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『スーツケースは罠だ!』

これは読み切り短編です。
また自分の趣味丸出しのマイナー系でお送りします。
 
それでは、続きからどうぞ。
 
 
『スーツケースは罠だ!』



 家に帰ると居間に大きなスーツケースが置かれていた。
 人が入れそうなくらい大きなスーツケースは、床に開いた状態で置かれている。
(こんな大きいスーツケース、うちにあったっけ?)
 私はそれに近付いて見る。父が買ってきたんだろうか。けどそんな旅行やら出張やらに行くという話は聞いていない。
 覗き込んだスーツケースの中は空だった。奇妙なことに中はがらんどうで、仕切りもポケットの類すらもない。
 それはまるでその中に『ぴったり収まるもの』を入れることを前提としているような、そんな奇妙な状態だった。
(人が入れそうな大きさ――か)
 私はさっき自分で考えた言葉を思い出す。人が入れそうとはいっても、大人の男の人なら無理だろうけども――私なら?
 何気なくそう考えて、私は馬鹿馬鹿しい考えを振り払う。
(下らない――そんな、誰がスーツケースの中に)
 鞄をソファーの上に置いて、私は改めてそのスーツケースを見る。本当に、見れば見るほどおあつらえ向きの大きさだった。これがもう少しでも小さければ確実に入れないとわかるし、逆に大きくても入れるのが当たり前でここまで惹かれなかったと思う。
 実に『私が入れそうなギリギリの大きさ』だった。猫は狭いところにはいると落ち着くという。それは野性動物の本能が安全な場所を求めているからなんだろう。人間だってある意味そうだ。狭いところに入ることで安全を理解することが出来る。
 そこまで考えて私は再度頭を横に振る。私は何を考えているのだろう。これではまるで私がスーツケースの中に入りたいみたいじゃないか。
 スーツケースは変わらない状態でその場にある。緊張で喉が鳴った。
(ちょっとくらいなら……)
 そう思いかけて、私は首を左右に振る。
(いや、いやいやいや。何を考えてるの)
 ちょっとも何もない。そんなことをするのは、変人の行動だ。
(……入れるかどうか、試すだけだし)
 なのに、そんなことを思ってしまった。そう、これは知的好奇心という奴なのだ。そう考えて私は私を納得させる。
 私は誰も帰って来ないことを確認してから、恐る恐るそのスーツケースの中に足を踏み入れる。
 まずスーツケースの中で体育座りをするようにして、腰を降ろしてみた。結構脚を縮めないと無理だったけど、なんとか収まる。
 その状態からお尻を隅にずらして、ゆっくり体を倒して行く。首が丁度箱の縁に乗っかってしまった。全然入れない。
「あ、あれ……? ギリギリ入れそうだと思ったのに」
 もうちょっと体を縮めないと入れないだろうか。
 私は身体を可能な限り縮めて入れないかどうか試してみる。そうするとだいぶ入れそうなレベルにはなったけど、やっぱりあとちょっとのところで入れない。
 一端体を起こして、首を捻る。
「あとほんのちょっとなんだけどな……」
 スーツケースの中で体育座りをして考えているとなんだか変な気分だった。なんだか猫か何かになったような気がしてくる。
「あと、ほんの少し……」
 私は自分が着ている学校の制服を見る。
 もしかしたら。
(いや……でも……このままだと皺になっちゃう……よね)
 心の中で自問自答する。
 決めたら、行動に移るのは早かった。
 私はスーツケースの中で立ち上がり、手早く服を脱ぐ。脱いだ制服はすぐ傍のソファにかけておいた。これで皺が付くことはない。
(よ、よし……)
 居間で下着姿になるなんて普段ではありえないことだ。こんなところを見られたら何を言われるかわかったもんじゃない。
(急がないと……)
 私はもう一度スーツケースの中に入ることに挑戦してみる。
 さっきと同じように出来る限り端に腰を降ろして、身体を横に倒して中に収まる。
 かなりぎゅうぎゅうとキツかったけど、なんとか収まることが出来た。
「う、うぅ……」
 かなり窮屈だ。制服を脱いで置いてよかった。着たままだったら、確実に皺になってしまっていた。
「……うぅん……」
 なんだか、気持ち悪い。もちろん窮屈なところに無理やり入っているようなものだから気分がいいわけがないのだけど、それとは違う理由で『何か』居心地が悪かった。
 何となく体を捩ると、背中側で弱く鋭い痛みが走った。
(あー。そうか……)
 居心地が悪い最大の理由、それは、ブラジャーのホックの存在だった。それがケースと身体の間に挟まれ、痛みを発している。
「…………」
 どうしよう。
 私は考えながら、再度起きあがる。
「ここまで来たら……」
 最後までやらないと、損だ。
 私はそう考えて、手を後ろに回し、ブラジャーのホックを外す。そして腕から肩ひもを抜き取り、畳んでソファにかけた制服の下に隠す。ついでに――靴下とショーツも脱いでしまった。特にその必要はなかったのだけど、私は自然な流れでそれらを脱いでいた。
 靴下もショーツも制服の下に入れ、私は生まれたままの姿でスーツケースの中に立つ。
(やばいって……見つかったら……)
 急いで済ませてしまおう、と考え、私はスーツケースの中に収まる。
 今度こそ、何の違和感も何もなく、綺麗に私はスーツケースの中に収まった。
「ふぅ……」
 自然と吐息が零れる。なんだか妙に落ち着く。
 ほとんど余裕はなくて、横向きには全く動けない。縦方向――つまりスーツケースから出る方向には自由があるけど、もしもこれで蓋を閉められたら完全に身動き一つ出来なくなるんだろう。もちろんさすがにそこまではしない。もうちょっといい体勢はないかと腕の折り畳み方や起き場所を考え、可能な限り楽で完璧な収まり方を模索する。
(うん……これが一番かな)
 そうして私は辿り着いた。きっといま上から私を見たら、スーツケースの中に隙間なく詰まっているのが見えるはずだ。
 ここまでしてしまうと、いよいよ蓋を閉めたくなってくる。そうすれば全方位ぴっちり埋まるはずだ。
(閉められる……かな?)
 私は上を向いている左手を伸ばして、蓋に手をかける。かなりきつい状態ではあったけど、上手くすれば閉めることは出来そうだった。
 蓋が閉まって来る。半分を超えると自重で閉まってくるため、左を急いでさっきの位置に戻した。
(……私、なにやってるんだろ)
 徐々に蓋が閉まって行く。そんなものがあるようにはみえなかったけど、どうやら蓋には閉まる勢いを削ぐための装置が埋め込まれているみたいだった。明らかに自然に閉まるよりもゆっくり蓋が落ちてくる。

