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『ようこそ、人外の森へ!』

50万ヒット記念50本リクエスト
№21『見た目と年齢が一致しない人外の主人公のストーリー・エロ重視』です。
 
それでは続きからどうぞ!
 
 
 
『ようこそ、人外の森へ!』
 


 人外の住む場所を突破するのには相当な実力が必要となる。
 知性を持つ人外の住処は、獣の縄張りとは全く別物だからだ。獣ならばその場所をその場所のまま自分のテリトリーにしているが、人外達は様々な手を使って元あった空間を自分たちに都合のいいように変化させてしまう。
 例えば、この世でもっとも有名な人外であるところのエルフ族の集落は、次元の歪みを利用して作られており、そもそもその場所に近づくことさえ出来ない。同じく有名なドワーフの種族は普通の山を火山のような高熱を伴った空間に変えてしまうため、これもまた近づくことが出来ない。海や湖に住むマーマン達は自分達が便利なように水上から水底まで至る渦を生み出すため、その渦に人間や獣が巻き込まれて水底まで引きずり込まれる事故が絶えない。
 そんな人外達の住処は非常に危険な場所であり、世界を旅して暮らす冒険者にしても、獰猛な獣や厳しい気候に準ずる危険な場所だった。


 あるところに、人外のテリトリーを突破しようとしている冒険者のコンビがいた。
 男戦士と女魔法使いの、冒険者の典型的なコンビはまだ若く、未熟とも言える腕前ではあったが、お互いに欠けているところを補い合い、溢れんばかりの才気を武器に冒険を続けている。その実力は同年代の冒険者にしてみれば高く、将来を有望視されている二人だった。
 そんな彼らは、現在とある人外のテリトリーを突破しようとしていた。理由は明快、彼らが目指す次の目的地がそのテリトリーを抜けた先にあるからである。
「……ここからが、例の樹木人のテリトリーみたいだな」
 無骨な甲冑に身を包み、大振りの剣を肩に担いだ男戦士は目の前に広がる樹海を見て呟いた。鬱蒼と木が生い茂り、不気味な霧が滲むその森はいかにも危険な匂いが漂っている。森に入るまではそうでもないのに、森に入った途端濃くなっている霧はどう考えても自然発生したものではなく、危険なものではないかという予測が立った。
 女魔法使いは杖を翳してその霧のことを調べている。不思議な魔法陣が彼女の目の前の空中に浮かんでいた。それは魔法的な事象を調べるための探索魔法だ。調べ終わったのか、彼女が展開していた魔法陣を消す。
「……うーん、いかにも怪しい霧なんだけど……『睡眠』とか『混乱』とかの状態異常を起こす類のものじゃないみたい。何の魔法がかかっているのかはわからないわ」
「よし、じゃあ突破するか!」
 剣を担ぎ直した男戦士が、早速足を踏み入れようとするのを、慌てて女魔法使いは引き留めた。
「ちょ、ちょっと待った待った! 死に急がないでくれる?」
 腕を掴まれて足を止めた男戦士は、彼女に向けて不思議そうな顔をする。
「え? だって危険はないんだろ?」
「霧自体にはね! あのね、もし仮にこの霧が単に視界を遮るためだけのものだったとしても、不自然な霧が出てるってことは、当然それを出してる奴がいるの!」
「だから、それは樹木人だろ? じゃあ問題ねえじゃん」
「なんで問題なくなるのかが知りたいんだけど!」
 女魔法使いが叫ぶと、男戦士はやれやれ、という風に頭を振った。
「テリトリーを突っ切るだけなんだから大丈夫だって。樹木人はシャイなんだよきっと。だから見られないように住処を隠してるだけだって」
「……いや……攻撃されるとか考えてよ」
「だいじょーぶ。もし来たら俺がこの剣で叩き切っててやるよ。大体、ここは元々人間の道だったんだから、突破するだけで文句言われる筋合いはねーって」
「嫌な予感しかしない……」
 そう呟いた女魔法使いの言葉は、割とすぐに回収されることになった。


