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『雑貨店へようこそ』 ~牛~ その9

これは前書いた雑貨店シリーズ『牛』の続きです。
これまでの話はこちら→        

では、続きからどうぞ。

『雑貨店へようこそ』 ~牛~ その9




 お姉さん『牛』に連れられて牛舎の傍まで戻ると、そこでは『牛』達が長蛇の列を作っていました。『牛』達の肌色で視界が埋め尽くされています。どうすればいいのか困っていると、お姉さん『牛』が呼んでくれました。
『こっち、こっちよ』
 お姉さん『牛』は列の最後尾に並んでいます。私はその背後に並びました。『放畜犬』となったいちるは、元々の放畜犬が呼びに来たらしく、列から離れて言ってしまいました。
『この列は何なのですか?』
 私がそう尋ねると、お姉さん『牛』は丁寧に応えてくれます。
『これはね、洗ってもらう順番なの。放牧地には沢山糞尿があったでしょ? あれは放牧地を豊かにするために必要なんだけど、乳を搾る時には衛生上問題があるから、乳を搾る前にちゃんと全身を洗っておくの。これはその順番待ちってわけ』
『なるほど……』
 言われてみれば、列の先の方からはバシャバシャという水音が響いて来ています。一頭につき、それなりに時間はかかっているようです。結構待ってから、ようやく私の番になりました。
「はい、よし……次の子……あら、体験学習中の方ですね」
 いままで『牛』を洗っているのは牧場主の方ではなく、女の人でした。最初に畜舎の中からバケツを持って出て来た人です。
『宜しくお願いします』
 言葉が通じないとは思いましたが、そう言って頭を下げます。女の人はホースを手に持っていましたが、一端それを地面に置きました。
 そして、おもむろに近づいてきたかと思うと、私の脇下に手を入れ、軽く持ちあげます。私はいわゆる膝立ちの状態になって、身体の前面を晒す格好になってしまいました。
『え、あの、ちょ、っと……』
 裸でいることにもだいぶ慣れて来ていましたが、こんな風に体勢が変わると改めて恥ずかしくなってしまいます。そんな私の恥ずかしさなど意に介さず、世話役の人は私の身体を眺めていました。
「あら。怪我をしていませんね。これまでの体験学習中の人達は、皆おっぱいに傷がついていたものですが……」
 私はお姉さん『牛』にアドバイスを受けることが出来たため、傷を付けずに済んでいたのです。それを知らない女の人は関心しているようでした。
「『牛』の素質があるのかもしれませんね。マスター、この子は大丈夫そうですよ」
 マスターと呼ばれた牧場主の方は、すぐ近くで『牛』達が洗われる様子を見ていたようですが、そう女の人に声をかけられると、近づいてきて私を良く見始めました。注目を浴びてしまい、ますます恥ずかしさが増します。
「ほう……確かに怪我一つないな。わかった。この子は私が洗うことにしよう」
 牧場主の方は、そう言うと、女の人からホースを受け取りました。
「君は私が洗ってあげましょう。……おっと、その前に特別製の手袋を彼女に付けてあげて」
「はい」
 女の人が持って来たのは、形状はゴム手袋そのものだけど、付けた後に口の部分をしっかり止める金具らしきものがついている手袋でした。それを『スタンプ』を押した私の手に装着します。
「『スタンプ』は水で洗うと落ちてしまうので、とりあえずこれでカバーします。洗ってる最中にヒトに戻ってしまうと厄介なことになりますからね」
 ただ身体を洗われるだけなのに、厄介なことが起きるのでしょうか? 私はそう思い、少し首を傾げました。
「よし、それじゃあ……この場所に来て、お尻をこちらに向けてください」
 牧場主の方の指示に従います。そこが洗い場なのでしょう、コンクリートで出来た空間に私は導かれて、牧場主の方にお尻を向けました。手のひらや膝からコンクリートの冷たさが伝わってきます。いよいよ身体に冷たい水が当たってくることを思い、私は自然と身体を緊張させましたが――実際にやってきた衝撃は、そんな物では済まないものでした。
 突然のことです。予兆もなにも無く、ズブリ、という感覚がお尻の方から、背筋を走って頭を貫きました。
