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『雑貨店へようこそ』 ~飲み薬~

 今回の話はジャンルはTS系、皮モノです。
 近親相姦とレズ要素が含まれています。
 鬼畜要素はありません。






 ようこそいらっしゃいました。

 この店は様々な物品を売る店です。
 色々な品物がございます、ぜひごゆっくりご覧になってください。
 おや、お客様、それに興味がおありですか?
 これはお目が高い。それはとてもよい品ですよ。
 商品の説明をさせていただきましょうか。

 その『飲み薬』の効能は――――



雑貨店へようこそ ~飲み薬~





 俺には、妹がいる。
 その妹は、なんつーか、一般人の俺とは比べ物にならないほど『出来た』やつで、同じ血が流れているのか非常に疑問だ。
 容姿端麗かつ、成績優秀。スポーツは万能とは言えなくても十分出来て、性格は真面目で硬派。
 並みの容姿、並みの成績、スポーツはまあ、ちょっと得意、性格は不真面目で軟派な俺とは月とスッポンだ。
 そんな妹は現在超一流大学目指して猛勉強中。
 模試の結果でB判定くらい出てたのに、Aじゃないと納得しないらしい。
 全く真面目というかなんというか。がり勉って表現が正しい気もするが……。
 まあそれはともかく、だ。
 あいつなら来年無事志望している大学にも合格するだろうが、少々根を詰めすぎなような気がした。
 だけど俺の言うことなんて聴きはしない。
 別に馬鹿にされてるとかじゃなくて、自然と会話が少なくなってあまりそういうことを気軽に言えない間柄になってしまっているのだ。
 まあ兄妹なんて、このくらいの歳になればこういう関係になるものなのかもしれないが、俺としてはやはり妹が気になるわけだ。
 そこで、何かいい物がないかどうか探していたのだが――ある怪しげな店で、その求めていた物を手に入れた。……色んな意味で。
 それがこの『飲み薬』だった。
 結構高くついたんだよな……この『飲み薬』。
 だが、もしもあの店員が話した通りの効能があるのだとすれば……それは買う価値があった。
 すごく胡散臭かったから、かなり賭けではあったけど。
 自分で実験してみたが、ばっちり効能は発揮された。
 これならいける、と俺は思い、さっそく妹に――香奈に飲ませることにしたのだった。




 言った通り、俺は妹に嫌われているわけではない。
 だから正面から堂々と言ってみた。
 両親は共働きで時々家を空ける。
 そういう日がチャンスだ。
「香奈。ちょっといいか?」
 晩御飯を食べたのち、さっそく勉強しに行こうと席を立った香奈を呼びとめる。
 香奈はその丸くて可愛らしい(兄馬鹿かもしれないが)目を俺に向けた。
「なんですか? 兄さん」
 しかし口調はかなり固い。
 くぅ、昔は『おにいちゃーん』とか可愛く呼んでくれたのになあ……。
 まあ、嫌われてないだけマシだけど。
 気を取り直して、俺は本題を言う。
「えーとな、最近香奈、受験勉強で根を詰めてるみたいだから、特製疲労回復ジュースを作ったんだが……飲まないか?」
「…………それは、安全性は保証されていますか?」
 じと目でこちらを見る香奈。
 疑っているようだ。この疑う、とは変な物を飲まされないか心配している目だった。
 確かに変な物、ではあるんだが……。
「大丈夫だ。自分で飲んで確かめた。安全は保証する」
 安全は確かだ。別の意味で問題はあるけどな。
 香奈は少し悩んでいたようだが、頷いた。
「せっかくですし……いただきます」
 心の中でガッツポーズを取る俺。とはいえ、実は香奈が飲んでくれるのはわかっていた。香奈はジュースのような甘い飲料が好きなのだから。
 それくらい、兄妹として十数年も一緒に暮らしていればわかる。
「オッケー。ちょっと待っててくれ」
 台所に行き、冷蔵庫の中からわざわざ別の容器に移して準備しておいたジュースを取り出す。
 それをそのまま香奈に差し出した。
「ほら」
「はい、わかりました」
 ……ほんと、硬いよ。兄に対する態度じゃない。
 ま、香奈はそういう態度で周りにも接しているみたいだから、俺だけにってわけじゃないんだけど。
 基本的に素直な香奈はジュースを受け取るとこくこく、とゆっくりとジュースを飲みほす。
 ふう、とため息を吐いた。
「……あまり味は普通のジュースと変わらなかったような気がしますが」
「成分が違うんだよ」
 文字通りの意味で。
「そうですか。ともかくありがとうございました」
 コップを返してくる香奈。
 俺はそれを受け取り、机の上に置く。
 さて、そろそろのはずだけど……?
「……ん?」
 香奈が目を細め、眠そうに瞼をこすった。
 その身体から力が抜け、倒れ込みそうになる。
 慌てて抱きとめた。咄嗟だったから胸に手が当たって、柔らかい感触が掌に生じる。
「わ、すまん」
「……………………」
 思わず謝ったが、その時にはすでに香奈の意識はなかった。
 寝ているんじゃない。気絶のように意識を失っているのだ。
「…………おーい。香奈?」
 ゆさゆさ揺すってみる。起きない。
 よ、よし。いけそうだ。
 俺は香奈を抱き上げて、香奈の部屋に向かった。