 蓋が完全に閉まって、暗闇が訪れた。

 その瞬間、私は自分がやっていることの変態性に『気付く』。
(やだ――私、なにして――)
 裸になってスーツケースに入っている。そんなことをどうしてしてしまったのだろう?
 私は慌てて出ようと蓋に力を込める。
 蓋はぴくりとも動かなかった。
(え? うそっ、なんで!? ただ閉めただけなのに!)
 溶接でもされてしまったかのように、スーツケースの蓋はぴくりとも動かなくなっていた。
 どれほど身体に力を込めても、蓋は微動だにしなかった。呼吸が荒くなる。
(どうしよう……出られなくなっちゃった……っ)
 閉まった拍子に鍵が閉まってしまったのだろうか。そうとしか考えられない。
(お母さんが帰ってきたら出してもらえるだろうけど……でも……)
 全裸でスーツケースの中に入ってみたら鍵がかかっちゃって出られなくなっちゃった、なんて。
 間抜けすぎるし恥ずかしすぎる。いっそ死にたくなる。
「んーっ!」
 渾身の力を込めて蓋を持ち上げようとするけど、やっぱり蓋はびくともしなかった。
 ギュウギュウ詰めにされた状態だとこれ以上の力は出ない。
(ぅ、っ……! やば、っ……息が……っ)
 呼吸が苦しくなってきた。当たり前だ。スーツケースの中にある空気なんてたかが知れている。その上、暴れて大きく呼吸を繰り返せば、酸素はあっという間に消費されてしまう。
 母親に見つけられるという恥ずかしさよりも、死の恐怖を考えなければならなかった。
(はや……く……帰って……きて……)
 出来る限り浅い呼吸で何とか凌がなければならない。ただでさえ間抜けなのに、その上スーツケースに詰められた状態で死ぬなんて絶対に嫌だ。
 見つかってもいい。早く助けてほしかった。
 けれど、息苦しさは増すばかりで、私は死の恐怖に身体の底から震えてしまう。呼吸が荒くなって、それがまずいとわかっているけど、恐怖にどうしようもなかった。
「おかぁ……さ……ん……」
 全身に感じる圧迫感は凄まじく、私はまるでこの形に変えられてしまったように、ぴくりとも体を動かせなくなっていた。
 ふっ、と意識が途切れる。
 一瞬の浮遊感。
(……ッ!)
 目を覚ますと、状況は何も好転していなかった。相変わらず私はスーツケースの中に閉じ込められたままで、目の前は真っ暗。体中から汗がにじみ出ていて不快だった。
(まだ……生きて……?)
 呼吸を繰り返すけど、全く楽にならない。
 酸素が足りなくて頭がふらふらする。
 この調子でどれほど耐えれば解放されるんだろうか――そんなことを考える。
(お母さんが帰ってくれば……出してもらえるよね……)
 恥ずかしいけど命には代えられない。
 そうこうしている間にまた意識が遠くなってきた。
 意識が、途切れる。

