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『性的人材養成兼派遣会社』後編

50万ヒット記念リクエスト
№29『強制女性化、洗脳、奴隷・家畜化 を段階を追って行う話』です。

こちらの前編からの続きです。
それでは、続きからどうぞ。
 
 

『性的人材養成兼派遣会社』後編



 最初緩慢に見えた女の子達の動きは、思いのほか素早かった。

 たまたま女子達が出て来た場所から一番近い位置にいた女の子――元男のはずだ――は、その手を掴まれ、悲鳴を上げる暇もなく地面に組み敷かれた。
「や、やめろっ!」
 甲高い声でそう怒鳴っていたが、ペニスを移植された女子達の力は相当強いらしく、簡単に両腕を片手で抑えられ、足を割り裂かれてスカートを捲り上げられ――そして、その股間にペニスをぶちこまれた。
 そいつの悲鳴が部屋中に響き渡る。思わず他の皆が身体を震わせるが、その間にも他の女子達が元男達に襲いかかって行く。
 部屋の中はあっという間に阿鼻叫喚の地獄絵図となった。
「ちくしょう! よるんじゃねえ!」
 格闘術を収めていたのだろう。元男の一人が、握った拳を女子に向かって繰り出す。その動きは洗練されたもので、もしも男のままであったなら女子の身体など、くの字にふっ飛ばしていただろう。
 だが、それはあっさりと受け止められ、逆にそいつの腹部に女子の拳がめり込む。悶絶して蹲るそいつの背後に回った女子が、バックからその股間にペニスを容赦なく突っ込んでいた。
「ああ。お前達、あまり商品を傷つけないように。顔は殴っちゃダメだよ」
 俺達をここに連れて来た男が、のんびりとした口調でそう女子達に声をかける。
 いまさらかと思ったが、女子達は何の疑問も不満も持たず、淡々と元男達を制圧していっていた。

 そして、その魔の手は俺の方にも伸びてくる。

 屹立したペニスを振りながら、一人の女子が俺に近づいて来た。
「ひっ――」
 俺は咄嗟に伸びて来た手を払いつつ、何とか逃れようと部屋の中を走り出す。
 そしてすぐに気付いた。一か月近く全く動いていなかった俺の身体は、まるで泥のように動きが鈍い。さらに走ることで胸が揺れて痛みを発する。
 色んな方向に意識が持っていかれて、どうしても動きが散漫になってしまう。
 それは致命的な隙だった。
 一度はかわした女子の手が、俺の腕を掴む。それはまるで万力で掴まれて言うかのような力強さだった。いくらこっちの身体能力が鈍っているとはいえ、それを差し引いて考えても、その力強さは異常だ。
 俺は問答無用で引き摺られ、地面に押し倒される。
「はっ、放せっ! やめてくれ!」
 そう叫んだが、女の子は何も応えない。無表情に、俺の両腕を動かせないように抑え込むと、無理矢理足をこじ開けて、そのペニスを俺の股間に押し付けてくる。
 その熱すぎる感覚に、俺は血の気が引いた。その異様な存在感も恐ろしかったが、何より恐ろしかったのは、その太さだ。かつての俺が持っていたものよりも遥かに太いそれが、自分の体内に入るなんてとてもじゃないが思えない。
 だが、そんなことは気にしないと言わんばかりに、そいつは俺の小さくなってしまったペニスを体内に押し込むように、そのペニスを押し付けてくる。
「むっ、無理無理無理無理!!! やめろ!!」
 助けを求めて周りを見渡すが、周りも周りのことを助けられるような状態ではなかった。
 絶望的な気分に俺が陥った時――女の子のそれが、ついに俺の中に入り込んで来た。
「ッッッッ――ギャアアアアアアアアあああああ!!!!」
 外聞もなく悲鳴を上げる。
 その激痛と来たら、激痛と言う言葉では表現しきれないものだった。
 身体が真ん中から裂かれて行くような、そんな痛み。
 身体がバラバラになる。比喩ではなく真面目にそう思ってしまうほど、その痛みは激しかった。
 こんな痛みを女子は経験しないといけないのか――なんて。悠長に考えている暇もなく。
 女の子はペニスを根本まで押し込んで来ていて、奥に進めば進むほど高まる激痛に俺はもう声もなかった。
 身体の中で何かが千切れるような感覚があり、接合面からはまるで処女を失ったかのように血が流れ出る。
 周りの進行具合も似たようなものなのか、部屋の至るところで悲鳴が上がり続ける。
 そんな中、妙に響く声で男が言葉を発した。
「破れたのは処女膜じゃないけど……似たようなものだよ。これで皆はひとまず、身体だけは立派な女性になったわけだね。おめでとう」
 わざとらしい拍手の音。
 普通だったらそれに対して殺意を覚えるのだろうが、その時の俺達にその余裕はなかった。
 ただ、初めて経験する『犯される』恐怖と激痛に悶え、悲鳴をあげるしかない。
 一度奥まで達すると、今度は前後に動かし、ピストン運動をし始めてさらに俺達を責めてくる。
 血が潤滑油になって多少はマシになっていたのかもしれないが、それでも激痛に違いはなく、俺達は恥も外聞もなく泣き叫ぶことしか出来なかった。
 やがて、突っ込まれているものの形が、体内の感覚でなんとなく理解できるようになった頃――身体の奥に熱いものが噴き出してきた。それが射精に当たるものだとは理解出来たが、その多さに驚愕する。普通の男ではとても出ないような、エロ漫画でありがちなくらいの射精の長さだった。白い物が血と混じって噴き出す。
 『一発』が終わったからだろう。特になんの余韻もなく、女子達は俺達の中からそのペニスを抜き、離れて行った。
 解放された俺達だったが、とてもすぐに動けるような状態ではなく、弛緩した身体を投げ出し、股間から這い上がって来る地味な痛みを堪えるのが精一杯だった。
 ぽっかり空いた自分の穴から、白いものと赤いものが流れ落ちる感覚が、気持ち悪かった。