『ひゃあぁっあッ!?』
 おぞましい、全身に怖気が走る感覚がお尻を中心に生じていました。怖気を堪えつつ、肩越しにお尻の方を振り返ると――牧場主の方が持っていたホースが、肛門に突き刺さっていたのです。水は少し出ていたらしく、冷たい水が私の中に入ってくるのが感じられました。
 排泄器官からの逆流。それは私にとって初めての経験でした。どうしてそんなことをしているのかという驚愕で頭が一杯になっていました。
 その動揺を察してくれたのか、蛇口に手をかけた牧場主の方が私に向かって言います。
「ああ。体内まで洗浄していた方が、より良い品質を保てるんじゃないかと。科学的な根拠は何もありませんが、まあ、いうなればジンクス……ここでの『ルール』みたいなものです」
 『ルール』。そうだというのなら、それには従わないといけません。私は一種のパニック状態から立ち直り、それを受け入れる覚悟を決めました。牧場主の方は私の覚悟を見て取ったのか、満足げに頷いています。
「それじゃあ、行きますよー」
 軽く。とても軽く、牧場主の方は蛇口を捻りました。角度にすれば180度も捻ってないでしょう。けれど、
『むぁぅっ!』
 冷水がどんどん身体の中に入ってきます。案外水が入ってくる感覚自体は大したことがないのですが、じんわりと染みわたるように水が入って来ている感覚が広く生じていました。得体のしれないその感覚に私はどう堪えていいのかわからず、頭を左右に振って、身体を震わせて、背筋を這いあがってくるおぞましい感覚を堪えます。
 ふと気付くと、牧場主の方が私の横側の地面に座り込んで、私のお腹の辺りを見ていました。震えながら視線を向けると、牧場主の方は笑顔を浮かべます。
「どれくらい入っているのか確認しているんですよ。『牛』は丈夫とはいえ、入れ過ぎたら破裂してしまいますしね」
 その言葉に、私は自分でも自分のお腹を見下ろしました。どんどん水が入って来ている私のお腹は、知らぬ間にいつもと比べてかなり大きく膨らんでいました。
『あ、ああ…………』
 自分の身体が水風船のようになっているという事実に、頭が混乱します。どうして自分がこんなことをしているのか、どうしてこんなことになっているのか――そんな疑問さえ浮かんできます。
 牧場主の方が手を伸ばし、お腹に触れてきました。たぷん、と水がたっぷり入った布袋のような動きを、私のお腹がしていました。
「……ふむ……結構入りましたね。もういいかな」
 そういうと、牧場主の方はお尻にささっているホースを掴みました。
『だ、だめぇ……いま、抜いたら……で、出てしまいます……』
 こんな場所で排泄するなんて、恥ずかし過ぎます。周りには『牛』達も、体験学習中の女の子達も、見学している男子生徒達もいるのです。しかし、『牛』の言葉は人間である牧場主の方にはわかりません。
「自分でもちゃんと息んでくださいね」
 私の気持ちなど知らぬ気に、牧場主の方は無造作にホースを引き抜いてしまいました。
『いやあ、ああああああああ!!!』
 本能的に堪えようとしましたが、沢山注がれたお腹から、水が出て行こうとする圧力は耐えられるような物ではありませんでした。
 引き抜かれた一瞬だけは堪えましたが、すぐに注がれた水が噴き出してしまいます。下痢の時でもありえないような、中身が飛びだす嫌な音が周囲に響き渡ります。
『う、うう……うあぁ……』
 恥ずかしくて、あまりに恥ずかし過ぎて、気づけば私は声を上げて『啼いて』しまっていました。その間にもお尻から噴き出す水の勢いは止まらず、足元を中心に広がっているのがわかります。やがて酷い臭いが自分にもわかるようになりました。恐る恐る自分の身体を見ると、噴き出した排泄物が膝から下の足をすっかり汚してしまっていました。そこに牧場主の方がホースを向け、汚れを水で洗い流してくれます。
「沢山出ましたねー。これだけ出せば、きっといいミルクが出ますよ」
 にこにことした楽しそうな笑顔で、牧場主の方は言います。『いいミルクが出る』という言葉に、なぜか私は嬉しくなります。
 『牛』は良い乳を出すのが仕事だからでしょうか? 詳しいことはわかりませんが、すっかり自分の心が『牛』のそれに近くなり始めていることを、衝撃のあまりぼんやりとした頭の片隅で感じていました。