 次から次へと襲いかかってくる植物の蔓を全速力で避ける。
「やっべー! やっべーってこれ!」
「だから言ったじゃないいいいい!」
 女魔法使いを抱えて走る男戦士は、剣を振るどころの騒ぎではなかった。四方八方から襲いかかってくる蔓を、とにかくかわして駆け抜ける。女魔法使いの方は魔法を使う余裕が無く、男戦士にしがみついているのが精一杯だった。
「こんなすげえなんて聴いてねえぞ!」
 また襲いかかってきた蔓をなんとかかわす。その蔓は勢い余って地面にぶつかり、その地面を大きく窪ませた。蔓はその太さが人間の幅ほどもあり、男戦士が持つ剣でも容易には切断できないことは明らかだ。
「樹木人ってのはもっとノロいもんかと思えば……! めちゃくちゃ速いしこええええええっっっ!!!!」
 走り続ける男戦士の背後からは一本の樹が――恐らく樹木人が――追いかけてきていた。外見的には一言で説明が付く。
 『走る大木』だ。
 根っこの部分が足の役割を果たし、左右に伸びる二本の太い枝が人間でいう腕なのだろう。それがまるで人間が走るのを真似ているかのように、腕代わりの枝を振りながら、根っこの左右半分ずつを前に出しながら『走って』くる。
「あの形状で別に腕を振る必要はないんじゃねえのか!? 無意味な行動が逆にこええよ!!」
「前、前! 樹にぶつかる!」
 大きな樹と樹の間を駆け抜ける二人。追いかけてくる樹木人はそこに引っかかって止まった。
 その間に二人は十分な距離を離すことが出来た。
 木の陰に隠れた男戦士は女魔法使いを降ろし、その場に崩れ落ちる。酸素を求めて荒い呼吸を繰り返しながら、寝転がった。
「あー、つか、れた……」
 担がれていたために男戦士ほどは疲れていない女魔法使いが、そんな彼に向かって心配そうに声をかける。
「大丈夫? ごめんね担がせちゃって」
「しょーがねーだろ……おまえ足遅いし……走らせてたら捕まってたぜ。……しかし、どうすっかな、っと」
 半身を起こした男戦士は周りを見渡す。
 あたりには相変わらず霧が立ちこめている。
「……うーん……まだ奴らのテリトリーの中みたいだし……さっきのがいつ襲いかかってきても不思議じゃねぇよな……」
「うん……早くこの森を抜けたいけど……どうすればいいんだろ……」
 方角はわかっても森を抜けるまでの距離はまだまだあるはずだった。不用意に歩けばまた樹木人に襲われることだろう。
「しっかし……まさかいきなり襲われるとは思わなかったな。そりゃいざとなりゃ戦うつもりだったけどよ、別に害を及ぼすつもりは全然なかったのに……」
「縄張り意識がすごく強いってことなのかも」
「それにしては被害の報告とか少なくねぇか? あんな感じで毎回襲われるんだとすれば、足の遅い奴とかの被害は相当なもんになりそうだけど……」
「それは……そうだね。確かに変な気が……」
 違和感を覚えた女魔法使いがそのことについて考えを巡らせようとしたとき、不意に彼らの背後で物音がした。葉っぱを踏みしめるような、小さな音。
 素早く男戦士が剣を構え、女魔王使いが杖を握りしめる。