 初めて犯された日から、元男の俺達にとっては、地獄のような日々が続いた。
 押し込まれたものが元に戻ることはなく――むしろ最初はただの穴でしかなかったものが――徐々に女性器らしい形へと日々変わって行くのは、いよいよ不可逆な現実を突き付けられた気分だった。
 さらに『授業』は毎日続き、女性らしい身体付きへと変えられていくのだ。
 胸のマッサージを自らさせられ、徐々に膨らみが大きくなっていった。それに伴ってマッサージに伴う快感も強くなって、中にはそのマッサージの間にいってしまう奴もいた。
 胸が大きくなった段階で、ブラジャーなどの女物の服を身につける訓練もさせられ、運動も程良くさせられた。
 しかしあくまで俺達に自由意思はなく、淡々と女体化する訓練を続けさせられるだけだった。
 時には脱走しようとしたり、教師役の男に徒党を組んで襲いかかることをしたりした奴らもいたが、必ず捕まり、返り討ちに遭い、そして罰と称してどこかに連れていかれていた。
 そういう奴らが無事な姿で教室に帰って来ることはなく、殺処分されているかもしれない。その真相を話してくれなかったから、全く不明のままだった。それがまた残った俺達に恐怖として染み込み、心すら歯向かえなくなっていった。
 色々と酷い扱いを受けていた俺達だったが、普通の罰則よりも、もっと俺達を苦しめたのは、言葉使いなどの『授業』だった。
「皆はもう女の子なんだから、男言葉で話すのは禁止ね。今後一切、男言葉は使わないように。女の子らしい言葉使いの基本は叩きこんであげるから安心して」
 そんな風にいい笑顔でいった男は、誰も喋らないという事態を回避するため、ある取り決めを行った。
 それは、『一日の中で一番喋らなかった者にお仕置きする』というルールだ。
 このルールがあるせいで、俺達は嫌でも女言葉を使って話さなければならない。
「……ね、ねえ。次の『授業』はなんだっけ?」
「……確か、性的奉仕実践……だった、と思うわ」
「……今日は、痛くないプレイだったらいいな……」
「……お――わ、私! も、そう思うわ……」
 一瞬言い間違えただけでも、それをどこからともなく聴きつけた例の女子――俺達を最初に犯しまくった女子――が現れ、その手に握ったスパンキングの道具で一発尻を殴られる。
 一人で部屋にいる時に呟いても罰則が与えられるため、俺達は声を出す度に女言葉を意識しなければならない。
 そんなことが続いていけば、自然、それに慣れてくる。
 それこそが男の狙いなのだろうが、それに抗う術はない。