 それから暫くして。
 全ての『牛』の洗浄が終わり、いよいよ牛舎に入ることになりました。
「えー。それでは皆さん。私について中に入って来てください。体験学習中の『牛』さんから先に入ってくださいね」
 ここで元々牧場にいた『牛』達とは別れるようです。お世話になったお姉さん『牛』とも別れました。
『それじゃあ、頑張って勉強して行ってね』
『はい。色々とありがとうございました』
 牧場主の方の指示に従い、私達は牛舎の中に入っていきます。牛舎の中は思ったよりも明るく、清潔な雰囲気でした。広い空間の中に幾つも細い柱が乱立しており、板などで仕切られているわけではありませんでしたが、その柱が『区切り』の代わりをしているのがわかりました。
「綺麗でしょう? 牛舎に入れる前には『牛』達をさっきみたいに洗浄しますし、『牛』達を放牧している間にここ自体を毎日掃除もしていますからね」
 地道な努力の賜物なのでしょう。獣臭もほとんどせず、代わりに少し甘い匂いが牛舎の中には満ちていました。この匂いはあえて漂わせているのでしょうか?
 『牛』になった生徒たちが、牧場の方の指示に従って、柱で区切られているスペースの中に入ります。おおよそ幅と奥行きが二メートル程度のその空間は、どうやら乳搾りをするための場所のようです。十個以上のスペースがありましたが、一番入口に近いスペースにはすでに『牛』が入っていました。その『牛』は何やら苦しげな顔をしていて俯いています。私より一回り大きな乳房が地面に擦れてしまいそうになっています。
『こんにちは。お邪魔します』
 私がそう声をかけると、その『牛』は顔を上げ、健気な微笑みを浮かべてくれました。
『こんにちは……君達が、今日見学しにくるっていう……?』
『あ、はい。……と、行っても私は特別に『牛』を体験させていただいていますが……今日は宜しくお願いします』
 どこか元気がない……というよりは、どこか上の空でした。私はそのことが気になって、訊いてみました。
『体調が優れないのですか?』
 顔色は青い、というわけではなく、むしろ赤いくらいでしたが、荒い呼吸を繰り返していますし、汗も酷くかいているようです。目も少しうるんでいるようですし……体調が悪いと判断出来ました。風邪なのでしょうか?
 しかし、その『牛』は首を左右に振り、私の予想は否定されます。
『いや……これは、そういうわけじゃないんだけど』
 そこに、牧場主の方がやってきました。牧場主の方は私のお尻を軽く平手で叩きます。
「こんなところで立ち止まらないで、指示に従ってスペースの中に入ってください」
『あ、はい。すいません』
 私は少し慌てて動き、自分に与えられたスペースに入って行きました。牧場主の方は私の鼻輪に二つ手綱を付け、それをスペースの前の角にある二つの柱に――ある程度余裕はありましたが――引っ掛けてしまいました。そのため、私はちょうど柱と柱の中間に顔の位置が固定されることになってしまいます。
「これと……あとは……」
 顔が動かせないので見えないのですが、カラカラカラという何かが回る音がして、頭上から何かが降りてきました。
 見上げにくかったですが、視界の端に見えた分から察するに、鉄の棒のようなものが鎖に吊るされていたようです。それがちょうど私の背骨に沿うように降りてきたというわけでした。
「はい、前向いてー」
 牧場主の方に顔を掴まれ、前を向けさせられます。首筋に何かが巻きつけられました。
「首輪ですよ。連結器付きのね」
 かちゃん、という音が首の後ろからしました。どうやら首輪に降りてきた鉄の棒の端が連結されたようです。私が少し首を動かすと、それに連動して身体の傍にある鉄の棒が揺れる感触がしましたから間違いありません。さらに連結は首だけでは済みませんでした。牧場主の方は皮のベルトのような物を持って来て、それを私の胸の上下に回し、鉄棒ごと身体に巻き付けてしまいます。鉄棒と背骨が一体になったような感覚でした。ベルトは腰のあたりでも回され、私の身体と鉄棒をほぼ完全に同化させてしまいます。これには一体何の意味があるのでしょう?
