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『性的人材養成兼派遣会社』前編

50万ヒット記念リクエスト
№29『強制女性化、洗脳、奴隷・家畜化 を段階を追って行う話』です。

いつもの分量を書いてもまだ終わりそうにないので、前後編に分けます。
それでは、続きからどうぞ。
 
 

『性的人材養成兼派遣会社』前編



 気付いたら裸に剥かれて鎖で繋がれていた。

 いわゆるエロ漫画とか凌辱系のAVを思い出すようなシチュエーションだが、残念ながら俺は股間に立派な物が付いた、正真正銘の男だ。男が裸で鎖に繋がれていても、誰も得しないだろう。一部の女には受けるかもしれないが……あいにく極端に美形と言うわけでもない、一般的に男としか言いようがない、そんな容姿しか持たない男である。
 そんな俺がなぜこんな扱いを受けているのか。
 それは全くわからなかった。ある日、いつも通りに学校に向かう途中で、変な男に声をかけられたところまでは覚えている。そういえばそんな風に女児に声をかけ、誘拐するとか言う話があったな、とかいうことを思ったはずだ。
 だが、そこからの記憶がない。
(まさか誘拐……? ってまさかな)
 理由がない。
 女子ならまだわかる。レイプ事件とか監禁事件だとか、そういうもので被害に遭うのはいつだって女だ。それはまあ性差と言う奴で、被害にあった女性には気の毒だと思うが、自衛するしか方法がないのも事実である。
 それはさておき、俺は普通の男だ。だから、仮にこれが誘拐事件だとか監禁事件なのだとしても、俺がそれに巻き込まれる理由が見当たらない。
 裸に剥かれていることから言っても――俺の性別が女であったなら――これ以上ないくらいそれに合致した状況なのだが……何度も言うようだが、俺は男だ。
 訳がわからないというのが素直なところだった。
 そんな風に考えつつ、なんとか枷に繋がっている鎖が緩まないか、そもそも枷が外れやしないか、とにかく色々試してみたが、緩む気配も外れる気配もない。
 部屋の様子は、独房という表現が相応しいものだった。俺が繋がれている側の壁とは反対側の壁にはベッドが備え付けられており、部屋の隅には向きだしトイレがある。そのトイレとは逆側の壁には覗き窓のついた扉があり、まさにニュースとか漫画でたまにみる刑務所の独房の様子にそっくりだった。こんなところに繋がれるような、そんなことをした覚えはないのだけど。
 俺が溜息を吐いて、抗うのも諦めた頃、部屋の一角にあったドアが開き、見たこともない男が入って来た。
「おお、君はもう目が覚めていたのか」
 目を覚ましていたことが意外だったのか、男はそんなことをいう。俺は思わず男を睨みつけていた。
「……あんた、一体何なんだ? ここはどこだよ? つーか、俺はなんでこんなところで繋がれてるんだ?」
 そう立て続けに問うと、男は苦笑いを浮かべる。
「まあ、待ちたまえ。一つずつ説明をしてあげよう。焦ることはない。どうせこれから時間はたっぷりあるんだからね」
 時間がたっぷりあるという言い方に、不安しかない。
 俺のそんな気持ちを把握しているのか、男は愉快そうに笑った。
「まず、私のことから話して置こうか。……と、言っても名乗るほどの者でもない。名乗る必要もないしね。私のことはオーナーとでも呼んでくれ」
「……おーなー? 何のだよ?」
「『性的人材養成兼派遣会社』、かな」
 あっさりと、男はそう言った。
(性的? 人材? 養成? 派遣?)
 わけのわからないことを平然と言われた気がする。
「……つまり、結局どういうことなんだよ? 何をする会社だよそれは」
「うん、君にもわかりやすく言うとだね。性的な奉仕を専門に活動する人材を養成し、お得意先に派遣する会社さ」
 訳がわからない。お前は何を言っているんだ。どこのエロゲの設定だ。
 そう言ってやりたかったが、言っても事態は変わらない気がしたので言わないでおいた。