 ガタガタッ、という音で私は意識を取り戻した。
(な……に……?)
 相変わらず身体は動かないし、目の前も真っ暗なまま。酸欠で頭もぼやけたままだ。どれくらい経ったのかわからないけど、よく死なずに生きれていると思う。完全に密閉されたらどんなに呼吸を浅くしても無理だろうから、たぶんどこかに少しだけ隙間があるんだろう。
 私はケースの外に意識を集中する。玄関で何か音がする。
(かえって……きたんだ……)
 良かった。これでこの狭いところから出ることが出来る。私はほっと安心する。足音が部屋に近づいてくる。その足音の重さに、違和感を覚える。
(お母、さん……?)
 違和感は一瞬で不安に変わる。なぜなら。
 足音が複数だったからだ。
(……っ!?)
 お母さんは普通の専業主婦で、家に人を招くなんてことは滅多にない。それはつまり。
(ど、泥棒!?)
 私は耳を澄ませて気配を窺う。足音はまっすぐこちらに歩いてきていた。
(うそ、なんでこんな時に……っ)
 居間の入口で足音が止まる。入口からなら私のことも――中に私がいるスーツケースも――見えているはずだ。
 私はただでさえ固くなっている身体を固くする。気付かないでくれればいい。静かにしていればまさかスーツケースの中に人がいるなんて思わないはず――。
 その時、居間の入口にやってきた誰かの声が聞こえた。
「おー。入ってる入ってる。すげえなこのケース」
 背筋を嫌な物が滑り落ちた。知らない男の人の声。確実に泥棒とわかったことも衝撃だったけれど……それ以上にその内容に衝撃を覚えた。
 いま男の人は『入ってる』と言った。その上、『このケースは』とこのスーツケースのことを示すようなことも言った。
 それはつまり――私がこうしてスーツケースの中に詰められていることを、理解しているということだ。
 考えてみればおかしな話だ。知的好奇心だのなんだのと言い訳していたけど、スーツケースの中に入ろうとするなんて。しかも、服を全部脱いでまで。
 このスーツケースには『何か』があるんだ。
「よーし。運び出すぞ。お前は脱ぎ散らかされた服と鞄と……靴もだな。それを回収しろ」
「了解」
 部下らしき人が応えて足音が分散する。
 最初に喋っていた男の人が私のすぐ傍に近づいてくる。
「や、やめて……っ。来ないでっ」
 息苦しい中、声を絞り出したけど、それが外に聞こえているとは思えなかった。
 男の気配がすぐ傍に迫る。
「よう。起きてるか? 寝ちまってるか? まあどっちでもいい。俺達は別にお前をこっから、どっかに売り飛ばそうとか、ばらして臓器売買するとか、そういう命を奪うような危ないとこじゃねえからそこは安心しな」
 ただし、と男の人は続ける。
「これまで通りの生活が送れるとは思わない方がいいがな」
 私がその人の言葉に恐怖を覚える暇もなく、私の体が立てられた。
 スーツケースごと動かされ、部屋の隅に仕舞ったりするときのように立てられたのだとなんとなく理解する。私は体育座りをしている時のようにお尻が地面に向いていると感じた。かといって自由が増えたわけではなく、むしろ少し苦しく感じる。
(何を――するつもりなの……?)
 その疑問にはすぐ答えが帰ってきた。スーツケースの下部にあるキャスターが転がる震動がし始めたから。
(拐われる――!)
 このままだとどこかにつれていかれてしまう。私は出来る限りで体を跳ねさせ、外に異常を知らせようとしたけど、隙間なく詰められた私が足掻いてもどうしようもなく、外からわかるほど動かすことは出来なかった。
(っ……そうだ!)
 声が残っていた。口を塞がれている訳じゃないんだから叫べば外に伝わるはずだ。
 私は口を大きく開く。
 けれど、声が出なかった。空気が薄く、十分な呼吸が出来ないことと、すでにだいぶ体力を消耗してしまっていたことが痛い。
 どれほど頑張っても、普通の声以上の声は出せなかった。これではスーツケースの外まではとても届いていないだろう。
