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死神輪舞3

 死神輪舞2の続きです。
 死神輪舞は死神が出ていることからもわかるようにファンタジー色が強いので、たまに異世界生物っぽい物が出ます。

※触手が苦手な方は見ない方がいいかも……。

 前回の話はこちら→  

 では続きからどうぞ。

死神輪舞3




 背後の茂みから何かが飛び出してきたと気づいた時には、すでに遅かった。

 足にその『何か』が巻きつく。
「うわあ!?」
 すごい力で引っ張られて、地面に倒れてしまう。
 咄嗟に手を前に出さなかったら顔を打ちつけていただろう。
「な、なんだ?!」
(な、なに!?)
 シェルちゃんも訳がわかっていないのか混乱する声を上げていた。
 僕が自分の足を見ると、そこに何か白っぽい変な縄のようなものが巻きついていた。しかもその縄は動いている。
 吸盤はないけど、白いタコの触手とでも言えるかもしれない。妙にぬめっとしていて、生暖かい。
「な、なんだこれ!?」
 慌てて振り払おうと足を振るけど、全然外れてくれない。ぴったりくっついている。
 その足が強い力で引っ張られた。
「う、うわあ!?」
 ほとんどマグロの一本釣りみたいなものだった。
 片足を引っ張られて空中に持ち上げられてしまう。
「ま、待って待って! この態勢はまずいって!!」
 僕がいま来ているのはワンピースで、しかも下着をつけていない。その状況で片足を引っ張られて逆さ吊りにされたら……!
 慌てて僕はずり落ちてくるワンピースの裾を両手で抑え、あそこをなんとか隠そうとする。咄嗟だったから前の方はともかく、お尻の方は抑えなかったので、お尻が丸見えになっている感触がした。
(ちょ、ちゃんと抑えてよ!!)
 感覚は共有しているのか、お尻の方のワンピースがずり落ちたことにシェルちゃんも気づいたようだ。
「仕方ないだろ!? っていうか、これなに!? なんなの?!」
 こんなでかい触手を持っている生物なんて、みたことない。
 いや、世界のどこかには体長五メートルくらいあるタコもいるのかもしれないけど、こんな街中の河原にいるわけがない。
(私だってわからないわよ! それより、武器を具現……ひゃあん!?)
「ひやあ!?」
 何か別の感覚が生じて、僕とシェルちゃんは同時に悲鳴をあげた。
 別の触手がもう片方の足にも巻きついたのだ。
「え、ちょ、待――!!」
 二つの触手は別々の方向にそれぞれ足を引っ張っている。
 そんな風にひかれたら、足が開いてしまうじゃないか!!
 この状態で大股開きはどう考えてもやばいって!!
 必死に足を閉じようとするけど、触手の力は相当強い。
 死神とはいえ、生身の体では年相応の力しか出ないらしく、徐々に開かされていく。
 前と後ろの服の裾を手で押さえ、なんとか見えることだけは防いでいるけど……これはマジでやばい。
「くぅ……!!」
 限界を超えた筋肉が痙攣を起こし始めた。びっしりと汗を掻いてしまっていて、気持ち悪い。
「だ、ダメだっ!!」
 とうとう負けて、大股開きの格好にさせられる。
 いくら元は男とはいえ、この体でこの格好は恥ずかしすぎる。
 しかもノーパンだから服を抑えている手を下してしまったらあそこが盛大に見えてしまうわけで……大ピンチだ。
 さらに僕の抵抗をあざ笑うかのように、別の触手が伸びてきた。
「うそお!! ちょ、やめて!!」
 必死に体をよじらせ、なんとか逃れようとしたけど、無理。
 新たな触手は胴体に巻きついてきた。手にも一緒に巻きつかれたため、これで完全に抵抗できなくなってしまった。Yの字の形で空中に浮いている状態だ。
 完全にこちらの動きを封じたと感じたのか、茂みの中からその生物の本体が姿を現す。
「い、イソギンチャク?!」
 それはそうとしか表現できない姿をしていた。
 全体的には半透明の歪な円柱形で、上部には丸い穴があり、その穴の中にはびっしりと生理的に気持ちの悪いイボイボが生えている。どう見てもイソギンチャクなどの口内だ。円柱の横から僕に巻きついている触手が無数に生えており、そのうちの三本が僕に巻きついている。
 絶対にこれは普通の生物じゃない。
 しかしその正体が何であれ――いま僕が捕食されかかっている事実になんら変わりはなかった。
 頭の中のシェルちゃんに助けを求める。
「シェルちゃん! 移動魔術は使えたんでしょ!? 攻撃出来ないの!?」
 この状態でも魔術が使えたのなら、攻撃系の魔術だって使えるんじゃないだろうか?
 完全に体の動きを封じられている僕にはどうしようもないから、シェルちゃんが最後の頼みの綱だったんだけど……。