 そして、目があった。

 思わず男戦士と女魔法使いが目を瞬かせる。木の陰から顔を覗かせてのは、彼らの背丈の半分にも満たない、小さな子供だったからだ。女魔法使いが呆然と呟く。
「こど……も?」
 その子供はあどけない表情で首を傾げる。
「おにーさん、おねーさん、だれ?」
 その子供は何も身につけておらず、その未成熟な体を恥ずかしげもなく晒していた。
「なんでこんなところに子供が……っ」
 女魔法使いが思わず子供に駆け寄ろうとしたのを、男戦士が止める。
「バカ! こいつは怪しすぎんだろ! ……っていうかよくみてみろよ」
「え? ……あっ!」
 その男戦士の言葉で、女魔法使いは気づいた。現れた子供の頭頂部に、植物の芽が生えていることに。
「もしかして……!」
「ああ、こいつはどーやら樹木人の子供みたいだな……に、しては人間に近すぎるが……これが成長したらあれになんのか……?」
 木のオバケとしか表現できないあの樹木人を思い出して、二人は思わず頭を捻る。
 そこでふと、男戦士は名案を思いついたとばかりに手を打った。
「っていうか、こいつを盾にしたら安全に森を抜けられるんじゃね?」
「は?」
「さすがにさっきの樹木人も、仲間もろとも潰しには来ないだろ」
「え、いや、なにその外道策……」
 さすがに引いた女魔法使いに対し、男戦士はあくまで悪びれない。
「バカ野郎。別にこのガキを殺すとはいってねーよ。森を出るまで付いてきてもらうだけだ。森を出たら解放すれば勝手に戻るだろ?」
「……いいのかなぁ」
「別にいいんだよ、俺たちは英雄ってわけじゃないんだから。安全に冒険できる手があるなら、それを取らない手はないだろ?」
 堂々とした調子で断言し、男戦士は現れた子供に近づいていく。
「よーし、別になにもしねーからなー。ちょっとおとなしくしていてくれよー」
 優しげな声をかけながら男戦士は子供に近づいていく。その様子を後ろで眺めていた女魔法使いは、いいのかなぁ、と思いつつもその方法を取るのが一番安全であるということは理解していた。それでも抱いてしまう罪悪感から目を背けようとしていたため、反応が遅れてしまった。
 いつのまにか背後に回り込んでいた植物の細い蔦が、女魔法使いの持つ杖に取り付き、その手からかすめ取る。
「あっ! ――ぐぇっ!?」
 さらに、他の蔦が女魔法使いの体に巻き付き、その自由を奪った。ゆったりとした服装に隠れて普段はわからないが、豊満な体つきをしているのが締め上げられたことで露わになる。
 子供の目の前にまで近づいていた男戦士が、背後の異常に気づいて振り返った。
「なっ! フェア! ――がっ!?」
 振り返った瞬間、後頭部に衝撃を受けた男戦士はその場で転ばされた。崩れ落ちたその体には力が入らなかった。
「……っ、あ……」
 それでも何とか背後を振り返った男戦士は、そこで多数の蔦を従えている子供の姿を目にする。その子供は凶悪な笑みを浮かべていた。
「未熟者めが。油断大敵……という言葉も知らんかったようじゃな」
 先ほどのあどけない口調はどこにやってしまったのか、深遠な英知を感じさせる老齢な口調でその子供――樹木人は言う。
「妾の外見はそんなにもか弱そうに見えるのかのぅ? お主等の首をくびり折る程度のことは容易にできるんじゃがな」
 男戦士にも蔦が絡みつき、その動きを完全に封じる。
「まあ、妾の縄張りに勝手に立ち入った罰じゃ。少し付き合ってもらうぞ」
 ひときわ強く全身を締め上げられた二人は、ほぼ同時に意識を失った。