 『授業』が始まって二週間も経つ頃には、俺達は――いえ、元男の『私』達は、すっかり女言葉にも慣れてしまっていた。

 部屋から教室に移動し、先生役の男が入ってくるのを、全員正座で待つ。
 そして、先生が入って来ると同時に、私達は頭を下げ、土下座のような姿勢になった。全く乱れのないその動きに、先生が満足そうに笑顔を浮かべる。
「いいね。君達も随分女の子らしくなったよ。これなら、近々次のステップに進めそうだね」
 次のステップ、と聞いた私達は頭を下げたまま、しかし確実に動揺していた。
 けれどそれ以上の次のステップについての説明はなくて、先生は別の話をし始める。
「さて、今日は皆にこれまで脱落してきた子達の末路を見てもらおうと思う。残念ながら君達のように奴隷候補にもなれなかった子達が、いまどうしているのか、君達も話題には出さなかっただろうけど、気になっているはずだ」
 唐突な話に皆は口には出さなくても、さらに動揺していた。
「それじゃあ移動するからついてきて」
 先生がそう言って部屋を出て行くので、私達もそれについて部屋を出る。普段は勝手に行くことを禁じられているエリアに、先生は踏み込んで行った。
 私達は躊躇しながらも、その背中を追いかける。
 暫く進んだ先では、信じがたい光景が広がっていた。
 まず、壁から突き出されているお尻が見えた。真っ白い壁に埋め込まれているのか、そのお尻は微動だにせずそこにあった。
 先生はそのお尻の近くに立ち、それを手の平で撫でる。

「まずはこうやって調度品になるパターン。ちなみに壁に全身を埋め込んでいるわけじゃないから、ちゃんとこの子は生きてるよ。まあ、もう二度と外れないけどね」
 触ってみてごらん、と言われ、私はそのお尻に触れてみた。
 確かに生きている人間の熱がそのお尻からは感じられた。
「暖かいだろ? どんな感じか言ってみな?」
「はい……暖かい、です。確かに生きている人の体温が……伝わってきます」
 先生が思いっきり手でそのお尻を叩くと、微かに筋肉が収縮する感覚が掌に伝わって来る。
 突き出しているお尻は、穴まで触れられる位置にある。その穴を先生の指がまさぐると、途端に透明な液体が滲んで来た。
「ちなみに、この子は薬を使って性感帯を異常強化しているんだ。だから、さっき叩いた衝撃も、こうやって穴を弄るのも、全部凄まじい快感として受け取っているはずだよ。バイブを突っ込んで放置することおあるけど、そうしたら翌朝には廊下が水浸しになっててね。あれのせいで心が壊れちゃったんだよなぁ……」
 さらりと残酷なことを言った先生は、再び廊下を歩きだす。
 大人しく付いて行った私達の目の前に次に現れたのは、上半身が突き出しているパターンだった。
 腰のすぐ上から飛び出しているその子は、両腕を後ろに回した状態で束ねて拘束され、それに取り付けられた鎖が、彼女の身体を限界近くまで逸らさせていた、かなり窮屈そうな耐性で、彼女はそこに拘束されている。口には透明なホースが繋がれていて、それによって口内に何かが流し込まれるのだろう。
 確かに生きていることを示すかのように、その目が動いて、私達の方を見た。けれどその目に意思の光は感じられなくて、ただ反応したというような状態だった。
「彼女には半永久機関の試運転を実験して貰っているんだよ。呼吸によって取り込んだ酸素をエネルギーに還元し、排泄物にそれを込める。それを自分で食べて、身体の維持へと当てる――まあ、まだ試作段階だから、何カ月生きられるかって話だけどね。凌辱行為でエネルギーはどうしたって消費するから、中々食事を一切与えることなく、嬲り続けられる性奴隷の完成までは時間がかかりそうだよ」
 まともな人間なら目を逸らしてしまうような残酷なことを、先生は躊躇いなく口にする。
 もし先生に歯向かっていたら、そんな実験台にされていたのだと改めて理解させられて、私達は歯向かわなくて良かったと感じた。
 そうやって反抗の芽を全て摘んで行くつもりなんだろう。やりくちはよくわかったけど、だからといって反撃する気概も湧いてこなかった。
 その後も、生きていることの方が最悪としか思えない状態に落とされた『脱落者』を見せつけられ、私達は改めて先生に対する反抗をしないことを心に決める。