「……俺は、男だぜ?」
 一応そう突っ込んでおいたが、男はもちろんわかっているよ、とばかりに笑って見せる。うぜえ。
「君が男なことくらい、良く知っているよ。いまだって確信を持って言えるね」
 そういう男の目線は俺のチンコに向いていた。いくら男同士とはいえ、そこを見られて言い気はしない。
 隠したかったが、足も鎖で繋がれているから無理だった。
「……ずいぶん、特殊な人材を養成したいんだな。こういうのって、普通女にやらね?」
 別に代わりに女を捕まえてこいと言いたかったわけじゃない。ただ、何か色々間違っている気がしたので、それを指摘したまでだ。
 男はそうだね、とでも言わんばかりに頷く。
「まあ、今の君じゃダメだ。それはよくわかっているから心配しなくてもいいよ」
「誰がいつ心配したんだよ」
 こいつの頭は真面目に大丈夫かと思った。
 男は棘のある俺の言葉にも笑うばかりだ。
「まあ、それはさておき、君にはこれから長い時間ここで暮らして貰わないといけないからね。色々と説明しておくよ」
「……家に返して欲しいんだけどな」
「安心したまえ。ちゃんと君の家族には折りを見て君が死んだと伝えておくから」
 最悪なことをさらりと言われた気がする。
 社会的に抹殺されてしまうのだろうか。そんなことをするには、警察やら何やらを騙さないといけないはずだ。
 こいつのいう会社とやらは、もしかしなくても政府とかと密接なつながりのある、ヤバい会社なのかもしれない。
 だとすると、助けは期待できそうにもない。
(……なんとか、隙を見て逃げ出さないと)
 それが出来るのかどうかはわからないが、このままこいつの言いなりになるなんて死んでもごめんだ。
 俺がそう決意を固める中、男は呑気にこの部屋で暮らすための説明を始めていた。
 そのほとんどはトイレの使い方であり、一日に提供される食事の受け取り方と食べたあとの片付けの仕方などだった。
 それ以外のことは何も言わないまま、男のいう説明は終わった。
「それじゃあ、私が退出すれば、この部屋の中で活動するには不自由しない程度に鎖が伸びるから。あとは大人しくしておくことだね。もしも暴れるなどした場合、お仕置きタイムが入るからそのつもりで」
 そう言って、男は部屋を去っていく。
 呼びとめたが、聞く耳を持たない様子で、さっさと部屋を出て行ってしまった。
 男の言う通り、男が退出して暫くして俺を壁に繋いでいた鎖が伸び、俺は腕を下ろすことが出来た。
 枷が外れやしないかと試してみたが、残念ながら鍵穴すら見当たらないもので、どうやら特殊な機械を使わないと外せないみたいだった。枷を外すのは諦め、俺はベッドの上に寝転んだ。シーツや掛け布団でもあれば身体を隠すことが出来たのだが、裸のままでいるしかない。幸い室温は一定に保たれているのでさほど厳しくはないが、落ち着かない気分ではある。
 ふと気になって壁に耳を当ててみると、微かな怒鳴り声と、鎖が壁にぶつかっているような激しい音が聞こえて来た。予想するにどうやら隣の部屋にも俺と同じ境遇の人がいるらしかった。恐らくあの男から説明を受けているのだろう。俺よりもずっと激しい性格をしているのか、殺すという言葉も聞こえて来た。壁越しで分かり辛いが、言葉使いの荒さからいって隣にいるのも男のようだ。
 暫くはそんな風に激しく怒っているような声が聞こえていたのだけど、急にその声の方向性が変わった。明らかに悲鳴のような声になり、思わず俺は壁から耳を離す。さっきまで怒鳴っていた男の、急な方向転換に言葉もない。隣の部屋で何が起こっているのか……正直、考えたくはなかった。
 それからしばらくして、再度耳を当ててみると、すでに隣は静かになっていて、鎖が鳴る音がする。微かに、話し声らしきものも聞こえていた。ひとまずは落ち着いたようだ。
 さっきまであれだけ激しく怒鳴っていた男が、屈服せざるを得ない行為とはなんなのだろうか。
 気にはなったが、自分が暴れてみて、それを味わってみる気にはなれなかった。


