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『あなたの望みを叶えてあげる』  ~復讐賛歌~ 第六章

この話は以前書いた『あなたの望みを叶えてあげる』 ~復讐賛歌~の続きです
以前の話はこちら 第一章 第二章 第三章 第四章 第五章
 
では続きからどうぞ
 
 
『あなたの望みを叶えてあげる』 ~復讐賛歌~ 第六章



 冴美と愛実が廊下を歩く足音が、静かな廊下に反響している。
 廊下は不自然に静まり返っていた。冴美と愛実以外、誰もいないと思えてくるほどの静寂。
 そうやって廊下を歩いていると、愛実は改めて自身の姿が異質であることを思い知らされた。何の変哲もない廊下を四つん這いで歩くこと自体がありえないことなのに、その上何も身に付けていないのだ。彼女の頭が覚える違和感は強い。冴美はそれを愛実が感じていることをわかっていて、じっくり味あわせているのか、廊下を歩く間は何も喋らなかった。
 そうして歩いているうちに二人は――いや、一人と一匹は――階段に差し掛かる。
 冴美はさっさと上がっていってしまうが、四つん這いの愛実はそんなに簡単には上がれない。冴美が持つリードが引かれて首が絞まらないように、愛実は大急ぎで階段を登らなければならなかった。膝を床に着くのではなく、足先で体重を支えて上る。短時間ならそうやって歩いた方が早く進めることに愛美は気付いた。バランスをとるために足を大きく開かなければならないため恥ずかしい格好だが、階段を上る時には有効な歩き方だった。
 しかし愛実にしてみれば、四つん這いでの動きのコツを掴んでも虚しいだけだ。むしろその状態に慣らされているようで屈辱以外の何物でもない。
 冴美がそんな愛実の行動を見下ろして、鼻で笑う。
「随分軽快な動きね。おしっこの時といい、犬の動きが上手じゃない。犬の才能あるわよ、愛実」
 馬鹿にした調子での言葉。度重なる屈辱に耐えきれなくなった愛実が、冴美を睨み付ける。冴美の目と愛実の視線が交錯した。それと同時に冴美の目がすっと冷え込んだのを見て、愛実は失敗を犯したことを察する。
 失敗の理由――それは反抗的な目を向けたということではない。
 『犬の才能がある』という言葉は、かつて愛実が冴美を虐げていた時に発した台詞だったのだ。
 それを冴美は皮肉として口にしたわけで、かつての愛実の行動の結果と言えた。それに対して不満を露わにしてしまったこと――それは冴美の怒りを買う何よりの行為となった。
「何よ、この馬鹿犬が!」
 一瞬で激昂した冴美が、愛実の腹部に上履きの爪先を叩き込む。服のクッションもなく、直接身体に蹴りを受けた愛実は、大きく呻きながら後ろに向かって体勢を崩した。その先には、上ったばかりの階段がある。その際、階段の手すりが掴める位置にあったが、いまの愛実にはそれを握ることが出来ない。
 そのため、手すりを掴むことも出来ず、バランスを崩すまま、愛実は階段を転がり落ちた。ちょうど階段を昇り切っていたところだったため、かなり長い距離を転がり落ちた。
 階段の踊り場に頭から落ちた愛実は、自分の頭から生暖かい血が流れていくのを感じた。痛みはない。しかし、それが致命傷だということは本能的にわかった。
 階段の上に立つ冴実から口汚く罵倒されていることはわかったが、その声も遠くなっていく。瞼が開いているはずの視界も暗くなり、意識もぼやけていく。
(死ぬの……かな……でも、いいや……)
 地獄で生きるくらいなら、死んで地獄に行った方がマシだと愛美は思った。そう考えると気持ちが安らかになって死を受け入れる気持ちになる。
 彼女の意識が、闇に溶けていく。

