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『雑貨店へようこそ』 ~牛~ その1

 傾向はTS・MC・家畜化・鬼畜――と、節操の欠片もなくお送りします。
 なお、この作品はFC小説の方で連載しております。纏まったらこっちにこうしてアップしていきます。
 では本編へどうぞ。




 ようこそいらっしゃいました。

 この店は様々な物品を売る店です。
 色々な品物がございます、ぜひごゆっくりご覧になってください。
 おや、お客様、それに興味がおありですか?
 ……え? こんなもの、普通の雑貨店では取り扱っていないだろうって? こんなの取り扱っているのは雑貨店じゃないだろう、ですって?
 嫌ですねえ、お客様。この雑貨店が普通の雑貨店だとは感じておらないでしょう?
 それにしてもお目が高い。それはとてもいい品物ですよ。少々値は張りますが……。
 とにかく、商品の説明をさせていただきましょうか。

 その『牧場』は――――

『雑貨店へようこそ』 ~牛~ その1




 その牧場はとても広く、綺麗な場所だった。

 広い草原は、青々とした牧草が生い茂っており、風に揺れている。
 周りも深い山に囲まれており、まさに大自然のど真ん中にある、という雰囲気だった。
 と言っても電気や水道が通っていないというわけではなく、快適に過ごせるような環境は整っているという。
「へえ……高かったけど、払った甲斐がありそうだな」
 私はここまで送ってくれた自動車から降りてまずそう呟いた。
 ここまで私を送ってきてくれた人がにこやかな笑顔を浮かべて言う。
「気に入っていただけましたか?」
 その特徴がないのが特徴な彼も自動車から降りていた。私はその人に向かって笑いかける。
「ああ、とても」
「では早速ご案内いたしましょう。この牧場を」
 そう言いながら、鍵束を持って歩き出す彼について行く。その途中、私は口を開いた。
「それにしても……君の店は扱う商品の幅が広すぎじゃないかい?」
 振り返った彼は微妙に「今更ですね?」という顔をしていたが、ずっと気になっていたのだから仕方ない。彼は悪びれもせず、堂々と宣言した。
「だからこその雑貨店ですから」
「雑貨に不動産は含まれないよ。普通」
 まあ、彼の雑貨店が普通じゃないことはよく知っているけど。
 この牧場は彼の店で購入したものだが――明らかに普通の牧場ではありえない。
 景色や建物自体は普通の牧場と変わらない。変わっているのは――