 それからしばらくして。
 ベッドに寝転んでぼーっとしていたら、部屋の扉が開いて一人の女の子が中に入って来た。彼女はトレイを持っていて、その上にはご飯らしきものが載っている。
 彼女はかなり可愛い顔をしていた。体つきも若さ溢れる感じで、いうなればいつも学校で一緒に学んでいる女子と同じくらいの年代に見えた。この子も浚われてここにきたんだろうか。
 いくら男とは言え、女の子に裸を見られるのは少し恥ずかしい。向こうは全くそんなことは感じていないらしく、無言のまま、持ってきたトレイをベッドの上に置く。
「そ、それ、ご飯? 食べていいのか?」
 そう呼びかけてみたけど、女の子は何も言わず、そのまま部屋を去ろうとする。俺は慌てて立ち上がり、一応片手で急所を隠しながら、空いた片手で女の子の腕を掴んだ。細くて柔らかい女の子の手を握ったのは、正直かなり久しぶりだ。小学校以来かもしれない。異常な状況とは言え、少しドキドキした。
「ちょっと色々聞きたいんだけど」
「御放し下さい」
 彼女は俺の言葉に一切反応することなく、ただそう言った。
「ちょっとでいいから」
「私はあなたの質問に応える許可をオーナーより得ていません。ですので、答えることが出来ません」
 そう言われてしまうと、ぐうの音も出ない。だけどこちらとてそうですか、とはいかないのだ。
「頼むよ、本当に少しでいいから」
「御放し下さい」
 冷たい言葉。俺は思わずかっとなった。
「いいから答えろよ! こんな変な状況で――」
『警告します』
 突然だった。
 アナウンスで声が聞こえたかと思うと、いきなり全身に衝撃が走り、身体が勝手に硬直する。いや、硬直したのはただの結果で、その原因は腕の端から端まで流れた強烈な電流だった。
「ぎゃぁあ!?」
 思わず悲鳴を上げて地面に倒れる俺に対し、女の子はまるで平気そうな顔をしていた。微かに顔をしかめていることを見ると、痛くなかったわけではないらしい。
 手が離れたからか、女の子はさっさと部屋から出て行ってしまう。
 床に転がって悶える俺に対し、またアナウンスの声がした。
『従業員への接触、質問、会話は禁止されています』
 先に言っとけよ、と思ったが、いう余裕もない。まだ身体が痺れている。
 それからしばらくしてようやく回復した俺は、女の子の持ってきてくれた食事を食べ、人心地ついた。すぐにそれを片づけに来た女の子は、さっき来た女の子とは別人だった。一体何人の女の子がここで働いているのだろうか。
 不思議に思いつつも、俺はエネルギーが入ったせいで熱くなっている身体を持て余しつつ、ベッドに寝転んで今後の対策を考えることにした。
 さっきのように警告が飛んで来たということは、当然ながら部屋の中の行為の全ては見られていると考えた方がいい。一昔前の脱獄ものだったならば、木の枝でもなんでも使ってちょっとずつでも外に近づくところだが、そういうわけにもいかないようだ。
 電気ショックみたいなお仕置きが来たら、正直怖すぎる。
 俺はどうすればいいのかわからないまま、とにかく体力温存のため、ゆっくりと休んだ。


 それから、早くも一週間が過ぎた。
 あれから全く進展はなく、一日三回、色んな女の子が入れ替わり立ち替わりご飯を持って来てくれる以外に変化はない。
 一週間、俺はご飯を食べて寝て、食べては寝ての繰り返しだった。はっきり言って身体がなまりそうだ。
 ちなみに、シャワーは週一回のみで、それ以外の日は濡れたタオルでざっと拭かれるだけだった。ほとんど運動していないということと、室温が汗がほとんど出ないレベルに保たれているせいもあってか、それで全く問題なかった。
 時間をもてあましている分、運動をしたかったのだが、それは禁止されていた。
 そのせいでか、ちょっと肉が付いて来たのか、身体がふっくらしてきたような気がする。
 肌も白くなって、不健康なのが一目でわかってしまうのではないだろうか。
 この時、俺はまだ違和感に気付けなかった。
 その時間が二週間、三週間と続いた頃、俺はようやく本格的な違和感に気付く。
 身体がますます丸みを帯び、角ばったところがなくなっていっていた。髪の毛も異様に速く伸び、すでに肩に付く程度には長くなっている。
 さらに明らかな異常としては、人並みの大きさはあったはずの俺のペニスが、だんだん小さくなって来ているということだろうか。
 最初は俺の気のせいかとも思ったのだが、明らかにおかしい。声も段々高くなっているような気もしたし、最初の内は薄く生えて来ていた髭もいまでは全く生えていないような状態だ。
 一体自分の身体に何が起こっているのか――不安に思っている俺に、身体の変化は否応なく続いた。
 そして二か月が経とうと言う頃、俺はその異常の正体にようやく気付くことが出来たのだ。いや、本当派もっと早くに気付いただろうが、俺の心がそれを否定していたのだ。