 その証拠に私を運んでいる男は何も言わずにマイペースに歩いている。
 玄関まで来たのか、男が靴を履く音がする。
「さて……」
 ぐらっ、とスーツケースが揺れて再び下ろされる。どうやら玄関の下に降ろされたようだ。
 ガチャっという音がして外に出る。
 私はぼうっとする頭も相成って、これが何かの悪夢であることを祈る。
 しかし無情にも悪夢は続く。
 ガラガラと移動する。身体中がシェイクされるような感覚だった。体の芯から震わされるみたいな、そんな感覚。
 これが長く続いたらきっと酔ってしまっただろうけど幸いすぐ振動は止んだ。
 何か扉が開けられる音がして、また持ち上げられる。
(くる……ま……?)
 どうやら私は車の後部座席に乗せられたようだった。後部座席だと推測できたのは後ろのドア独特のスライドする音が聞こえたからだ。
(……完璧……誘拐、されちゃった……)
 何気なくそう考える。
 不意に別のドアが開いた。
「ちゃんと痕跡は消したか?」
「問題ありません。靴も回収し、鍵も閉めておきました」
 どうやらこの二人は上司部下の関係にあるみたいだった。私を運んだ方が上司なんだろう。
 車の駆動音が聞こえてきて、動き出す。
「さて――色々と疑問もあるだろうから、目を覚ましてもらおうか」
 男の人がスーツケースに触れる。何かスイッチのようなものがあったみたいで、カチッという音がした。
 すると急に呼吸が楽になる。どうやら換気するための装置がついているみたいだった。そういう機能もそうだけど、人を中に詰めることを前提としていた。
 楽になった呼吸を繰り返していると、スーツケースの側面が軽く叩かれる。
「起きてるか? 声は出せるはずだ。起きてたら何でもいいから言ってみろ」
「……っ。出してっ」
「却下」
 あっさりとした答えが返ってくる。私は悔しさに歯噛みする。
「一体なんなの!? 誰なの!? なんで!?」
 がむしゃらに叫ぶと、外の気配が呆れるような気配を滲ませる。
「そんなにいっぺんに聞くなよ…………まず『なんなの』から応えるが」
 男はそう前置きをしてから言う。
「スーツケースに詰められたあんたは誘拐されたんだよ。『誰なの』に関しては内緒だ。こういうのを生業にしてる業者みたいなもんだが……『なんで』かについては……まぁ、お察しください、だな」
 ちなみに、と男は言う。
「このスーツケースは特別製でな。強力だったろ?」
「……なんなの? なんで、私……」
「あー、まあ、一言でいえば催眠術……マインドコントロール、洗脳、みたいなもんか。このスーツケースはな、『この中に裸で入りたくなる』ように出来てるんだよ。なんだかんだと理由をつけてな」
「それで……」
「原理は訊くなよ。俺達も知ってるわけじゃねえし。――さて、これで自分の置かれた状況って奴は理解出来たかな? 箱入り娘さん?」
 揶揄しているような男の人の声。笑えない。
「……家に帰して」
「そいつは出来ねえ相談だ、って言ったろーが。目を付けられた不運を呪いな」
「……っ、誰に!?」
「そいつは守秘義務って奴でね。言えねえんだ」
 のらりくらりとかわされる。私は怒りを覚えながらも、どうしようもない状況に絶望していた。
「戒さん。そろそろ……」
「おー、もうか。退屈だからもう少し話しておきたかったんだけどな……まあいいか」
 二人の会話があった後、またスーツケースからカチッと音がした。
「なにをしたの」
「ちょっと眠ってもらうだけさ。安心しろ。繰り返すが命は取らねえ」
 眠ってもらうという言葉に嫌な予感を覚える暇もなく、再び息が苦しくなった。どうやらさっきとは逆で中の空気を抜いたようだ。
「……ぅ……はぁっ、はぁっ……いやぁ……」
「安心して眠りな」
 安心なんて出来る訳がない。
 そう返してやりたかったけど、あっという間に私の意識は闇に落ちていった。
 