 飼われている家畜が、人間の女性の姿をしているという点だろう。




 店員に案内されて入った牛舎は、まさに絶景が(私にとっていう一文が入るが)広がっていた。
 造り自体は普通の牛舎と変わらない。だが、中にいる『牛』達は普通ではありえなかった。裸の女達がそれぞれ敷居の中で、その身体を恥ずかしげもなく、惜しげもなく晒しているのだから。皆体勢は四つん這いのため、重量に従って垂れ下がっている乳房がまさに牛のようだ。
 人間の姿をしているが確かに彼女らは『牛』だ。その証拠に耳は牛のそれになっているし、尾てい骨の辺りからは尻尾が生えている。人間に限りなく近いが人間ではないということらしい。
「世話はきちんとしないといけません。オプションとして世話役がいますから問題はないと思いますが」
 ごく普通の声で彼はいう。こっちは興奮のあまり脳内の血管が破裂しそうだというのに。
 彼は自然な動作で牛舎の一角を指差した。
「こちらが搾乳場所ですね。手で絞ってもいいですし、この機械を使って頂いても構いません。いずれにせよ、搾乳されるとこの『牛』達は快感を感じるようになっていますので」
 それはまた面白いな。搾乳の度に悶える姿が見られると言うことか。
「そうなりますね。では、世話役を呼んできます。彼らに聞いてくだされば大抵のことは教えてくれますよ。好きに『牛』達に触っていて構いませんので」
 そう言って彼が出ていったあと、私は早速近くの『牛』に近づいた。
 『牛』である以上、実際の年齢がどうであるかは知らないが――人間としての外見だけを見ればその『牛』は二十歳くらいだった。
 若く白い肌を惜しげもなく晒し、短く切りそろえられた髪を揺らしながら、その『牛』は私の方を見上げて首を傾げる。
「……よーしよし。何もしないから」
 人に似た姿をしているとはいえ、動物並みの知能しか持たないのならば急に噛みついてきたり、跳びついてきたりする可能性はある。後者に関しては一応柵の中にいるために心配はないが、噛み付かれる恐れはあった。だから実際の動物にするように優しく呼びかけながら手を伸ばす。
 この『牛』は大人しい性質のようだ。私の手が頭に触れても、特に反応は見せない。不思議そうな眼で私の方を見上げているだけだ。
 どうやら急に噛み付かれることはなさそうだと感じた私は、ゆっくりと手を動かし、まず頭を撫でる。ふわふわと柔らかい髪の感触は普通の人間のそれと変わりなく、非常に気持ちがいい。これまでは表情が動いていなかったが、頭をなでられると少しは気持ちがいいのか、その『牛』は僅かに目を細める。
 ますます問題がなさそうなことを感じた私は、撫でていた手を移動させ、肩に触れる。その肌の感触は人のものと寸分の違いもなく、裸の女の子の肩を撫でまわしているような気がしてくる。さらに私はもう片方の手も伸ばし、垂れ下がっている乳房に触れてみた。柔らかいその二つの脂肪は触ると小気味よく揺れ、存在を主張する。本来その子くらいの体つきには似つかわしくないほど乳房は大きかったが――これは恐らく『牛』だからだろう。
 軽く握ってみると、びくり、とその『牛』が身体を震わせた。これだけの動作でも快感を感じてしまうらしい。面白くなってもう少し強く握ってみる。すると――突然掌に何か生暖かい感触が生じた。驚いて乳房から手を放し、掌を見ると、そこには白い何かが流れ出ていた。おそらくこれが『牛』の乳だ。試しに舐めて味見をしてみると、実にまろやかな、高級な牛乳と同じ味がした。
「おお……これなら普通に販売しても売れそうだな……」
 一人……いや、一匹につきどれくらいの量が出るかしらないが、高級牛乳と銘打って多少単価を高くしても売れるという確信があった。
「気に入っていただけましたか?」
 突然背後から声をかけられた。驚いた私が振りかえると、そこには二人の作業服を着た女性を左右に従えた店員が立っていた。
どうやら戻ってきたらしい。
「ああ。とてもね。……その人達が?」
 世話役と言っていた者だろうか。
 そう思って尋ねた私に対し、店員はニコニコとした顔で頷く。
「はい。あなたがこの牧場のオーナーですから、この二人はあなたの言うことを絶対に聴きます。例のことをするときには彼女らに命じておけば、きっちりその勤めを果たしてくれますよ」
 例のこと。その言葉を聞いた時、私は一瞬嫌な気分になった。この牧場はとても良い買い物をしたと思うが……やはり、あの条件を呑んだのは間違いだっただろうか。
「なあ……あれは、どうしてもやらないとダメなのかい?」
 悪あがきを試みた私に対し、店員は当然だ、という顔で頷く。
「そういう契約でしたからね。大丈夫ですよ。一度やればとてもいいものだと実感できるでしょうから。……なんなら、いまから行いますか? それで本当に嫌だとおっしゃるなら、契約はキャンセルしましょう」
「…………」
 私はその店員の提案に少し悩んだ。
 確かに、あのことはさっさと済ませておいた方がいい。後あとに引き延ばすと折角の牧場も楽しめないだろう。
「……そうだな……いまから、お願いできるかい?」
 店員はゆっくりとお辞儀をした。
「もちろんです。望みの物を与えるのが我らの仕事――その望みを見極めるためならば――いくらでも手間をかけ、要求を呑みましょう」
 そう言って世話役二人に準備をするように指示する店員。
 私はこれからしなければならないことを考え――大きく溜息を吐くしかなかった。




『雑貨店へようこそ』 ~牛~ その2へ続く



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