 俺の身体は――女体化しつつある、と。

 すっかり長く伸びた髪は背中に届くほどになり、身体の丸みはもはや女と見間違うほどだ。肌もすっかり白くなり、シミの一つもない肌は見事なものだった。
 さらに男性のシンボルであるところのペニスは、もはや小指の先ほどしかないくらいに小さくなって、トイレも座らないと出来ないようになっていた。
 決定的なのは、胸。
 俺の胸は決して筋骨隆々とまではいかなくても確かに男の胸板だった。それは確かだ。しかし、いまやそこは男らしさの見る影もなく、それどころか、微かに膨らみつつさえあった。胸の中にしこりのようなものまで感じて、体内から作り変わって行っていることに気付いた時にはさすがに半狂乱になって暴れたものだ。
 もちろんその分のお仕置きは受けたが。鎖が限界以上に引かれて、身体を引き裂かれそうになったのだ。隣の男――いまはもうどうなっているのかわからないが――も、きっと最初にこれを受けたのだろうと思う。屈服せざるを得なかったのも理解出来た。
 さておき、手足が細くなったおかげで、手足の枷はいまにも外れそうだったのが、抜いた時点で何かされそうな気がしたのでしていない。
 このまま俺は強制的に女になってしまうのだろうか――と戦々恐々していた時、部屋に最初に現れた男が現れた。
「お前……!」
「目上の人は『お前』じゃなくて『あなた』と言いましょう。……言葉使いがなっていないよ」
 いけしゃあしゃあと言ってのける男に対し、俺は飛びかかりたかったが飛びかかったところで意味がないとわかっていたのでしなかった。
「久しぶりだね。ずいぶんと女体化が進んだようでなによりだよ。本当はもっと早くに変わるはずなんだけど……良かったね。君の男はよく頑張ったよ。まあ、遅かれ早かれって感じだったけどね」
「何を言ってんだよ、お前」
 声は俺が発しているとは思えないくらいに高い声になっている。別人の声だと言われれば信じてしまうだろう。
 男は満足そうに頷く。
「まだ性器はきちんと変わっていないけど……さすがに長く放置し過ぎるのもなんだからね。運動や勉強を始めようかと思って」
 運動はわかる。なまった体を動かして、少しでも前までの状態に戻すということだろう。こいつらはきっと、今のように訛った身体のままじゃ、役に立たないと思っているのだろう。
 だが、勉強とは何のことなのか。そんな気持ちが顔に滲んでいたのか、男はにこやかに応える。
「勉強、というのは君が理想の女の子になれるように施す訓練のことだよ」
「は……?」
 訳がわからない。女の子になれるように、ってどういうことだ。
「君は自分が女の子になってしまったと思われているかもしれないけど、そんなのはただ身体が変わっただけに過ぎないんだ。言ってしまえば、脳みそだけを女の子と取り変えただけとかわらない。それじゃあ、ダメなんだよね」
 何がダメだと言うのか。
 ダメと言うならこいつこそがダメなような気がしてきた。
「理想的な性奴隷を作るには、心の底から女の子になってもらわないと」
 そんな風に笑う男の眼は、恐ろしい光を宿しているように感じた。
 男は部屋の外に向かって合図を送り、食事を運んで来てくれていた女の子の内の一人が部屋に入って来る。その手には、食事の代わりに着替えのような物の一式が乗せられていた。
 男は女の子からそれを受け取ると、それをベッドの上に置く。
「さて、それじゃあ『教室』に行こうか。その前に……こいつに着替えてもらうよ。大体見て調べれば着る方法はわかると思う」
 それだけ言うと、男は部屋の外へと向かった。
「ああ、ちなみにその着替えの一番上に置いてあるのは、首輪だから、そのつもりで」
 絶句する俺にかまわず、男は部屋の外に消えて行った。それと同時に、俺を縛りつけていた枷が自動的に外れる。
 俺は暫く呆然としていたが、覚悟を決めるしかないことを自覚し、深い溜息を吐く。
 恐らく話の流れ的に、着替えがただの服であるわけがないだろう。その俺の想像通り、そこに用意された服というのはただの服ではなかった。広げてみてそれを確認する。