 すさまじく甘い匂いに鼻腔を刺激され、女魔法使い――フェアは目を覚ました。
 気だるい感覚が体だけでなく心も支配していて、フェアは考える気力も起きなかった。
(ここは……どこ……?)
 なにやら周りが騒がしいような気もするが、それすらも茫洋としていて、フェアは自分がどこにいるのかということさえ、わからなかった。
 全身から感じるのは真綿に包まれているような感覚で、まるで母親のお腹に戻ったような、暖かな微睡みがそこにはあった。全身に感じる不思議な感覚がただ全てだ。
(ねむ、い……もうちょっと……ねようかな……)
 自分の状況を確認する以前の問題で、彼女の心は睡魔に侵されていた。自分がどうなっているのかという疑問よりも、睡眠欲の方が上回ったのだ。瞼を開けることすらなく、彼女の意識はさらに深淵に沈み込んでいく。
 だが、それを許さない要素があった。急に目の前が明るくなったような感覚がして、フェアは光の刺激に顔をしかめる。快適に眠っていたところに、ぶしつけに日光が降り注いできたような、そんな感覚だった。
(う……っ……なん、なのよ……)
 うっすらと瞼を開くと、あの子供の顔が見えた。樹木人の子供と思われるその人外は、フェアの様子を見ると、笑みを浮かべる。
「気持ちよさそうじゃのぅ。まあ、それも無理からぬことじゃがな」
 老齢な口調で言ったその樹木人はその手を伸ばしてフェアの顔に触れる。その手は人間のそれとは違い、体温を持っていなかった。かといって冷たいわけでもなく、まさに木の温もりを感じさせるものだった。
「気持ちよく寝ておるところ悪いが、こちらにも用事はあるのでな。すまんが起きてもらうぞ」
 そういう樹木人の背後から幾多の蔦が延びてきて、フェアをその場所から引き上げていく。子供の樹木人がこの蔦を操っているのだと彼女は感じた。理屈ではない。不思議とそれがわかったのだ。動く蔦には気の流れというべきか、魔力の流れが感じられる。それは魔法を扱う魔法使いならば必須の技術ではあったが、いまフェアが感じているそれは普段よりも遙かに鋭敏な感覚だった。
 蔦で体を縛り上げられ、その場所から引き出されたフェアは、それまで自分が大きな花のつぼみの中にいたのだということに気付かされた。つぼみの中は小さな触手のような繊毛で満たされていて、それが全身を包み込んでいたもの正体なのだとわかった。
 彼女の体は身につけていたはずの物を何も身につけておらず、絡みついた蔦だけが彼女の体を覆っている。蔦はただ単純に彼女の体に巻き付いているのではなく、乳房をうまく絞り出し、また股間にもその蔦を通すなど、絡み付いているだけでかなりの性的刺激を与えている。
(……っ、な、なにこの、蔦……っ)
 呆然と運ばれていたフェアだが、さすがにそうやって身体に刺激を加えられ始めると、頭の冷静な部分が機能し始める。恥ずかしさに顔を赤くしてもがくが、弛緩した体ではとても蔦を振り解くほどの力は出なかった。
 そのかすかな抵抗も全て樹木人に伝わっているのか、彼女は可笑しそうに笑う。
「無駄じゃ無駄じゃ。あの男にも断ち斬れんかったものを、どうして小娘の膂力で千切れようか。無駄にあがくと痕になるぞ?」
 そう言われて、フェアはコンビを組んでいる男戦士のことを思い出した。
(そういえば、彼はどうしてるの……?)
 最悪の想定もしなければならないだろう。彼女はそう覚悟を決める。人外に捕らわれてしまった時点で命も保証されないのだから。
 考えている間に、彼女は地面に降ろされていた。足が地面を踏みしめようとするが、力が入らず尻餅をついてしまう。自然と開脚してしまい、慌てて足を閉じてあそこを隠す。
「いまさら恥じらうこともあるまい。少々痩せてはおるが、中々に瑞々しく魅力的な肢体ではないか。気に入ったんじゃぞ?」
「……あの、あなたは……何なんですか?」
 フェアは警戒しながら目の前の子供に問いかける。樹木人であると予想はしていたが、確証が欲しかったのだ。案の定、その子供は悠々とした態度で名乗りをあげる。
「妾はお主らが樹木人と呼ぶものじゃ。お主らのような固有名詞は持たぬが……そうじゃな。センとでも呼ぶがよい」
「……彼は……アグナはどこに?」
 男戦士の所在を問うと、子供の姿をした樹木人――センはこともなげに応える。
「すぐそこの広場で妾の仲間達と遊んでおるよ。……いや、あの場合は遊ばれておると言った方が正しいのかのぅ?」
 悪いことを考えているような笑顔でセンは言う。フェアはその笑顔にぞっとした。
「……あなた達のテリトリーに無遠慮に入ったことは申し訳なくおもっています。謝罪はしますから、どうか――」
 まずは助命を請おうとしたフェアだが、センにはむしろ不思議そうな顔をされた。
「何か勘違いしておるようじゃが、別に妾達にはお主らを取って食おうという気はないぞ?」
「命だけは……え?」
「そもそも妾達が糧にできるのは水と土じゃ。お主らを殺して埋めれば多少土がよくなるかもしれんが……お主等程度の大きさのものを埋めたところで、森全体への影響はほとんどないじゃろうて。だからそんな無駄なことはせん」
 あっさりとした物言いに、フェアは困惑した。
「え……じゃ、じゃあなにが目的で私たちを……?」
 その問いに対して、センは快活に笑った。
「いま言った通りじゃ。ちょっと気晴らしに遊ぶため――もっと正確にいうならば、弄ぶため、じゃの」
 言うと同時に、フェアの体に巻き付いている蔦が蠢き、その縛り方を大きく変える。
「ひっ、はぅっ、ひゃあぁ!?」
 まるで縄で飾りたてるように、蔦はその体を縦横無尽に縛り付け、複雑な形で彼女の体を絞り上げた。それはある地方で行われている亀甲縛りという縛り方に似せたものだった。六角形に作られた空間から彼女の乳房が絞り出され、その存在感を増すと同時に、本人にとっては乳房の皮が張ることによって鋭敏な感覚を生み出していた。股間にはちょうど蔦の中で瘤になっているところがあたり、上に向かって縛り上げると同時にその瘤の刺激を彼女の股間に与えている。瘤はちょうど彼女の肛門と膣口とクリトリスに当たるような位置にあり、自然発生したというよりはあえてその位置取りになるように生み出されたものであるようだった。それはつまりその蔦が、女性の体を責めるために生み出されたものであるということを示している。
 改めて全身を縛られる感覚と、性器に対する感覚を受けたフェアは、その身を震わせてその感覚を堪える。
「な、なんで……こんな……こと……を……樹木人、が……」
 樹木人は人と生殖方法が全く違う。だから性的に陵辱する意味はないはずだった。
 純粋な疑問として発された問いに、センが少し考えながら応じる。