「おい、起きてるか?」
 そんな声が外から聞こえて来て私は目を覚ました。
 あれからどれほど時間が経ったかはわからない。どこまで運ばれたのかも――ここがどこなのかもわからない。
「ふむ……返事がないけど、まあいいか」
 突然だった。
 身体の中から携帯のバイブレーションのような振動が生じる。
「――ッ!?」
 口から思わず悲鳴が零れる。
 それが聞こえたのか、外にいる男がそれに反応する。
「おお、起きてた起きてた。気分はどうだ? 寝ている間に、色々仕掛けさせてもらったよ」
 また身体の中で振動が生じる。
 これは――まさか。
「ろー、たー……!?」
「おお、わかってるじゃないか。オナニーグッズを持ってるっていう情報はなかったが……耳年増って奴か?」
 男が楽しそうに笑う。
「お前の意思が跳んでる間に蓋を開けて入れさせてもらったぜ。ああ、処女膜はギリギリ破ってないから安心しろ。ローターっつっても小さい奴だからな」
 暴れたら破れるかもしれないけど、と男は言う。
「遠隔操作で動くローターだ。電波はスーツケースの中にも届くから外からでも嬲ることが出来るってわけだ」
 私は気絶している間に大事なところを見られ、弄られたということに恥ずかしい思いが湧きあがる。
 耳を澄ますと、ざわざわという物音が周囲からしている。
(まさか……外、なの?)
 想像するなら、駅。色んな人が行き交っているそんな音が聞こえている。
 そんな場所にスーツケースに詰められているため外からは見えないとはいえ、裸でいるということを恥ずかしく思う。
 周囲を行き交う人達はまさかスーツケースの中に私が――若い女の子が――裸で詰められているなんて想像もしていないだろう。
 助けを求めたかったけど、いくら暴れたとしても、声を上げたとしても、外に異常が伝わるとは考えられなかった。
「ここで暫く遊んでやるよ」
 心配するな、と安心させるような声が聞こえてきた。
「たぶんすげえ気持ち良くなれると思うから」
 体の中で震動が暴れている。身動き一つ取れない私は、その震動をダイレクトに感じてしまっていた。スーツケースの形に押し込まれているからか、僅かな震動が全身を震わせる。あそこを中心に波が広がっているようだった。
 おまけにさっきと違ってスーツケースの中の空気は薄い状態が保たれていて、呼吸が荒くなるとあっという間に意識が遠くなる。
 気を失いそうになると、あそこの震動がより明確に感じられるようになって、無理やり意識が引き上げられる。
 かといって感じて逝きそうになると意識が落ちかけてしまうため、きちんとイけない。
 生殺しに近い状態で、私は翻弄されていた。かなり高いところに意識がぶら下げられ、振り回されているようなキツイ状態が延々と続く。
「慣れれば……っていうか嫌でも慣れると思うけど、なるべく早く受け入れることを薦めるぜ。どうせ結果は変わらないんだ。ならさっさと受け入れた方がいいことはわかるだろ?」
 外から勝手な声がする。私は朦朧とした頭で、それを拒否する。
(誰が……っ)
 自分から受け入れるなんて、そんな屈するようなことなんて絶対にしない。
 そう強く心に誓った。
 誓った、のに。
 たぶんそんなに時間は経っていない。経っていないはずなのに、私の心は折れかけていた。
(ぅあ……っ。もう、いやぁ……)
 さっきからずっと持ち上げては落とされ、落とされては持ち上げられてを繰り返された私は、すっかり憔悴してしまっていた。
 ただローターを入れられてそれを動かされているだけなのに、異様に衝動が刺激される。
 その振り回される勢いはまるで体の中を掻き回されるそれより遥かに強い。
 酸欠による朦朧とした状態も相成って、私の心は早くも崩されかけていた。
「さて……そろそろいいかな」
 その時、男の人がそんなことを言うのが聞こえてきた。私はその言葉に希望を取り戻す。
 耐えきった、という喜びの想いが湧く。
「よっ……と……」
 体が振り回されるような感覚がして、再び移動する際の震動が全身を震わせる。
 また移動するのだろうか。とにかくこれで終わりなら私は耐えきった。勝ち負けの問題じゃないかもしれないけど、私は勝ったんだ。
 がらがらという震動は、家から出たときの物よりずっと小さかった。考えてみれば私の家の前の道はコンクリート敷きでかなり凹凸がある。そこを移動すれば、確かにすごい震動になるだろう。たぶんだけど、いま運ばれている道はタイルみたいに滑らかで、だからこそ震動がそこまでではないのかも知れない。
