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『雑貨店へようこそ』 ~牛~ その2

これは前に書いた『雑貨店へようこそ』シリーズの『牛』の続きです
これまでの話はこちら → 

では続きからどうぞ。

『雑貨店へようこそ』 ~牛~ その2




 この牧場はさすがに広く、大きなものであるため、その値段も半端なものではなかった。
 俺はそこそこ貯金などもしていたために、八割は払えたのだが、残り二割がどうしても払えなかった。そのとき住んでいた家を担保にしたとしてもーーどうしても一割ほど足りない。
 そう思って俺が苦悩していると、店員が提案をしてきたのだ。その提案を呑めば、一割分をそれで差し引いてくれると。俺はその提案を聞いて、散々悩んだが――結局、その提案を呑んだ。
 その提案というのは――


「それでは、心の準備が整いましたら、これをどうぞ」
 そういって彼が差し出してきたものは、スタンプだった。朱肉に押し当ててから対象に押す、よくあるタイプだ。もちろん、この定員が持つものがただのスタンプであるわけがない。
 これは、なんというか、どういう理屈なのか私にはさっぱりわからないし、なんとなくわかりたくもないのだが……このスタンプを体のどこかに押された者は、そのスタンプの効力が消えるまで、『牛』になってしまうというものだ。
 そもそも理屈などないのかもしれない。『そういうもの』なのだと認識しておくのが一番正しい気がする。
 その店員が出した提案――それは、このスタンプを使って『牛』になり、そしてその状態で絞った牛乳を定期的に彼の店に提供しなければならない、というものだった。
 彼曰く「不足分の金額を労働で支払うのと同じだと考えてくださればいいですよ」とのことだ。
 私は女性が家畜のように扱われているのを見るのが好きなのであって、自分がそう扱われたいというような願望はない。(そういった精神的な苦痛も支払いのうち、だそうだが)だからかなり迷ったのだが――結局私は彼の提案を受け入れた。普通では絶対にあり得ないこの牧場。見逃すのは惜しすぎる。
 スタンプによって『牛』になる時間はスタンプにもよるが一時間で済むとのことだし、その間だけ我慢すればいいのだ。
「……どこに押したらいいのかな?」
 スタンプを受け取った私は覚悟を決めて店員に訊いた。彼は「どこでもいいですよ」と軽く言って、自分の頬や手の甲、お腹などを指さした。
「どこに押しても効力は変わりませんから。最初は押しやすい手の甲がお勧めですね」
 そのすすめに従い、私はスタンプを右手に持って、左手の甲をスタンプの断面にあわせた。実際に効力を発揮するところは見ていないので、本当に変わってしまうのだろうか、と思いつつも、覚悟を決めてスタンプを手の甲に押しつける。
 痛みはなかった。
 スタンプを外して、そのスタンプの形を確認したのとほぼ同時――不意に視界がブラックアウトして、意識も途切れる。


 気がついた時――私は地面に倒れているようだった。
「ぅ……」
 全身に倦怠感がある。全力で走ったあとのような、ヒドい倦怠感が。
「お目覚めですか?」
 不意に頭の上から声が降ってきて、私は中中言うことを聴かない瞼をこじ開けて、視界を確保する。
 視線の先に、店員が立っている。
「すいません。説明し忘れていましたが――最初のうちは結構辛いと思います。変異に体が馴染んでくれば、気を失うこともなく、意識を保ったまま、変異する事も可能でしょう」
 そういうことは先に言え。
 そう言ってやりたかったが、ヒドい倦怠感が邪魔をして言葉にできない。
 店員が横に向かって指示を出した。
「二人とも。彼が立つのを手伝って差し上げなさい」
「はい」
 すずやかな声で答える声がして、私は近づいてくる二つの存在を感じ取った。
 不意にそこで私は、自分が裸にされていることに気付く。寝かされているところはなにやら柔らかいところだが、ところどころがチクチクと痛い。
「……ここって……!」
 私は声を上げて、その声がいつも聴いている自分の声とは似ても似つかない、高く澄んだ声に変わっていることに気付いた。
 ようやく倦怠感がましになってきた私は、あわてて自分の体を確認する。

――白い、双丘が見えた。

 本当の自分には決して存在しえないその二つの脂肪の塊は、それがそこにあるのが当然であるかのように存在を主張していた。大きさは並よりも遙かに大きく、つい先ほどみた『牛』の子の物にそっくりだった。肌はシミ一つないすべらかな肌に変わっており、触らずとも見れば柔らかさが想像できるくらいに滑らかだ。手足も細く、しなやかなものになっている。動物的な魅力に満ちた健康的な肢体だった。そしていつもなら当然ぶら下がっているはずの物は股間になく――あまり直には見たことがない――ヴァギナが代わりにそこにあった。そこを覆う恥毛が、必要以上に卑猥に思えた。
 耳とお尻の方にも違和感があるところを感じると、どうやら私は本当に『牛』になってしまっているようだった。