「そうじゃな……まあ、一番の理由は楽しいからじゃが……あとは純粋に魔力を摂取するためじゃな。妾達樹木人は本体が別に存在しておる。いまこうして喋っておるこの体は実体を持つ精神体のようなものじゃ。この体は別に砕かれようとなにをされようと平気じゃが、時々はこうして人間から魔力を吸収する方が動きがよくなる。で、魔力を吸収するには、男なら精液、女なら母乳か愛液から吸収するのが一番手っ取り早い。血という手もあるが、吸血鬼と違って妾達にはちと濃すぎるんじゃ。薄味が好きなんでの」
 そういう理由じゃ、と長々と喋ったセンは締めくくる。
「妾達の気が済んだら解放してやるからの。蚊にでも噛まれたと思ってあきらめるんじゃな」
「……っ、そ、そんな……あぅっ」
 両腕を後ろで組んだ状態で縛られ、抵抗を封じられる。蔦によって引き立てられたフェアは、ふらふらと覚束ない足取りで立ち上がった。
「ほれ、ではいくぞい。皆が待っておる」
「ひぃ……ふぁ……っ、あっ、うぁっ」
 引き立てられるまま歩き出した彼女は、その瞬間体に巻き付いた蔦が生み出す快感に声をあげた。体を伸ばすとそれだけで全身が締め上げられ、至るところで快感が生み出される。それを避けるため体を丸めようにも、今度は股間に通っている蔦が重点的に締め上げられ、一番弱いところに対する刺激が強くなる。
 歩くだけで快楽地獄に落とされたフェアは、余計なことを考える余裕もなく、無心で歩みを進める。生い茂った森の一角から、少し開けた広場に出ると、そこでは信じがたい光景が広がっていた。
 その場所にはセンと同じ樹木人達が何人もいた。全てセンと同じように人間の子供くらいしか背丈がなく、その顔立ちもほとんど変わらない。人間としていうならば未成熟な体を存分にさらけ出し、姦しく動き回っていた。
 そして、そんな彼女達の中心、広場の中心でもある場所に、フェアが気にかけている存在がいた。
「あ、アグナ……」
 広場の中心では、彼女と同じように全ての装備や衣類をはぎ取られ、その鍛え上げられた肉体をさらしている男戦士――アグナが樹木人達に囲まれていた。
 樹木人達はアグナの体を蔦で縛り上げ、あらゆる自由を封殺しながら、アグナの肉棒を求めていた。すでに散々刺激を与えられたのか、硬くそそり立つそれに、群がる樹木人達は少しでも多くの精液を吸収しようとしていた。
「グッ……!」
 ちょうど我慢の限界だったのか、精液を吹き出すアグナ。それを樹木人達が舐め取り、精液を吹き出したばかりで萎えているペニスにも刺激を与える。
 アグナは口も蔦で塞がれており、うめき声しかあげられなくされていたが、その表情は苦しげな様子だった。
「アグナ……っ」
 すさまじい光景に女魔法使いは絶句する。そのアグナを救ったのはセンだ。
 アグナに群がる樹木人達に向かって一喝する。
「これ、お主達! いくら増強剤で割り増ししているからといっても、人間にも限度があるのじゃ! 少し休ませんか!」
 センの声はアグナに群がっていた樹木人達を、まるで蜘蛛の子を散らすように退けた。ようやく樹木人達から解放されたアグナがぐったりとうなだれる。
 そんなアグナの首筋に、センが一本の細い棘を持った蔦を触れさせる。アグナの体がびくりと動いた。
「滋養強壮や疲労回復に効果のある植物のエキスを注入したのじゃ。これで数分も待てば問題ないじゃろう」
 そのセンの言葉に樹木人達は喜び、素直にアグナの傍で待機する。
 やれやれとセンは呟いた。
「若い奴らはこれじゃからのぅ……熟成させる大切さを知らん」
 まるで自分はそうではないというようなセンの様子に、女魔法使いは胡乱げな視線を向ける。その視線に気付いたのか、センは不満そうに鼻を鳴らした。
「いっておくがの小娘。妾達樹木人は生まれた時から姿は変わらんのじゃ。あやつらは、人としての見た目の年齢とほとんど変わらぬ若木達じゃが、妾は千年以上は生きておるんじゃぞ。この森に住む樹木人の長のようなものじゃ。ちなみに御主らを追いかけましたのは樹木人ではなく、妾が作りだした木の一種じゃ」
「……え?」
 思わずフェアはセンのことを見つめてしまった。人間で言えば十にも満たないであろう姿をしている彼女が千年生きていると言われてもピンとは来ない。しかしそう考えるとセンの老齢な口調にも納得がいくというものだ。
 センは彼女を縛り上げたまま足にもその蔦を絡ませた。
「とはいえ……まあ、やることはあやつらと大して変わらんがの」
「な、にを……? っ、きゃあっ!?」
 足に絡まった蔦が彼女の足を持ち上げる。体を縛り付けている蔦も協力してフェアの体を空中に固定した。開脚した状態で空中に張り付けられた彼女は、まるで晒し者にされたようで、恥ずかしさに顔が熱くなるのを感じていた。
 彼女の股間に通っていた蔦がその締め付けをゆるめ、少し横にずれる。蔦によって刺激を与えられていた彼女のそこは、程良く赤くなり、充血しているのか普段より感覚も鋭くなっていた。そしてなにより、彼女の人生でかつてなかったほど、性的な興奮で濡れていた。
 それをセンは間近で確認する。フェアの体はちょうどセンの顔のあたりにそこがくるような高さに調整されていたのだ。センの視線をはっきりとその場所に感じ、彼女の羞恥心は見事に煽られる。
「ふむぅ。あまりここには触れておらんようじゃな? 子供のように綺麗な形を保っておるが……あの男とはそういう関係ではないのかのぅ?」
「……っ」
 センの無遠慮な言葉に、フェアはその顔をさらに朱に染めた。実のところ、彼女は彼の豪放磊落な気質に憧れており、そういう関係になれればいいとも密かに思っていたこともある。とはいえ、実際には旅から旅の生活であることや、アグナ自体のあまりにも豪放磊落過ぎる性格も相成って、あまりそういった意味での仲は進展していなかった。
 そういう人間の微妙な機微まではわからないのか、センはまあなんでもよいわ、と話題を切り上げた。
「とりあえず、どの程度のものか味見させてもらおうかの」
 そういって彼女のそこに舌を這わせるセン。そのざらついた舌の感覚にフェアは身を震わせてあえぎ声を堪えた。
「ふむ……やはり女は魔法使いに限るの。魔力をため込む訓練をしているせいか、にじみ出る愛液が実に美味じゃ」
 口元を舌で湿らせたセンは、さらにフェアのそこに口を強く当て、ほとんど吸い出すようにそこへの刺激を始めた。
「~~~っっ!!」
 激しい快感が生じ、フェアが不自由な体を波打たせて快感に酔いしれる。それはこれまでに彼女が経験したどんな快感よりも強いものだった。拙い自慰などとは比べものにならない。快感に翻弄される彼女の体からは微妙に魔力が溢れる。それに伴ってにじみ出る愛液にも魔力がこもり、結果としてセンを満足させていた。