 女性らしくなるための訓練を続けていた私達に、ある日転機が訪れた。
 いつもの先生だけではなく、沢山の男性が教室に入って来たのだ。それまで、男性器を使った練習をする時も、例のペニスを移植された女の子を使っていたので、こんなに沢山の男性を目にするのはかなり久しぶりのことだった。
「おー、今回は結構いい子が多いじゃねえの?」
 教室に入って来た男性達は、そう言いながらぶしつけに私達を観察してくる。
 その無遠慮な視線に、居心地の悪い思いをしつつ、私達は正座を崩さず、目を逸らさずに男性達を見ていた。
 愛想笑いのような笑顔を浮かべた先生が、彼らに向けて声を放つ。
「いやぁ、前回が少々不作でしたので、今回はかなり苦労して集めました。吟味に吟味を重ねた、女の子達です」
 さらりと女の子として紹介されたけど、私はそれに対して何とも思わなかった。いまさら男としてのプライドも何もない。女子になってからの経験が濃密すぎて、男だった頃の記憶はほとんど曖昧だった。
 まだ半年も経っていないのに、その記憶の喪失具合があまりにも異常なことだと気付けない程度には私の心は摩耗していた。
 いつものように前に立った先生が、私達に向けて指示を出す。
「さて、皆! 今日は特別に御客さんが来てくださっている。これまで行ってきた授業の成果を見せる時だ。良い結果を出せた者にはそれなりの待遇が保証されるから、各自周りに負けないように頑張るように!」
 号令に従って、私達は男の人達に近づいて、奉仕を始める。
「失礼いたします。お相手をさせていただきます」
 私も一人の男性に近づいてそう挨拶した。
「おお、頼むぞ。素質を感じたら、ちゃんと面倒を見てやるからな」
 男の人はそう言って、股間のチャックを下ろし、中からそそり立つものを取り出す。
 血管が浮かびあがった、少しグロテスクなもの。かつて自分にもついていたはずのそれは、いまや久しぶりに目にするものだった。
 それを見た途端、急に私の身体が熱くなり始める。口の中で大量に唾液が分泌され、思わず喉を鳴らした。
「……失礼します」
 私は自分の身体の変化に戸惑いつつ、跪いてその男の人のペニスを目の前にする。心臓が痛いほどに跳ねあがった。口を開き、口内にそれを受け入れる。フェラチオの練習は散々してきているので、躊躇いはなかった。女の子達のそれと違っていかにも生臭いそれは、絶妙な苦さを伴って私の味覚を刺激する。
「ん……」
 頭全体をを前後させつつ、舌で唾液を絡めて刺激を与える。
「ほほう……中々……いい具合に仕込んでいるじゃないか。……だが」
 男の人はそう言ったかと思うと、いきなり私の後頭部を掴んで、奥までそれを突っ込んで来た。
「激しさが足らん! もっと奥まで咥え込め!」
 喉の奥を刺激され、凄まじい嘔吐感を覚えつつも、それを何とか堪えて奉仕を続ける。
 かなり苦しかったが、何とか射精するまで堪えることが出来た。喉の奥に直接生臭いものを叩きつけられて、むせそうになるのを必死に押し殺す。
「ははっ、間抜けな面だな! 雌豚らしくていいぞ!」
 男の人はそう言って楽しげに笑う。その反応に私は怒りよりも悦びを感じていた。
 私の口内からペニスを抜き出そうとするのを感じ、私は綺麗に舐めながらそれを抜いて行く。
「うむ。中々良かったぞ。次は下の口の具合も確かめさせてもらおうか」
「はい……」
 男の人に促され、私は壁際に行って、両手を壁に突いた。上半身を倒して、お尻を突きだし、男の人が入れやすいように体勢を整える。
「どうぞ……私の穴をお使いください」
 全く容赦なく、男の人は無造作にそれを私の中に押し込んで来た。
 開発された私の穴は、あっさりと男の人の太いものを呑みこんでしまう。押し込まれると同時に、私の穴の中に溜まっていた透明な液体が、流れ出るのがわかった。
 それを感じたのだろう。男の人は楽しげな声をあげる。
「むぅ……入れる前から随分濡れているじゃないか。そんなに欲しかったのか? この淫乱め!」
「あっ……はっ……ぅあ……っ!」
 奥まで突かれて、私は思わず声をあげてしまう。私のそこはもうすっかり生まれつき女性だった人と変わりない状態になっていて、子宮の感触もある。
 妊娠さえ可能だというのだから、凄い医術だと思った。
 一度肉棒が押し込まれる度に、その場所からはいやらしい水音が響き渡る。それが恥ずかしいやら、気持ちいいやらで私は何がなんだかわからなくなりつつあった。
 後ろから伸ばされた手が、私の胸を揉み始めると、さらに快感は増して、余計にわけのわからない感覚は強くなっていく。
 さっき私の口で出したばかりだというのに、男の人はすぐに私の中で出してしまった。
 熱いものが身体の奥に注ぎこまれているのがわかる。妊娠してしまったらどうしよう、ということは思わなかった。どちらにせよ私の身体は私のものではなく、子供が出来ても出来なくても変わらないからだ。
 さすがに二度も出すと暫くは収まるのか、男の人は無造作に私の中からペニスを抜いた。
「うむ。中々の具合だった」
「お褒め頂き、ありがとうございます」
 私は頭を下げつつ、そう言う。
 奉仕はそれで終わりではなく、別の男の人が入れ替わり立ち替わり、私の具合を確かめに来てくれた。
 もちろん私はその全て誠意を持って応える。