 どこにいくのだろうと耳を澄ませていると、男はいくつかの角を曲がって止まった。
「ここでいいか」
 そんな男の台詞と共に、何か扉の開く音がする。
 家のドアというよりは、何と表現するべきだろう……やけに金属っぽい音だった。
 私の詰められたスーツケースが持ち上げられ、ガシャンという音を響かせながら降ろされる。
 外の状況がわからず不安に思っていると、男が教えてくれた。
「聞こえてるか? いまお前がどこにいるか知りたいだろ? 教えてやるよ。ここは――ロッカールームだ」
 ロッカールーム。その言葉を聞いて、私はさっきのやけに金属めいた音の招待を知る。あれはロッカーのドアを開ける音だったんだ。
「放置プレイって奴だが……完全放置は寂しいだろうし、ローターは入れっぱなしにしているから、そいつで楽しんでくれ。リモコンをランダムパターンで置いてくから」
 私は男の言葉に絶望を感じる。何時間かはわからない。けれど、わざわざロッカーに預けるくらいだからきっと一時間二時間のスパンじゃない。
 下手すれば――明日まで。
「やめ、てっ、助けてっ。おいていかないでぇ……っ」
 必死にそう呼びかける。けれど、その必死の叫びは、ほとんど大きな声にならなかった。
 聞こえたにせよ、聞こえなかったにせよ、男は当然のように私の訴えを無視する。
「じゃあ頑張れ」
 そんな男の声が聞こえたのを最後に、がしゃん、という音が全ての希望を断ち切った。
 ロッカーのカギが閉められる音がする。
 二重に閉じ込められてしまった私は、どうすることも出来ず、身体の中で時折暴れる震動に耐えるしかなかった。
 けれど、一度もう解放されると思ってしまった分、私にはもうこの状況に耐える気力がない。
 指先一つ動かせない状態で、私は快感に呑みこまれて行った。
 意識が――薄れていく。
 それからどれくらい時間が経っただろう。
 何度もイキかけ、その度に意識を失い、快感に目を覚まさせられて、私の意思はすっかり摩耗してしまっていた。
 もう何も考えられず、快感を享受するしか出来ずに、ただ翻弄され、振り回される。
 汗を掻いて、愛液も垂れ流してしまった結果、すっかり喉が渇いていた。
 全く何も聞こえず体も動かせなかったために、身体がなくなってしまったような想いに支配されていたけれど、その渇きのせいで――唐突に、いままで感じなかった飢えの衝動が襲いかかって来た。
(死ぬのかな……)
 快感に振りまわされ、意識を失う合間に、そんなことをふと思う。
 それでもいいかと思ってしまうほど、私はもう意思を持つことが出来なくなっていた。
 ただ自分の境遇を受け入れてしまう。快感も、息苦しさも、飢えも、渇きも。全てを自然体で受け入れると、それが案外心地よかった。
 自分の全てを投げ出した感覚。それは、ある意味悟りの境地にも近いのかもしれない。
 そんな時、不意に大きな音がして、ロッカーの扉が開いた。
 浮遊する感覚がして、また地面に降ろされたみたいだ。
 それからまた移動が始まった。私はその間にも意識を失うことがあり、どれほどの距離を移動したかどうかはわからなかった。車にも乗せられた気がする。
 そして、ふと気付くと、身体のすぐ傍。スーツケースから音がした。
 スーツケースの蓋がゆっくりと開いていく。
 逃げなきゃ、と咄嗟に思ったけど、いくら動かそうとしても身体が動かなかった。力が入らない。眩しい光が目を焼く。
 その光が誰かの影で遮られた。
「おー、色っぽいじゃん。やっぱいいな。スーツケース詰めって奴はこの開ける瞬間がいい」
 私を家から運び出した男の声だ。面白がるような声。
 男の人に裸を見られているという恥ずかしさに、身体を隠したかったけれど、腕を動かすこともほとんど出来なかった。
 そんな私の身体を男の人が引っ張り出す。その手を振り払いたかったけど、力が入らない。膝と脇の下に手を差し込まれて、持ち上げられた。
「犯そうって気はないから安心しな。身体を拭くだけだ」
 目が光に慣れて来て、その男の人の顔が見えた――けれど、面のような物を被っていたのでどういう顔かは全くわからない。
 病院のベットのような簡易なベッドに寝かされ、全身をくまなく拭かれる。身体を拭くだけというのは嘘ではないらしく、その手つきは実に作業的なものだった。