「うむ、中々いい味じゃ。お主くらいの年齢になると、淀んでおる者もおるんじゃがな。これは久しぶりに当たりじゃな」
 センは楽しげに笑いながら、今度は絞り出された乳房の方に狙いを定めた。それなりに大きな乳房だが、当然妊娠していることもないフェアの乳房から母乳が出るはずもない。そのはずだった。
 だが、フェアの絞り出された乳房をセンがその手で鷲掴みにするやいなや、乳首の先端から母乳がにじみ出した。これになにより驚いたのはフェア本人だ。
「え……ええ……?」
 母乳がにじみ出ていく感覚は彼女が想定していたよりもゆっくりで、玉のように膨らんだあと、線となって乳首の先から垂れ落ちていく。それをセンが口を近づけて舐め取った。
「さすがにこちらはもう少し熟成が必要じゃのぅ……味が薄い」
「な、なんで……?」
 呆然と呟くフェアに対し、センはこともなげに応じる。
「先ほどお主が入っておった花があったじゃろ。あれは生命力を活性化させる効果を持つ蜜を分泌する花なんじゃ。疲れにくくなる効果は男女共通じゃが、男ならば精液の量が増し、女ならば母乳が出るようになる。後半の効果に関しては一時的なものじゃから心配はいらぬぞ」
 センは説明しながらもフェアの乳房を柔らかく揉んでいた。そうやって刺激を与えられた彼女の乳房は、母乳を滲ませながらも、内側から膨らもうとしていた。
「こうして刺激を与えて乳腺をほぐしてやると、よく母乳が出るようになる。子を育んだ経験のある者ならばこうする必要はあまりないんじゃが、お主のようにまだ子を産んだこともないおなごじゃと、こうしてやる必要があるんじゃよ」
 説明を加えながら手を動かすセンだが、それを当のフェアが聞けていたかといえば、微妙なところだった。元々敏感だった乳房はもみほぐされる度にその感度を上昇させ、にじみ出る母乳もそれを冗長させることに一役買っていた。胸から走る快感だけでも目の前が真っ白になるくらいのものになっており、それは母乳が勢いよく出るようになったとき、最大に高まった。
 乳首から噴き出した母乳は、センの体も濡らすほどの勢いで迸り、それに伴う快感もまた凄まじいものだった。
「あ、ああああああああああああっっ!」
 口から自然と漏れ出した喘ぎ声が大きく響き、セン以外の樹木人の注目を集める。
 ぞろぞろと寄ってきた樹木人達に、センはフェアを明け渡す。
「よし、お主等で可愛がってやれ。あまり無茶はするでないぞ」
 センの許可を得た樹木人達がいっせいにフェアの体に襲いかかる。
 愛液を吸われ、母乳を吸われ、体を撫で回され、執拗に責められて、嬌声をあげる。
 全身に与えられるさらなる快感に導かれた彼女は、外聞もなくただ喘いでいた。
 それを尻目に、センが動きを封じられている男戦士――アグナの方に歩み寄った。
 アグナは両手両足をそれぞれ別の方向に引っ張られ、張り付けにされた罪人のような状態にされていた。センはそんな彼の傍に行き、にやりと笑みを形作る。
「少しは回復したようじゃな?」
 アグナの股間にあるものは、先ほど樹木人達に搾り取られて萎えていた時と違い、その雄々しい硬さを取り戻していた。元気よく天を指している。
「グゥ……」
 蔦によって猿ぐつわを噛まされているアグナは、どうにかして蔦を噛みきれないか、あるいは手足の蔦を引きちぎれないか、と力を込めているようだったが、それらはまるでびくともせず、ゆるむ気配もなかった。
 センはアグナのペニスを優しく撫でた。
「妾達はお主等のやっておるような性交は必要とせんのじゃ。ゆえにそれに伴う快楽とも、本来は無縁じゃった。じゃが、いまでは別に享受できんというわけではない」
 紐のように細い蔓を、センはアグナのペニスに巻き付けた。軽く締め付けられると、アグナの口から悲鳴にも似た呻き声があがる。
「あまり早く萎えられると、つまらんのでの。少し我慢するんじゃぞ」
 センは蔦を自在に操って、自分の体を空中に持ち上げる。そして、そのそそり立つペニスを自分の体に存在する穴――膣に導いた。アグナの体にしがみつくような体勢になりながら、アグナのペニスを体の中に受け入れていく。外見だけみればとてもアグナのものを受け入れるだけの大きさはなかったであろうが、そこはやはり人外というべきだろう。
 実にあっさりと、センは体の奥までアグナのペニスを受け入れた。その中は効率的に注がれた精液を吸収するためなのか、細かな繊毛が生えており、それにより内部の刺激は人間の女性には決してないものになっていた。中には、愛液の役割を果たしているのだと思われる潤滑油のようなものも染み出していて、挿入に全く差し障りはなかった。
「ウ……グ、ゥ……ァ……」
 苦しげに声を上げるアグナ。その理由は明白で、いまのアグナはどれほど気持ちよくなってしても射精に至れないからだ。アグナのペニスに巻き付いた紐のような蔓は絶妙な力加減で、それを締め上げており、どれほど刺激を与えられても射精出来ないようにしていた。わずかでも膨らもうとするとそれを強制的に押さえつけられるため、痛みはますます激しいものになる。その痛みによって萎えられれば楽になるのだが、それ以上の快感をセンは与えてきているため、そうすることもできない。
 引くこともできないアグナはとにかく堪え忍ぶしかないが、外部からの圧力で無理矢理射精を禁じられている現状は非常に苦しかった。
 センはそんなことは知ったことではないとでもいいたげに、じっくり悠々と刺激を与え続ける。彼女の方もそれなりには気持ちよくなっているのか、押し殺した声をあげた。
「ん……っ、中々いいのぅ……っ」
 絞りあげるようにセンの体が動く。彼女の動きは絞り出されるような動きなのに、射精を封じられているため、アグナの苦しみはさらに大きくなった。
 気が狂いそうになるほど焦らされた後、センが微笑みながらアグナに呼びかける。
「よく我慢したのぉ。……出してよいぞ」
 ぱちん、とセンが指を鳴らすと、アグナのものを締め上げていた蔦が緩み、外れた。解放されたアグナのものは開放感と共に、勢いよく溜めに溜めたものをセンの体内に吐き出した。センはそれを体の奥で受け、その熱さと感覚に体を微かに震わせる。
「ふぁ……ぁ……いい魔力じゃ……」
 それまでよりも遙かに気持ち良さそうな心地でセンは熱い吐息を吐き出す。やがてアグナの射精の勢いが終わる。アグナは出せなかった時こそ辛かったが、溜めに溜めてから盛大に吐き出したおかげで、その快感は天井知らずのものだった。
 半ば白目を剥いて悶絶しているアグナを見て、センが笑う。
「ふふっ、まだ根をあげるには早いぞ、小童。まだまだ妾は足らぬのだからな」
 センや樹木人達の気が済むまで、延々と二人の冒険者は弄ばれ続けた。