 その後も、たびたびそういう実習が突然入る時があり、数日後に仲間が減ることが続いた。
 どうやら実習で彼らの眼鏡にかなった者は、その人達に買われて行っているらしい。
 私に声がかからないということは、私が男の人達の印象に残らなかったということで、私はさらに技術を向上させなければならないと感じる。
 そんなある日、オーナーに呼ばれた私は、特別な仕事に就くことになった。
「とある部屋に毎日食事を運んでもらう。当番はローテで回すから。詳しいことはあとで配るプリントに従うこと、いいね?」
「はい、かしこまりました」
 その仕事というのは、特殊な独房に入れられている人のところに、食事を持って行くと言うものだった。
 トレイに載せた食事をその部屋に運んで行くと、全裸で部屋の壁に繋がれた男の子がいた。
「……!」
 鎖に余裕はあったので、その男の子は慌てて身体を隠す。
 私はなんとなく記憶に引っ掛かるものがあるような気がしたけど、こんな部屋に来たことはないはずだった。
 デジャヴというものだろうと思い、私は無言のまま食事を男の子の傍に置く。
 すぐに背を向けて、その部屋を去ろうとした時――
「ま、待った!」
 腕をその男の子に掴まれた。
「……御放しください」
 私はそう男の子に警告する。
 けれど、彼は聴いてくれなかった。
「ねえ、ここはどこなの? オーナーっていうあの人はなんなの? 僕は、これからどうなちゃうの?」
「御放しください」

 再度、警告する。質問や疑問に応えることを許されていないからだ。
 私はルールに則って応じただけだったのに、彼にとっては気に入らない答えだったようだ。腕を掴む力が強くなる。
「なんなんだよ! ちょっとは応えてくれたって――」
『警告します』
 アナウンスが流れ、そして、男の子に電流が流された。当然それに腕を掴まれている私も同じ電撃を受けるけど、これくらいならお仕置きの際にもっと酷いことをされている。
 彼にとっては大した衝撃だったようで、もんどり打ちながら悲鳴をあげていた。いくらなんでも少しおおげさではないかと思う。
 手は放されていたので、私はさっさと部屋を出ることにした。
 掴まれた箇所に、痕が残っていた。迷惑な話だ。