 かといってさすがに股間や胸を触られるのはどうしたって恥ずかしい。もう色んなところを見られて触れられて、最悪の気分だった。
 やがて体を全て拭き終わったのか、今度は服を身につけさせられていく。それは私がスーツケースに入る前に来ていた服だった。
 あっという間に、何事もなかったかのように、私の身支度は終わっていた。
 さすがに少し身体が回復してきたのか、私はなんとか体を起こせる程度には体を動かせるようになった。
 そんな私の前に、スポーツドリンクが差し出される。
「喉が渇いてるだろ。飲んでいいぞ」
 私は抵抗する気力もなく、そのスポーツドリンクを呑んだ。
 男はすぐ目の前の椅子に座る。
「さて……落ち着いたところで話をしようか。まず、お前はこれで帰ることが出来る。だが、色々記録は取った。その意味はわかるな?」
 脅迫するつもりなのだろう。私は背筋が凍るような恐怖を感じる。
 男の人は掌を広げて、そんな私を安心させるような口調になった。
「だが、重ねていうが安心しろ。別にお前さんを回すつもりもないし、お前の生活を壊すつもりもない。今回のことは他言無用にしろというだけだ」
 ただし、と男は続ける。
「後日の呼び出しには応じてもらおう。まあその時も心配するな。今回のようにスーツケースに詰められてもらうだけだ」
「…………なにが、目的なの?」
 私が絞り出した声はかすれていた。長時間あそこに詰められていたのだから無理もないけれど。
 男の人は私の問いに不思議そうな顔になる。
「あー、出来れば察して欲しかったが……まあいいか。一言でいえば依頼だよ。お前をスーツケースに詰めて欲しいという要望があってな」
「……っ。誰が、そんなことっ」
「顧客の情報は出せないから、そこはまあ教えられないな」
 しれっとした顔でかわす男。私は誰かもわからない依頼人に苛立ちを覚える。
「ま、何度もいうように俺達もその依頼人もお前の生活を壊すつもりは毛頭ない。お前さんは時々スーツケースに詰められるのを我慢しさえすれば、いままでとなんら変わらない生活を送れる。言って置くが、親やら警察には相談しない方がいいぞ? それこそ、お前は今まで通りの生活を送れなくなるからなぁ」
 一生スーツケースの中で過ごしたくはないだろう、と男との人は続けた。
 私は絶望的な想いで、顔を俯ける。
 そんな私を慰めるように、男は肩を叩いて来た。
「そう悲観するな。考えようによってはいいことかもしれないぞ? スーツケース詰めプレイなんて、相当マニアックな彼氏でも作らないと経験出来ないんだから」
「……っ」
 そんな特殊な世界なんて、一生知りたくなかった。
 アブノーマルにもほどがある。
 睨みつけると、男はひらひらと手を泳がせる。
「怖い怖い。まあ、暫く経験すればわかるだろうさ。このプレイの良さって奴が――」
「そんなのっ、っ、げほっ」
 まだ喉が本調子じゃないのに無理に声をあげようとしたため、私は大きく咳き込んでしまう。
 男は白々しい手つきで私の背中をさする。
「大丈夫か?」
「さわらっ、ないでっ」
 身を捩って嫌がると、男は笑いながら手を引く。
「わかったよ。それじゃあ、さっさと帰してあげましょうかね。もう歩けるか? 歩けないようなら抱えて行くが」
 私は何とか立ち上がる。まだ膝が笑っていた。
「平気っ、よ! はやく家に帰して!」
「はいはい……。あ、お前さんの親にはメールで一日泊まるってことだけは伝えてあるから。言い訳は適当にでっち上げろ」
 人の携帯を勝手に使うなんて、と思ったけど、いまさらではある。
 私は彼らのいいなりになるしかない状況を思い、溜息を吐くしかなかった。
 男達の車に乗せられ、家からほど近い場所で降ろされる。
 その際、人目を気にして物陰で降ろされたので、誰も私が彼らに連れされていたことを知ることはなかったと思う。
「それじゃ、次の連絡は携帯にするから。来ないと……言うまでもないか」
 去り際に男はそんな台詞を残して行った。
 私は次に彼らから連絡が来る時のことを思い、憂鬱な気持ちだった。
 家に帰って、親に適当な言い訳をし、自分の部屋に入った私は、制服を着替える余裕もなく、ベッドに倒れ込んだ。
 徹夜した日の翌朝のように、身体がだるい。頭も、精神も疲れ切っていた。
(ああ、もう……最悪……)
 私はベッドの上で身体を丸め――ケースに詰められていた時のことを思い出して身体が震えた。
 