 それは、女子の制服だった。

 俺の通っていた学校の物ではなかったけど、明らかに女子の制服だ。スカートがひらひらと目の前ではためく。
 ブラウスとスカートはあったが、どうやら下着の類はないようだ。靴下……というか二―ソックスはあるのに。
 そして、異様なのが金属製の首輪だった。犬のそれとは違った無骨さを持つそれは、一度嵌めこめばどうやっても外せなさそうだった。電子ロックか何か知らないが、とにかくそういう類のもので外さないと、いけなくなるらしい。そして、わざわざ身につけさせるのだから、それだけではないだろう。つまりこれを付けた時点で、俺はここから逃げられなくなるのだと思う。自由を奪っていた拘束はもうないから、それに代わるものとしてこれが渡されたのだと察しは付く。
 出来ればこれを身に着けずに脱走したいところだが、仮に首尾よく脱走出来たとして、俺はどこに帰ればいいのか。ここまで大規模に事を起こしている組織だ。俺の死亡の偽装だってやっているだろうし、そもそも今の俺の姿で家族に再会したところで、俺自身だと信じてもらえそうにない。血縁の絆を信じられるほど俺は家族と仲がいいわけではなかった。
 だから、もう逃げる先なんてどこにもないのだ。
 俺はそう思いつめ、着替えを手に取った。とにかくどうにか出来るまでは大人しく従う他ない。
 初めて着るスカートという物に四苦八苦しながらも、なんとか用意されたもの全てを着用した。久しぶりの服の感触にほっとする。しかし同時に、胸の先端が擦れて痛かったり、股間がスースーして妙な気分になったりすることに戸惑うばかりだった。
 まあ、一番気になったのは首に巻きつく首輪の存在なのだが。
 首周りに何かを巻くことなんて、マフラー以外にはほとんどない。それよりもずっとぴっちりと首周りに巻きつくものの存在に、俺は戸惑うばかりだった。
「……はあ」
 どうなってしまうのだろうか。こんな身体にされてしまって、もはや男として暮らして行くことはとてもではないが無理そうだ。
 こんな身体でこれからの一生を生きて行かなければならないのだろうか――そんな風に考えると、実に憂鬱だった。
 だが、俺は甘かった。こんな風にされてもなお、まだ俺は普通に普通の人間として生きているのだと疑っていなかった。いつかは解放されるという淡い期待を抱いていた。