 激しい雷光が敵を穿ち、振るわれた剣が首を跳ねる。
 人里を襲っていた獣達を一掃した男戦士と女魔法使いのコンビは、傷ついた人々を特製の薬で治療した。
 人々に感謝され、その人里を離れた二人は、道中言葉を交わす。
「俺たちもずいぶん強くなったなぁ」
 男戦士――アグナは晴れ晴れとした顔で剣を振り回す。かつては両手で持っていたそれも、いまや片手で軽々と振り回せるようになっていた。
 一方、女魔法使い――フェアの方は顕著な変化こそなかったが、体つきがよりふっくらとして、その美しさに磨きがかかっていた。また、それ以上に、その身からにじみ出る魔力はかつてのそれを遙かに凌駕するものだ。
「……まあ、半分はあの樹木人の里のおかげだけどね」
 樹木人達によって弄ばれた二人は、あの後無事解放されていた。ただ、樹木人達に弄ばれる課程で二人の体は強化されており、その強さには益々磨きがかかっていた。
 最初に弄ばれてから解放されてからも、二人は時々暇があれば樹木人の里を訪れていた。樹木人の長――セン曰く、そういう人間は多いらしい。
 アグナはフェアの言葉に苦笑いを浮かべ、そしてすぐに晴れやかな笑みを浮かべなおした。
「そういや、前に行ったから結構経ったし、また行ってみるか? あの里に」
 それがなにを期待しての言葉なのか、フェアもわからないはずがない。彼女はしばらく沈黙していたが、少しだけ赤くした顔を微かに頷かせた。
 アグナは快活な笑みを浮かべて彼女の肩を抱く。
「よし! それじゃあ今日の宿で、前哨戦と洒落込もう!」
 あまりにもあけすけなアグナの言いように、フェアは顔を真っ赤にする。
 アグナの腕を振り払って距離を取り、杖でアグナの頭を殴打した。
 もちろん、曲がりなりにも戦士のアグナに対して、魔法使いのフェアの力では大した痛手にはならない。照れ隠しの一打だった。
「いってぇ!? なにすんだよフェア!」
「うるさいバカアグナ! このスケベっ!」
 騒がしく言い争いながら、二人の冒険者は樹木人の里を目指して歩いていった。
 