 
 
 
『スーツケースは罠だ!』 終
 
 
  
 

Comment

No.537 / ごんべー [#-] No Title

こんばんは、今日はちょいとガッカリ気味で拝見しています。

何というか・・・微妙ですね。
出だしに限っては現代の怪談っぽくもあり秀逸なのですが、『戎さんと仲間』が出てきてから話がブレてる気がします。
冒頭で恐怖とパニックが煽られているのに、軽めなノリで『戎さんと仲間』が出て肩すかしを食らいました。
軽めなノリなキャラが今後出てきても一向に構わないのですが、『戎さんと仲間』からは「鬼畜の所業を平気でやる」「善意?倫理?なにそれ美味いの?ヒャッハー」という感覚より「仕事だからやってる」という商売感覚を最後の最後まで感じました。それだけならともかく、『雑貨店の店員』のようなプロ意識が垣間見えないのが・・・いっそのこと終始無言で何も説明しない方が彼女の恐怖はもっと煽られたかも。

短編とはいえ、時間軸の移動も粗さが目立つ・・・というよりむしろ、この展開そのものが短編向きではないかと思います。彼女の体内時計は狂いまくりなのに話はトントン拍子に進んでいますから。じっくりゆっくり責められているという感覚があまり感じられません。

個人的に一番マズかったのが、途中で『スーツケースを開けて普通のローター』を仕込んでしまったところですね。戎さんの口調も重なって、アイテム系なのか拉致監禁系なのかよくわからなくしてしまっています。

長文失礼しました、次に期待しています。

2012-02/26 01:20 (Sun)

No.538 / 光ノ影 [#-] Re: No Title

ごんべーさん、こんばんは。いつもありがとうございます。

実に的確で耳の痛いご意見ありがとうございます……おっしゃる通りだと思います。
スーツケース詰めという要素だけを決めて書き始めたことがこれほどブレまくった要因かなぁ、と反省しています。

>冒頭で恐怖とパニックが煽られているのに~
もう設定段階から色々ミスった気がします(笑)。
短編で書くなら、家の中に置かれているスーツケースの中に何気なく入ってしまう→出られなくなって暫く放置→その間、酸欠による朦朧状態になったり、小さく押し込められて閉じ込められることに快感を覚える→ようやく解放され、なんとか脱出する→しかし詰められていた時のことが忘れられずまたスーツケースの中に→スーツケースを家に持ち込んだ者が彼女をスーツケース詰めプレイに引き込もうと画策していたことを示して終わり。
ってな感じで十分だったような……書き終わってから気づく、なんとも情けない話です。
『戒さん達』のキャラクター性も全然固まらないうちに書き始めたせいでなんだか中途半端な存在になってしまいましたしね……。おっしゃる通り、もっと不気味な存在として書けば良かったかな、と。
本当に色々反省点が多い作品になってしまいました。

>短編とはいえ~
ですねー。今回の話は時間軸が本当に書きづらかったです。
意識が飛んでしまったりそもそも時間を確認できなかったりで書きづらい内容ではあったんですが……。三人称で書けばよかったかなぁ、と途中で色々考えてしまいました。
長編化しそうだなぁ、と思って無理やり終わらせた感もありますし……いや、本当に力不足を実感しました。

>個人的に一番マズかったのが~
ローターは本当に余計でしたね……。
前回雑貨店シリーズで『スーツケースに詰められる』だけの話を書いたので、今回のには出来れば他の要素を入れたいなぁ、と考えた結果のことだったのですが……無駄に冗長にした挙句、アイテムを重視してるのか拉致監禁+調教を重視しているのかわからなくしてしまいました。
色んな場所に連れまわすということをしていたのですから、別にローターは入れる必要なかったかな……と反省です。

>長文失礼しました、次に期待しています。
非常にためになるご意見ありがとうございます。
次はこのような情けない作品にならないよう、精進します。

それでは、本当にありがとうございました!

2012-02/26 01:40 (Sun)

No.539 / どざえもん [#DzVePD6I] No Title

冒頭の部分は良かったのだけど、短編ゆえなのか。
話が一気に進んでしまって、色々端折られている感じがしたかな。スーツケース詰めにして人の賑やかな所で放置は良かったのだけど、その部分の描写が殆ど無い状態で終わってしまってるし。なによりも女性側の感じている描写が殆どないせいで、エロさを感じれない話になっている気がする。

夜色世界さんの作品は、多種多様でどれも奇抜で面白い設定なのだけれど。女性が感じている描写が余りないせいで、どれもエロ度が低い作品になっているのが残念。変態度は極高なのだけどねw

2012-02/26 20:54 (Sun) 編集

No.540 / 光ノ影 [#-] Re: No Title

どざえもんさん、コメントありがとうございます!

>冒頭の部分は良かったのだけど~
まさに竜頭蛇尾になってしまって申し訳ないです。
やっぱり、短編で書くべき内容じゃなかったですよねえ……。
スーツケース詰めはじわじわ書くということが大事だと実感しました。
描写はもっと細かく書いた方が良かったですね……本人の意識が飛んだりしてしまう上、一人称だったので結果としてほとんど書けず……今回の話に関しては三人称で書いた方が良かったですね。

>夜色世界さんの作品は~
女性が感じている描写……ですか。確かに、私の作品においてかなり不足している部分かもしれないです。
エロくて面白い、そういう作品を目指してはいるのですが……思いついた設定に拘るあまり、そういう部分の描写をおろそかにしてしまっているのかもしれません。
今後書くときにはそういう感じている描写も気をつけて書いてみたいと思います。
エロ度をもっと磨いていきたいと思います!……と、宣言するのも変な感じですが(笑)。

それでは、どうもありがとうございました!

2012-02/26 23:35 (Sun)

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