 私は段々物を考えるということが出来なくなりつつあった。
 恐らく毎日摂取している薬の影響だろう。自分の過去や、記憶が曖昧になっていた。
 ここに来るまでのことは全く思い出せない。
 それどころか、昨日やったはずのことさえ忘れる始末だった。
「……うーん、結局一度も派遣せず……か。出来は悪くなかったとおもうんだけどな」
 オーナーは私を見てそう言っていた。
 残念そうな、あるいは悔しそうな顔で、私を見ていたオーナーは、溜息を吐く。
「まあ、仕方ないな。そろそろ使用期間も過ぎてるし、あとはいつも通りに処理しよう」
 私の定期検査をしてくださっていたオーナーがそう言うのも、私はぼんやりと聴いているだけだった。
 そして、その検査終了したあとの足で、私は『畜舎』というところに行くように言われた。
 そこでは、いまの私と同じように、思考力が減退して使い物にならなくなった女の子達が管理されていた。
 小さく区切ったスペースの中に四つん這いで収められた子達は、異様に大きな胸や、膨らんだ腹を抱えながら、言葉とも言えない何か変な呻き声や喘ぎ声をあげている。
 私も裸に剥かれた痕、スペースの一角に鎖で繋がれ、薬を腕に注射された。
 その途端、身体が熱くなり、胸が張って痛くなる。乳牛の乳を搾るような機会を乳房に取り付けられ、初めて搾乳というものを経験した。
 お尻の穴にホースを突っ込まれて、中身を洗浄した後、薬を混ぜ込んだ疑似排泄物をお腹がパンパンになるまで詰め込まれた。
「あー……」
 その全てが気持ち良くて、頭が蕩けてしまいそうだった。
 本当に脳が溶けてしまっていたのかもしれない。私はそこに繋がれるよになってからさらに思考力がなくなり、与えられる快感をただ享受する存在となり果てた。
 種付けを行われて出産も経験したけど、出産の激痛も快感に変換されてしまったため、出産する時は常にイキまくるという状態だった。
 生まれた子は、育てて新しい職員として働かせるらしい。
 そんな話を聴いたけど、すぐに忘れてしまった。
 それから何年何カ月が経過したのかもわからない。

 ただ気持ちよさと、若干の苦しみを覚えつつ――私は何もわからなくなった。
 
 
 
 
『性的人材養成兼派遣会社』後編 終 
 
 
 
 

Comment

No.1434 / 七篠権兵衛 [#-] No Title

無限ループ・・・じゃないんですよね
なんとも不思議な雰囲気、ごちそうさまでした

2013-11/03 20:23 (Sun)

No.1435 / 光ノ影 [#-] Re: No Title

七篠権兵衛さん、コメントありがとうございます!

> 無限ループ・・・じゃないんですよね
ある意味無限ループですね(笑)
被害者が加害者側になり、またその被害者が加害者に……と。
延々と続きます。

> なんとも不思議な雰囲気、ごちそうさまでした
お粗末さまでした。
いっそもっと不気味な感じにすればよかったかなーと、ちょっと思いました。
次回の課題ですね。

それでは、どうもありがとうございました!

2013-11/04 00:45 (Mon)

No.1436 / eloki_ [#mQop/nM.] No Title

この話をリクエストしたものです。(たぶんw

もともと、雑貨店の牛のモモの話がそこそこツボに入ってたので、そんな話になればいいなと思ったんですが(最後の家畜化はほんとはそういう意味でした)、
これはこれで、読み応えのある面白い話になったと思います。

これといった洗脳描写がないのにしっかりと洗脳されているところが不気味でいいですね。
次のリクエスト消化も楽しみに待ってます!それでは。

2013-11/04 03:43 (Mon) 編集

No.1439 / 光ノ影 [#-] Re: No Title

eloki_さん、コメントありがとうございます!

> この話を~
お待たせしてしまって申し訳ありません!

> もともと、雑貨店の牛のモモの話が~
ああ、あっちの感じを想定されていらっしゃいましたか……それは申し訳ありませんでした。
最後の辺りは家畜化を申し訳程度に付けた、みたいな感じになってしまったのが心残りです……。
もっと家畜になってからの日常なんかも書ければよかったのですが。

> これといった洗脳描写がないのに~
日々ちょっとずつ洗脳されて行ったという体で書いてみました。
知らない間に反抗心や自分の人格さえ失っていき、最終的には家畜となることに疑問を持たない状態になってしまったわけです。
不気味に感じてくださってありがとうございます!

> 次のリクエスト消化も~
なるべくお待たせしないように頑張ります!

それでは、どうもありがとうございました!

2013-11/05 01:17 (Tue)

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