(さっきからやろうとしてるけど、なぜか無理なの!! この触手が、魔力を吸い取っているみたいで……!!)
 と、いうことはこの触手から逃れないといけないということか。
 でも、逃れられないから魔術に期待したのに!!
 それじゃあ意味がない!
 八方ふさがりで途方に暮れていると、触手が動き出した。
 動く方向は――その生物の本体の方!?
「た、食べられる!?」
 気持ちの悪い口が待ち構えていた。
 じょ、冗談じゃない!! あんな中に入れられてたまるか!!
 でも全力を込めて暴れても触手はびくともしない。手の爪を立ててみても、めり込むだけで傷一つつかない。
(あの大鎌を出せれば……!!)
 とはいっても、焦りで混乱する頭では上手く想像することが出来ない。具現化するなんて無理な話だった。
「い、いやだああああああああ!!」
 大きく開いた口に、足先が触れた。
 ぬめりが大きく、どろりとした粘膜のようなものが中を覆っていることがわかった。
 無情にも、全身をその中に入れられてしまう。
 それと同時に触手は外れてようやく体の自由は取り戻したけど、触手が出ると同時に開いていた口がしまってしまい、半透明の袋の中に閉じ込められる形になった。
 その中に無数に生えているイボイボが微妙に震えていて、気持ち悪い。
 体中から、おぞましい感触が伝わってきた。
「ひいいいいい!!」
(いやあああああああああ!! 気持ち悪いいいいいいいいい!!)
 ひと際大きな悲鳴をあげたシェルちゃんの声は、それっきり聞こえなくなってしまう。
「え、ちょ、シェルちゃん!?」
 どうやら気絶してしまったらしい。
「そんなぁ!!」
 本気でどうすればいいのかわからない。
 徐々にイソギンチャクの口内は熱くなってきていた。
(熱く……? 違う、これは……!!)
 あることに気づいてそれを確認すると、案の定だった。
 着ているワンピースの裾や至る所が――溶け出している。
「しょ、消化されちゃうう!!?」
 口内に入れられた時点でわかっていたはずだけど、実際にこうなると死の恐怖がひしひしと迫ってくる。
 まだ体が溶け出してないのが救いだ。
 でも、このままずっといたらいずれ全身を消化されてしまうだろう。
(脱出しないと……!! でも、どうやって?!)
 魔法は元々使えないし、武器を具現化しようにもこんな状況では……。
 そんな中、僕の焦燥をさらに高める現象が起きた。
 周囲に隙間なくびっしり生えたイボイボ――それらが徐々に長く伸び始めたのだ。瞬く間にイボイボというよりは、触手のようになってしまった。
 しかもそれらは体に絡みついてきて、そのどろりとした粘液を全身に塗り込んでくる。
「ひやあああああああ! ちょ、やめ……!」
 イソギンチャクは容赦なく、股間や胸にもその触手を這わせてくる。顔にも迫ってくるので目を閉じるしかなかった。
 どろりとした粘液の感触と、その触手が這う刺激は気持ち悪いを通り越しておぞましくすらあった。
 でも。
「ひっ……ふぁ…………ひぃん!!」
 だんだんその感触は愛撫されているかのような感覚に変わってきて、気持ち悪いのに気持ちいい、というような未知の感触に変わってきた。
(なに、これ……!! きも、ちわる……きもちい…………頭が変になるううう!!)
 もう服はほとんど溶けてしまっていて、全裸で嬲られている状態だ。
 もちろん目を閉じている僕には見えていなかったけど……この時、イソギンチャクが半透明であったこともあり、外から見ると相当官能的な状態になっていた。
 全裸の少女が、無数の触手に体中を嬲られている――。
 傍から見ればそれは相当おいしいシチュエーションかもしれないけど、その嬲られている当事者はたまらない。
(ひゃあああああ! だ、誰か、誰か助けてぇ……!!)
 口を開けたらそこに触手が侵入してきそうで、声も上げられない。さすがに耳や鼻の穴に入れるほど触手は細くなかったが、女の子のあそこには入ってきそうだったので、僕はそこを両手で押さえて守っていた。
 もう一つ穴があることを、僕は忘れていた。
 その穴――肛門に触手の先端が触れる。その感触で僕はそこを守ることを思い出したが、その時には遅かった。
 本来何かが入るような場所ではないその穴に、触手は侵入しようと蠢く。
 狭くすぼまっているそこを、押し分けるようにして入ってこようとしている。
 得体のしれない気持ちの悪い感覚に、触手のことも忘れて口を開けて悲鳴をあげそうになったその瞬間。

――何かが僕の体のすぐ脇を通り抜けた。



~4へ続く~

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