――その意識が、無理矢理明るいところに引き戻された。

 はっ、と愛実が体を起こす。裸の体に、首に巻きついている無骨な首輪。状況は何も変わっていなかった。
 一瞬呆けた愛実だったが、頭上から冷たい声が投げかけられて我に返る。
「お目覚めかしら」
 それは冴美の声だった。愛実が声をした方を見ると、階段に腰掛けた冴美が愛実を冷たい目で見下していた。その傍らには神々しい翼を背にした天使の姿がいつの間にか現れていた。
『大丈夫だっていったでしょ? 天使に死を覆せない道理があるわけないじゃない』
「ごめんなさい。疑ってたわ。でも、ありがと。生き返らせてくれて」
『それじゃあ、いつでも呼んで頂戴ね』
 そう言った天使の姿が描き消える。説明などされなくても、天使の力によって強制的に蘇生させられたのだと愛実にも察しがついた。
 冴美は立ち上がると、愛実の方に歩み寄り、いきなりその顎を蹴り抜いた。
 顔面を蹴られた衝撃で愛実がひっくり返って、地面にあおむけに倒れる。その曝け出された愛実の腹部を、冴美は足底で踏みにじる。
 冴美は怒っていた。
「あんた、何勝手に死んでるの?」
 怒りのためか、彼女の声は震えている。
「そんなことが許されるとでも思ってんの?」
 憎しみを込めて。冴美は愛実の腹部を踏みにじる。それは踏まれている側が理解出来るほど、怒りの籠った所作だった。
 愛実の顔を覗き込みながら、冴美は低い声で続けた。
「いい? あんたには簡単に死を選ばせなんてしない。やりすぎで死んだって、自分から死んだって、何度でも、何度でも何度でも蘇らせてあげる。そんな簡単に逃避が許されるなんて思わないでよ。あんたがあたしに生き地獄を味あわせたように、あたしもあんたに生き地獄を見せてやる。あたしの倍以上の苦しみを、倍以上の痛みを、倍以上の屈辱をたっぷりとじっくりと骨の髄まで味わってもらうんだから。絶対にあんたを『安易な死』に逃がしたりなんてしないんだから。体も心もぐちゃぐちゃに踏みにじってぶっ壊してかき混ぜて人と言えないものにしてあげる!」
 最後の言葉と同時に、全力で愛実のお腹を蹴飛ばした。
「ぐ、えっ! かはっ、ごほっ!」
 咳き込む愛実。冴美はそんな愛実に頓着せず、背を向けてゆっくりと離れた。
 暫く咳き込んでいた愛実がなんとか体を捻って起き、腹部を蹴られた苦しみに喘ぐ――その時だ。
 愛実の舌が、口の中から飛び出した。
「んあっ!?」
 彼女の舌は、まるで犬の長い舌のように垂れ下っていた。明らかに愛実の舌は人間よりも長くなっており、口を開くと自然と口の中から舌が零れるような構造に変えられていた。
 さらにその舌からは多量の唾液が滲み出し、あっという間に口の許容量を超え、涎として床に零れ落ちる。愛実の口の中はあっというまに唾液で濡れていた。飲み込んでも、後から後から出てきてキリがない。
 突然変貌してしまった自分自身の体に狼狽する愛実を、冴美は楽しげに見守っていた。
 先程までの、それだけで人を殺せそうな激昂は鳴りを潜め、楽しげな笑みを顔に張り付かせている。
「ふふっ、いい? 愛実。これからあなたは死ぬ度に、体のどこかを改造されることになったわ。今回は舌の長さを倍にしたのと、唾液の分泌量をかなり多めにしたの。よかったわねぇ。フェラチオをする時も困らないわよ」
「んぁっ、んぁあっ!」
 抗議するように愛実が声をあげるが、喋っていいという許可が出ていないため、単なる音としてしか発音できなかった。さらに舌から分泌される唾液の量が多いせいで、それを呑みこまなければならず、ますます言葉が形にならない。冴美はそんな愛実の様子を見ていたが、不意にスカートとショーツを脱ぎ、足を開いて階段に腰掛ける。
「愛実。その舌であたしのここを舐めなさい」
 その命令を出されると同時に、愛実の体は動いていた。四つん這いで冴美の傍まで歩み寄り、だらんと垂らした舌で冴美のそこを舐めあげる。ざらりとした舌に敏感なところを舐め上げられた冴美は、ぞくぞくと体を震わせる。
「ほら、もっと舐めるの。しっかりと、中までじっくりとね……いまのあなたの舌の長さなら、できるでしょ」
「んぁ……あっ……」
 愛実は抵抗するように表情を歪めるが、体は冴美の言うことを聞いて冴美のそこを念入りに、じっくりと舐めていく。舌にまとわりついている唾液がちょうどいい潤滑油となって、さらに冴美に快感を与えてくる。
「んっ、あぁ……いい感じ……奥まで、暖かいものが入って、くるっ……」
 恍惚とした表情を浮かべながら、彼女は愛実の頭を自分のそこに強く押し付ける。若干呼吸が阻害された愛実が苦しげに呻くが、舌は冴美の命令通りに動いて彼女に快感を与えていた。
「いままで、っ、下に見てた、相手の、こんなところを舐めるなんて、っどんな気分なのかしらねっ。ねえ愛実、言えるもんなら言ってみなさいよ。はしたない雌犬がっ」
 顔は抑えたまま、愛実の脇腹を足で蹴る。浮かべている表情も所作もサディスティックな人間そのものだった。
 脇腹を蹴られ、咳き込む愛実だが、体はずっと冴美のあそこを舐め続ける。自分の体が全く自由にならないことには、いつまで経っても慣れない。
 ひとしきり愛実を罵倒した冴美は、突然愛実を突き飛ばして立ち上がった。そして脱ぎ捨てたスカートやショーツを回収することもせず、下半身を晒したまま堂々とした足取りで階段を上がっていく。
「さ、行くわよ愛実。さっさとついてこないと殺すわよ?」
 それは愛実にとって『改造されること』と同義だ。慌てて起き上がった冴美は階段を上がっていく。また転がり落ちたらまた死ぬかもしれない。そんな恐怖を感じながらの昇りだった。
 怯えるそんな愛実を眺めながら、冴美はニヤニヤと笑みを浮かべていた。
「次はどこを改造して欲しい? 牛みたいに巨乳にした上にもう一組乳房を増やして複乳にしてあげようか? それとも、チンコつけてふたなりっ子になってみる? 鼻を豚のそれに変えるとかは単純だけどいいわね。いっそ両手両足を半ばから切り落としてしまうのもありかしら。けど動きが制限されると楽しみも減っちゃうかしらね。天使に頼めばつけたり外したり出来るような身体に出来るかしら。んー、そうね。肌の触感をゴムみたいにするとかどう? オナホールみたいになって案外いいかもしれないわね。上半身と下半身を分離してしまうのも面白そうね。……あとは、額に穴を開けて脳姦出来るようにする、とかも素敵じゃない? 挿入で脳が潰れようと治せるし……考慮の価値はあるかもしれないわ」
 淡々と、狂気に満ちた改造計画を口にする冴美。そしてそれがブラフ等ではなく、彼女の気が向きさえすれば本当にやるであろうことが、愛実にとっては恐怖だった。
 その内容を愛実の目の前で口にすることで、冴美が愛実の反応を楽しんでいると言うことは理解できていたが、それでも恐怖を感じてしまう。それほどまでに彼女は残酷なことを平然と口にしていた。
 階段を上がりきったあと、暫く廊下を進み、二人はとある教室にたどり着く。
 そこは二人が所属しているクラス。
 当然、かつて愛実が冴美を虐げていた頃、時には協力し、時には笑い、時には見てみぬふりをしていたクラスメイトがたくさんいる。
 ほとんど関係ない相手にもあれだけのことをしてきた冴美のことだ。このクラスの者に対し、冴美がどんな報復を行っているのか――想像することすら愛実にとっては恐怖だった。
 冴美が教室の扉に手をかける。
 