 スタンプの効力を疑っていたわけではないが――実際に自分の身体がこうも劇的に変化してしまっていることを知ると、これが夢なのではないかという非現実的な感覚に囚われてしまう。現実感が感じられないのだ。
 微妙に呆けていた私に、左右に膝をついた世話役の女性達が触れてくる。
 素肌の背中に彼女らの柔らかな手が触れた。
「大丈夫ですか? オーナー?」
「立てますか?」
 その問いかけに私の意識は何とか戻り、頷く。
「あ、ああ……」
 投げ出されていた腕に力を入れ、体を起こす。そして私は足を踏ん張って立とうとして――出来なかった。正確にいえば、膝から下が動いてくれなかったのだ。
「!?」
 自分の足が――それはいままでの自分の足とは比べ物にならないほど、白くて滑らかな肌をしていたが、確かに自分の体の一部が――動かない事実に驚愕していると、様子を見ていた店員が口を開いた。
「『牛』は四つん這いでしか動けません。足で立とうとしても無駄ですよ。そういうものですから」
 だからそういうことはあらかじめ言っておいてくれ……心臓に悪い。
 それにしても、四つん這いで動かなければならないというのは不便だな……大体、掌はともかく、膝のあたりがすれ切れてしまうのではないか?
 そう思って私は自分の体を改めて見直してみる。四つん這いの体勢のため、ただでさえ大きい乳房が重力に惹かれてその大きさと重さを主張していた。空気に触れた乳首が徐々に硬くなってくる。むずむずする感覚が走り、非常に落ち着かない。
「…………」
「搾乳場に移動しましょうか。お前達」
 店員が合図すると、左右に控えていた世話役らはテキパキと動き始めた。
 私がいまいるところは、牛舎の一角、空いていたスペースだった。藁が敷き詰められていたその場所は本来なら牛が繋がれている場所で、そんな場所に自分は寝転んでいたのだ。
 世話役の一人が『牛』が勝手に与えられたスペースから出れないようにしていた柵をどけている間に、もう一人の世話役が何やら変な円形のものを持って私の目の前にしゃがんだ。
「失礼します。オーナー」
 顎を軽く掴まれて、私は顔の位置を固定された。何をするつもりなのか、黙って私が見ていると、その世話役は私の鼻に――鼻輪を差し込んだ。差し込まれるまで気付かなかったが、二つある穴の間には小さな穴が開いていて、そこに輪は通されたのだ。突然の装着に私は驚く。
「な、なんだこれは!?」
「『牛』に鼻輪はつきものでしょう?」
 くすくす、と楽しげに笑う店員。いや、ちょっと待って。これ、結構痛いんだが……。
 すでに自重だけでも痛いというのに、世話役はその輪に紐のような物を取りつけてしまった。
「搾乳場まで引っ張っていきますから、ついてきてください。止まっていると痛いですよ」
 そう世話役がいうと同時に歩き出した。紐によって輪が引かれてしまう前に、慌ててそれについていく。
 全裸かつ四つん這いで移動するというのは、思った以上に屈辱だった。しかし、同時になんだか妙な気分になってくるのも事実だ。
 入れられていたスペースから搾乳場までは十メートルもなかったと思うが、そこに着くころには私の息はすっかり荒くなり、何か不思議な感覚に身体が震えていた。
「それでは、搾乳を始めます。最初は痛いかもしれませんが、徐々に慣れてきたら快感になりますよ」
 店員がそういって、世話役達に指示を飛ばす。世話役の一人が、御椀状の器具を取ってくる。
「これは乳房を揉み、乳首の先から乳を吸い出してくれる装置です。手で絞るのも一興なんですが――今回は手軽なのと、確実に気持ちよくなれるためにこちらを使用しようと思います」
「それは……だい、じょうぶ、なのか……?」
 激痛が走るのは御免だ。私のその心配を読み取ったのか、店員はにっこりと、柔らかな笑みを浮かべる。
「大丈夫ですよ。痛くありません。最初はともかく、途中からは…………んー、そうですね。そうだ。こうしましょう」
 店員が何かを思いついたのか、世話役の一人に耳打ちをする。その世話役は軽く頷き、どこかへと急いで走り去って行った。何をしに行ったんだ?
「今回はお試しみたいなものなので――ちょっとした小道具を取りに行ってもらいました」
 そうやって私達が話している間にも、もう一人、この場に残った世話役は黙々と作業を進めていた。お椀状の搾乳機を乳房にかぶせるように設置する。そしてスイッチらしきものを入れたらしく、お椀の内側に乳房の表面が張りつくような感触があった。
「真空状態にして、お椀と乳房をぴったり密着させたんです。その方が気持ちよくなりますからね」
「そ、そうなの、かい?」
 もう片方の乳房にも同じように機器が装着される。両の乳房に細い管が伸びた御椀が付けられた。自重と機器の重みで乳房の根元が引っ張られて、微妙に痛みが走る。だが、程よいその刺激は次第に気持ちよい感触に変わって行った。
 待つこと数分。
「お待たせしました」
 ようやく帰ってきたもう一人の世話役が抱えていた物を見て、私は思わず息を呑んだ。




『雑貨店へようこそ』 ~牛~ その3へ続く



Comment

No.142 / nekome [#lWxbDKCI]

まさに、身体でのお支払いですかーっ!(笑)
鼻輪や四つん這い強制など、徹底していますね。
これなら、あえて全額支払わなければ、サドっ気もマゾっ気も満足させられそうですね。

搾乳プレイの開始が楽しみです。

2009-02/01 15:18 (Sun) 編集

No.143 / 光ノ影 [#-]

nekomeさん、コメントありがとうございます!
まさにそのまんまです(笑)。サドっ気しかない人は嫌な代償でしょうけどね。マゾっ気がある人にとっては代償にならないかも?

楽しみにしていただけるように、頑張ります。
またどうぞお越しください。

2009-02/01 22:03 (Sun)

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