 疑問でしたが、牧場主の方はそれに応えてはくれませんでした。
「いまから、ちょっと痛いことをしますよー」
 牧場主の方はマイペースに準備を進めています。そうして牧場主の方が次に取り出したのは――きらりと針が光る、子供にとっては恐怖の代名詞でした。私も苦手なのですが――要するに、注射器です。
『ちゅ、注射ですか!?』
 思わず身体を引きそうになりましたが、鼻輪が柱に結び付けられているため、ほとんど動くことが出来ません。私が固唾を呑んで見守る中、牧場主の方はアルコールらしき液体で湿らせた脱脂綿で私の腕を拭います。そして、その場所に注射針を刺し入れました。
『……ッ!』
 思ったより痛くありませんでしたが、注射針独特の嫌な痛みが走ります。何らかの薬が、私の中に注入されていきました。これは、何の薬なのでしょう?
 牧場主の方は注射針を抜き取りながら、私に向かって言います。
「これはですねー。乳の出が良くなる薬です。薬自体に依存性はありませんから、安心してください」
 私を安心させるためか、牧場主の方は笑顔を浮かべていました。私の頭を軽く撫でた後、牧場主の方は他の『牛』達にも注射をしに行ってしまいました。私は暫く身体を動かさず、じっと次の行動を待っていたのですが、それどころではない状況が発生しました。
 だんだん身体が熱くなってきたのです。薬のせいでしょうか。身体の内側に炎があるかのような、激しい熱でした。頭や目の奥も熱くなり、胸が無性に苦しくなってきます。頭と目の奥の感覚は熱を出した時の感覚に近かったのですが、胸の感覚はそれまでの私の経験の中では例えようがないものでした。ですが、もしかしたら子供が授乳期にある母親が胸が張っている時の感覚はこういうものなのかもしれません。
『はぁっ……はぁっ…………? ……あれ、なんだか……変、ですわ……』
 熱のせいか、頭がぼーっとし始めました。身体中が無性に暑く感じ、地面に突っ張っている腕がガクガクと震え始めました。無性に股間が疼き、私はそこに触れたい感覚を必死に堪えなければなりませんでした。太ももを擦り合わせ、なんとか気を紛らわせます。
『……こ、これは……?』
 ふと自分の身体を見ると、胸の形や大きさが変わっていました。さきほどまでは単純に柔らかく膨らんでいたのが、いまはなんだか風船のような、張り詰めた形に膨らんでいます。
『乳の出を良くする……だけでは、ないのですか……? もしかして、乳の量も、沢山出るように……?』
 中に溜めこまれている乳の量が増え始めているのは明らかでしょう。あまりに乳房が張り過ぎて、少し痛みすら感じるようになってきました。
『……っ……』
 手から力が抜け、その場に倒れ込みそうになりましたが――鎖が鳴る音がして、私の身体は倒れ込むことが出来ませんでした。どうやら、背中で身体に固定された鉄の棒は、このために着けたものだったようです。
 私は牛舎に入った時、最初からこの搾乳スペースの中に入っていた『牛』のことを思い出しました。恐らくですが、あの『牛』にもこれと同じ薬が使われていたのでしょう。そして、あの『牛』にはいま私がされているような、空中に固定化するための鉄の棒も鎖もありませんでした。調子が悪そうだったのは、薬の影響で熱が上がり、その場所に倒れ込みそうになるのを気合いで堪えていたからだったのです。こんな状態になっても、なお立ち続けていられるなんて、さすがは生粋の『牛』です。私などは、もう完全に四肢から力が抜けてしまっていました。僅かな余裕のある分でゆらゆらと身体が揺れています。
 暫く経っても、身体の熱と、胸の痛みは治まることをしりませんでした。熱の方は一定以上は上がらないようでしたが、乳房の痛みは際限なく大きくなってきています。僅かな身体の揺れが、これまで以上にダイレクトに乳房に伝わり、揺れるたびに乳房が千切れてしまいそうな感覚に陥りました。
『は、早く……搾るなら……搾ってください……』
 私は思わずそう呟いていましたが、まだ暫く準備に時間がかかる様子でした。