 
 
 
『あなたの望みを叶えてあげる』 ~復讐賛歌~ 第七章に続く
 
 
 
 

Comment

No.500 / Torainu [#CNtCm3fU]

「度重なれう」は「度重なる」の打ち間違いですよね?

苦痛から抜け出そうとしても抜け出せない、さらに肉体改造もさせられる…
なんだか先に精神がやられる気がしますが、もしそうなっても、天使の力で元に戻すのでしょうね
恐ろしい能\力です
そして、何というサディストぶり

愛実は実際に肉体改造されたことで、かなりのショックを受けていますよね
もう、恐怖しか感じなくなるのも近いのでしょうか…

かなり久々の更新だったということで、お疲れさまでした
続きを楽しみにしています

2012-01/29 08:17 (Sun) 編集

No.501 / 光ノ影 [#-] Re: タイトルなし

Torainuさん、ご指摘・コメントありがとうございます。

> 「度重なれう」は「度重なる」の打ち間違いですよね?
ご指摘ありがとうございます。おっしゃる通り打ち間違いです。
修正しておきました。

> 苦痛から抜け出そうとしても~
死ななくても間違いなく精神崩壊が来ると思います。
天使の力は万能に近いので、当然それも直してしまうわけですけど(笑)。
冴美もここまで自分がサディストになるとは思いもしなかったと思われます。

> 愛実は実際に~
そろそろ限界が訪れるでしょうね。現段階ではまだ意地が残っているようですが……。
恐怖しか感じなくなっても、絶望しかないというのは可哀想な話です。

> かなり久々の~
ええ、まさか一年経過しているとは思ってませんでした。
続きを書こうかな、どうしようかなと迷っているうちに……。
終了までの構想はあるので、早めに上げたいと思います。

それでは、コメントありがとうございました!

2012-01/29 13:09 (Sun)

No.502 / ごんべー [#-] No Title

こんにちは、一番好きなストーリーなのでいつにも増して楽しく拝見してます。
冴美は『冷酷になった』わけじゃなくて『冷酷なことを宣言できる』ようになっただけなんですよね?つまり発想や追い込みのドSさ、事前に性格改善した計算高さは元々の素質・・・怖っ、なんというエリートな鬼畜w
やはり冴美や雑貨店『蛇』の真沙美のようなキャラが立ってる人物は魅力的です。

2012-01/29 14:08 (Sun)

No.504 / 光ノ影 [#-] Re: No Title

ごんべーさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

> こんにちは、一番好きな~
そのストーリーの更新が遅くてごめんなさい……。我ながら一年放置は放り出しすぎでした……。

> 冴美は『冷酷になった』わけじゃなくて~
そうですね。彼女が天使に頼んだことは、いまの自分では出来ないことを出来るようにしてほしい、というだけのことなので、根本から冷酷に変わった、というわけではありません。
発想とか追い込みの仕方とかはおそらく、自分が愛実に嬲られているときに散々夢想したことなのでしょう。
恨みや憎しみを育てて心の中で育てていっていた、というわけです。
そういう意味では、エリートな鬼畜にしてしまったのは愛実ということになりますね。まさに等しく因果応報です(笑)。

> やはり冴美や雑貨店『蛇』の~
都合上、短編などではキャラの性格があまり出せないまま終わることも多いので、こういうキャラを思いっきり書けるのは楽しいです。シチュエーションを重視して書くというのも楽しいですが。
どんどん書けるだけ書いていきたいと思います。

それでは、またどうぞお越しください。

2012-01/29 23:10 (Sun)

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