 その考えの甘さを、俺は『教室』で教え込まれることになる。

 何とか全ての服を着て、部屋の外に出ると、そこで待っていた男が、にっこりと笑った。
「うん、可愛いよ。よく似合ってる」
「……うれしくねーよ」
 ツンデレではなく純粋にそう答えた。もちろん男がそんなことを気にする訳もなく、早速俺を促し、歩き出し始めた。
「さて、ここだよ」
 それほど歩くということもなく、と広そうなな部屋の前に俺は連れていかれた。
「ここで暫くは礼儀作法だとか、そのほかの色々なことをここで学んでもらう」
「まな……ぶ?」
 普通の学校とは明らかに違うこの場所で、一体何を学べというのか。
 男が『教室』の扉に手をかけ、開け放つ。
 教室の中には、数人の女子がいた。俺と同じくらいの年頃であろう女の子達が数名。若干もっと若い子もいたようだが、基本的には同い年くらいだった。皆制服を着ているが、その学校はバラバラのようだった。俺がそうではないように、彼女達が通っている学校とは別なのかもしれないが。
 部屋は『教室』とは言う物の、中身はそれとは別モノだった。そもそも机もイスもなく、黒板すらもない。ただの広い遊戯室、というのが的確なような気がする。
 最初からいた女の子達は、部屋の中に入って来た男を見ると、一斉に警戒した表情になる。
 男はそんな少女達の視線を気にせず、堂々と前に立った。
「やあ、君達。仲間と話して、少しは落ち着いたかな? くれぐれも言っておくが、変な気は起こさないように。その首輪には逃走や抵抗防止用のギミックが仕込まれているからね」
 よくよく見ると、その少女達の首にも、俺が巻き付けているのと同じ物が巻かれていた。
 悔しそうな顔をしている少女もいるところを見ると、どうやら男をどうにかして脱出しようとしていた者もいるらしい。
「さて、君達はずいぶん女性化が進んでいるね。おめでとうと言っておこう」
 その言葉に、俺は思わずその場にいる女の子達を見た。いまの男の言葉からすると、この場にいる全員、元は男だったようだ。だが、俺から見ればとてもそうには見えない。よくよく見れば所作が男性っぽかったり、表情もそんな感じのするものだったりしたが、良く見ないとわからないレベルだ。
 それはきっと、向こうから見た俺もそうなのだろうけど。
 ざわめく俺達に対し、男は楽しげに言葉を続ける。
「もっとも、身体付きがそうなったとしても、君達の心は立派な男性の物だ。それは仕方ない。けれど、我々の『商品』となるからには、きちんと女性の言葉使いや所作を身につけてもらわなければならない。それはわかって欲しい」
 何がわかって欲しい、なのだろうか。
 勝手に連れて来て、勝手に改造して。
 その上で理解しろとのたまう男に、怒りの気持ちが湧いてくる。
 殺気立つ俺達だったが、男はその殺気にも動じない。
「それに、君達はまだ肉体も完全な女性のものとは言いにくい。それはなぜかわかるだろう? 君達のペニスの話だ。君達はまだ辛うじてペニスが残っていると思っているだろう。だが、それは間違いだ。すでに君達の身体はほとんど女体化を遂げていて、女性のそれと中身も全く変わらない。当然、君達の股間の部分も、だ。それなのになぜペニスが残っているのか――正確には残っているように見えるのか――答えは簡単だ。単に、外側に革がめくれ上がっている状態なんだよ」
 つまり、と男は続ける。
「それを何らかの方法で体内に向かって押し込んでしまえば――君達の身体は女性のそれと変わらない物になる」
 さらなるざわめきが広がる。
「一人ひとり、指で押し込んでもらうのもいいんだけどね。それでは情緒がないということで……特別に活きのいい道具を用意した」
 男がさっと手を上げると、部屋の扉からぞろぞろと女の子達が入って来た。彼女たちは一様に裸で、自分の身体で結構見慣れていたとはいえ、その裸の列に男としての興奮が呼びさまされる。
 けれど、すぐにその興奮は冷めて行った。その理由は簡単だ。

 女の子達の股間には、立派なペニスがそそり立っていたからだ。

 血管が浮き出ているほどに、膨張したそれは力強さでいえばかつて自分の股間にあったそれよりも遥かに力強そうな雰囲気だった。女の子達本人の顔は、まるで意思の感じられない無表情で、股間のものを屹立させながらその顔で並ぶ光景は、まるで理解の出来ない何かを見ているようだった。
 男がその子達について解説をする。
「彼女達は、君達とほぼ同時期に捕まえた、正真正銘の女子だ。特殊な外科手術によって、男性器を股間に移植してある。君達と違って浚ってすぐに処置は終わっていたからね。数カ月ですっかり精神の方も洗脳出来ているよ。もはや彼女達に昔の記憶などない。ただ、私達の指示に従って動くだけの人形だ」
 嫌な予感がする。
 それはきっとその場にいる全員の想いだっただろう。
 逃げたくても、首輪がある上に、そもそも入口が塞がれていて逃げられない。
 本能的に戦く俺達に向けて、男が朗らかな笑みで『それ』を言った。

「君達には、いまから彼女達に犯されてもらう」

 我々にとって理想的な女になるための通過儀礼と思ってくれ、と男は言う。
「大丈夫。これまでも同じようなことをしてきたけど……皆最後は、よがり狂って悦ぶようになるさ」
 男が合図を出すように、手を振った。
「さあ、皆やってしまいなさい。最初は、一人一発でいいからね」
 その男の指示に従い、裸のふたなりの元から女子達が、一斉に元男の女子達に襲いかかって来た。

 当然、そのターゲットの中には、俺も含まれている。
 
 
 
 
『性的人材養成兼派遣会社』後編 に続く 
 
 
 
 

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