 溜まりきった乳房の先端――すでに硬くなってしまっているのが感覚だけでわかりますが――乳首からは少しだけ白い母乳が滲んでいました。
 全ての『牛』になった子達に同じ薬の注射が行われたらしく、牛舎の中は薬の影響で身悶える子達の喘ぎ声が響いていました。私も恐らく同じような喘ぎ声を上げてしまっていたと思います。
「よーし、これで大体準備は終わりましたね……それじゃあ、各『牛』に対し、四人から五人くらいのグループになってついてください。これから乳搾りの体験をしてもらいます」
 牧場主の方の指示で、私の周りに男子達が集まってきます。
「おー。すげえ。おっぱいが凄く大きくなってるぜ」
「気持ち良さそうだな。『牛』になるってどんな感じなんだろ?」
「乳搾りってこんな風にするんだな……」
 口々に感想を述べている彼らに対し、私は反応することが出来ませんでした。出来たとしても、言葉が通じるわけではありませんでしたが。
 私の周りにいる男子達に、牧場の女の人が綺麗なバケツとゴム手袋を手渡します。
「まずは手で直接搾るやり方をやってもらおうと思います。こちらの手袋を付けてください」
 男の子達がそのゴム手袋を装着して周りに立つと、なんとなくいまから手術でも行われるのかというような雰囲気でした。牛舎に入った時、最初にみかけた『牛』さんの乳を手本として絞るらしく、男の子達はそちらに視線を向けていました。私からは位置的に見えないということと、身体中を這い回るような感覚で巡る熱にそれどころではありませんでした。
「それでは、いまからこの『牛』――モモと言う名前ですが――を使ってお手本を見せます。見ながら自分達が担当する『牛』の子の乳を搾ってあげてください。まずバケツを、搾る方の乳房の下に置きます」
 私の胸の下にも、バケツが置かれます。
「次に、左手で――まあ、右でも構わないのですが――最初に乳首を掴んでください」
 男の子の一人が、私の乳首を左手の親指と人差し指で摘まみます。いまの状態のその場所に、その刺激は強過ぎました。
『んぁああああああああッッ!!』
 思わず身体を跳ねさせ、それによって振り回された乳房から母乳が少し噴き出してしまいました。牛舎の地面を飛び散った母乳が濡らします。
「手の空いてる子は、『牛』が暴れないように、暴れても乳房が必要以上に揺れないように、『牛』の身体を抑えてください」
 手の空いている男子が、私の肩や腰を掴んで暴れないように固定します。『牛』になったからといって力がついているわけではないため、これで私がいくら暴れても先程のように母乳が無駄に消費されることはなくなったと言ってよいでしょう。
 さらに牧場主の方は指示を続けます。
「さて、全員乳首は摘まみましたか? 乳首を摘まんでおくことは重要ですよ。『牛』の乳首はいわば噴出口です。その噴出口はしっかり固定し、噴き出した乳がちゃんとバケツに入るように調整してください。といっても、あまり強く摘ままないように。向きを調節するくらいの気持ちで――それでは開いている方の手で、『牛』の乳房の根元を挟むようにして掴んでください」
 乳首を摘まんでいる男の子が、空いている手を使って乳房を根元から掴んだ瞬間でした。
『はあ、んっっ!!』
 乳首の内側から、乳が勢い良く噴射されます。その勢いと、乳首を通過する時の感覚は私の脳を直接揺さぶったかと思うほど、凄まじい快感の渦になっていました。男の子が一端手を緩め、再度力を入れて掴むと、また同じような快感が頭を焼きます。身体が自然と跳ね、私を空中に吊っている鎖が喧しい音を立てました。
「こらっ、暴れるな!」
 どうしても動いてしまう私の身体を、男の子達が必死になって抑え込もうとします。
『そ、そんなこと、言ったってぇぇぇッ!!』
 とても堪えていられるような快感ではありませんでした。身体の奥からわき上がる快感に、私は身体を波立たせ、母乳を噴き出し続けます。揉まれれば揉まれるほど――さらに勢いが強くなって母乳は噴き出しました。