 
 
 
『ようこそ、人外の森へ!』 終
 
 
 
 

Comment

No.1239 / 通りすがり [#-] No Title

仰るとおり、どっちかというと人間メインでしたね。
これだとむしろ最初から二人組の名前を出してくれたほうが良かったかな。
ともあれ、自然の概念らしく持ちつ持たれつ共存を表現してたのはいいです。マイナー種族ですがとてもそれらしいと感じました。

2013-07/16 00:16 (Tue)

No.1240 / 光ノ影 [#-] Re: No Title

通りすがりさん、コメントありがとうございます!

> 仰るとおり、どっちかというと~
ですよね……ほんとリクエスト内容から外れてしまって申し訳ないと思います。
もうちょっときちんと書けるようにしないとダメですね……思いつきじゃなく。

> ともあれ、自然の概念らしく~
なんで私はいつもながらマイナーな方向に突っ走ろうとしてしまうのか……サキュバスとか吸血鬼とか色々やりやすい種族は一杯あるのに、なぜかオリジナル種族ですから。
これをいい傾向と悪い傾向と見るかは人それぞれだと思いますが……もう少し基本の種族を扱いこなせるようになってから、マイナー系に突っ走る方がいいのかなとも思ったりします。
まだまだ要修行、ってことですね。頑張ります。

それでは、どうもありがとうございました!

2013-07/16 23:40 (Tue)

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