『あ、あああ……ああっっんッッ!』
 私は私の快感に悶えるのが精いっぱいで、他に意識をやる余裕はほとんどありませんでしたが、他の『牛』達も同じようなことになっているのは容易に想像がつきました。生成された牛乳の匂いなのか、牛舎の中に初めて入って来た時も感じた甘い香りが自分の真下にあるバケツや周囲から漂ってきていました。
 乳搾り体験が始まって、何分経った頃でしたでしょうか。
「はーい。それじゃあ手を止めてくださーい」
 牧場主の方がそういって搾る側に制止を求めるまで、私や『牛』になった子達は延々と乳を搾られていました。恐らくは五分かその程度の短い時間だったのだと思いますが、絞られていた私達にとっては永遠に等しい時間を感じていました。すでに四肢に力が完全に入らず、鎖で空中に吊らされていなければ無様に床に転がっていたことは明らかでした。かくいう私も鎖に支えられてようやく立っている状態です。
 ともあれ、これで乳搾りという、この世のモノとは思えない快感を感じさせてくれた行為が終了した――と考えるのは早すぎました。
「それでは、次は一匹ずつ『これ』を使用してもらおうと思います」
 そういって牧場主の方が私達『牛』にも見えるように示してくれたのは、妙な機械でした。二つのお椀の形をした器具には、その底から管のような物が伸びており、それは機械の本体に繋がっています。
「これ、どういうものかな?」
 男子達も困っているようです。ざわめきが広がる中、牧場主の方が私達のグループの所にやってきました。
「どうしました?」
「これの使い方がわからなくて……」
 質問を受けた牧場主の方は、その不可思議な機械について、男子達に使い方を説明します。
「いいですか? この搾乳機は非常に簡単に使えるように出来ています」
 機械の上部に存在する二つのボタンと、何かを調節する摘まみを指差しました。
「この部分にあるボタンと摘まみだけで操作できます。まず使う前に摘まみが『弱』の目盛りを指していることを確認してください」
 次に、と言いながら牧場主の方はお椀に管がついたものを手に取ります。
「これを『牛』の乳房に被せてください。中を見てもらえばわかると思いますが――中心に空いている穴と、『牛』の乳首が合うようにしてくださいね」
 ちらりと一瞬だけ見えたお椀の内側は、複雑な構造をしていました。妙な凹凸があり、マッサージマシンのように動きそうです。
 男子の中の一人が、そのお椀を受け取って私の乳房に慎重に被せます。ゴムが直接触れて肌に吸いつくような感覚がしましたが、あくまで被せただけなのでその男子が手を離せば機械は外れて落ちてしまうでしょう。
「そのまま持っていてください。もう片方も被せて」
 両方の乳房にお椀が被せられました。ただし、ただ被せただけで落ちないように手で支えている状態です。
「ちゃんと持ってますね? ずれてませんか? さて……では、やってみましょうか」
 そう言った牧場主の方は、機械の上部にあるスイッチに手を伸ばしました。
「まず、電源を入れます」
 カチッ、とスイッチが入りました。瞬間、乳房の全体が吸われたような、未知の感覚が走ります。
 お椀の中が真空状態となり乳房に吸い付くことで、男子達が手で支えておかなくてもよくなりました。
『くあああっ……!』
 乳房にお椀を固定化することが目的の真空化だったため、そこまで強い感覚ではありませんでしたが、いずれにせよ受けた刺激によって私は快感を感じてしまっていました。乳首から少し吹き出した感覚がありました。
「今のスイッチが固定化するためのもの。そして、こちらのスイッチが搾乳を開始するためのものです。さ、押してみてください」
「誰が押すー?」
「俺押したいー」
 楽しげにスイッチを誰が押すか決めているようです。全く、男子はまだまだ子供です。
 とはいえ、私としては中々スイッチが押されないのは苦痛以外の何者でもありませんでした。なぜなら真空化はあくまで固定のためだけのもの。継続的に刺激を与えられるわけではありません。いわば生殺し状態にあるわけです。
『は、はやくスイッチを入れてください……っ』
 ぴったりとくっついているそのお椀のせいで否が応でもそこのことを意識せざるを得ません。絶え間なく襲ってくる感覚に私は身もだえを続けていました。ようやくスイッチを入れる人が決まったらしく、男子の一人がスイッチに指をかけます。
 スイッチを入れる役になった男子が、楽しげに宣言します。
「それじゃあ、行くぜっ」
 スイッチが入る音がやけに大きく響きました。
『ひぎいぃいぃぃ!』
 爆発が起きたのかと思いました。乳房全体を押し潰すように強い力がかけられ、中に溜まっていた母乳が吹き出していきます。同時に吸引も行われているらしく、ますます勢いは増し、次々搾り取られていきます。手絞りの時にずいぶん取られたはずですが、母乳は尽きることを知りませんでした。薬の影響もあるのでしょう。
 機械はずっと同じペースで絞り続けるわけではなく、絞るだけ絞るとその力を一瞬だけ緩めて、再び動きを再開しました。その緩急がまたこちらにとっては非常に大きい快感の波を与えてきます。例えばこれが一定の強さで吸われ続ける形なら、ここまでの快感は感じなかったでしょう。大きく搾る時と、小さく絞る時があり、そしてそれがパターン化されていないタイミングで入れ替わるため、私は与えられる快感に慣れることも出来ず、身体を波立たせて悶えてしまいました。身体を強く振っているために、乳房に装着した搾乳機がそれに合わせて上下左右に振り回され、乳房の根元が千切れそうな痛みが生じています。
「暴れすぎないように抑えて!」
 牧場主の方の指示に従って、男子達が私の身体を抑え込みます。
『あっ、ああああっ、うぁッッ!』
 みっともないとか情けないとか、そんなことを考える余裕はもう微塵も残っていませんでした。大きく口を開け、呻き、身体を暴れさせ、涎を垂れ流し、涙が後から後から溢れ、悲鳴を上げて、ひたすら快感に翻弄されてしまいます。
 ようやく搾乳機のスイッチが切られた時には、私はすでに何も考えられない状態になっていました。快感を感じ続けた頭は呆然としていて、視界には霞みがかかり、舌がしびれて回らなくなって、身体は勝手に痙攣を続けていました。
「あーっ。こいつ、おしっこ漏らしてるよ」
 そんな男子の声がして、私は初めて失禁してしまっていることに気づきました。余りの快感の衝撃に、知らず知らずのうちに漏らしてしまっていたようです。牛舎に入る前に大量浣腸をされ、排泄の様子は見られていたとはいうものの、あの時はいきなりホースを挿入され、周りを気にしている余裕がなかった分、いまの方は無性に恥ずかしく思えました。内股になって隠そうとするものの、当然ながら隠せるような状態ではありません。
 そうしていたたまれない気持ちでいると、牧場主の方が機械を操作し、バケツの中に搾った母乳を移し替えていました。すでに何度もバケツを替えていますが、新しいバケツもすでに満杯になっていました。それだけの量の母乳が――いくら大きくなっているとはいえ――私の乳房に入っていたという事実に驚かざるを得ません。『牛』の身体の構造は一体どうなっているのでしょうか?
「だいぶ搾れましたね……よし。じゃあ皆さん、試飲してみてください」
 そうして、それぞれの『牛』になった子達から取れた乳を飲んでみました。
 実にまろやかな牛乳の味がして、とても美味しかったです。皆も美味しいと口々に言いながら呑んでくれていました。自分の身体からそんな上等で美味の牛乳が絞られたということに、私はなんとなく誇らしいような、違和感を覚えるような、妙な気分でした。




『雑貨店へようこそ』 ~牛~ その10 に続く(残酷表現注意)

残酷表現が苦手な方は 『雑貨店へようそこ』 ~牛~ エピローグ にどうぞ



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