「よい……しょ……。軽かったなぁ……」
 とてもじゃないが、高校生の体重とは思えない。ダイエットしている様子はなかったはずだし……よほど元が軽いようだ。
「さて……悪いな、香奈」
 呟いた俺は香奈の服を脱がせていく。
 勘違いのないように言っておくが、先ほど俺がジュースに混ぜて香奈に飲ませた『飲み薬』は睡眠薬なんていうくだらないものじゃない。
 気を失ってしまうのは副作用みたいなものだ。
「よっ……と」
 上の服を脱がすと、落ち着いた色合いの下着が露わになる。なんだかとても香奈らしい。
 スカートも脱がせば香奈は下着姿だ。
 もちろん、小学生のころならともかく、高校生になった妹の下着姿を見るのは初めてだ。
 自分の妹とは思えない、綺麗な体と素晴らしいプロポーションに興奮してしまう。
(……確かに実の兄妹だけど)
 それでも、彼女は一人の女だった。
 なまじ自分の妹とは思えないくらいに容姿が整っている分、余計に興奮してしまうのだろう。
 子供の時はそうでもなかったが――。
「おっと、こんなこと考えている場合じゃなかった」
 時間は定まっている。それほど余裕はない。
 手早く残った二つの布も取り去ってしまうと、香奈はその素裸を晒す。
 このまま犯してしまいたいほどに扇情的な姿だが、それが目的ではない。
 あおむけだった香奈をうつぶせにする。
 すると――背中に一筋の線があった。
 背骨に沿うようにして走る線。それはわずかながら裂けていて、切り傷のようになっていた。もっとも、深さが普通ではない。
 その切れ込みに指を入れると、すぐに行き止まりになっている感触がある。
 傷口を広げるように指の間隔を広げると、それに従って切り込みも広がった。
 両手を使って、切れ込みの両側に指を入れ、一息に広げる。
 ずる、と皮が剥けた。
 その下は生々しい筋肉繊維や血管が広がっている――わけではなく、普通と変わらない皮が、体がある。
 つまり、いま剥いた皮の下に、また皮があるのだ。
 実際には剥いた皮はいま生まれたばかりのものだから、皮の上に皮が出来ていた、という方が正しいかもしれない。
 大きく剥けた皮を、さらに剥き、腕、足、そして頭の部分まですべて剥いてしまうと、香奈の全身が一枚出来上がった。中身は入っていない、皮だけだが。

 ジュースに混ぜたあの『飲み薬』は『皮を剥けるようにする』飲み薬だったのだ。

 素晴らしいことに、なんとこの皮は香奈の『疲れやストレス』で出来ており、その皮を剥ぎ取られた香奈は疲労が回復しているはずだ。
 香奈に特製疲労回復ジュースと言ったのはあながちウソではないというわけだ。
 そして俺にもメリットがある。この皮を着れば、俺は『香奈』になれるのだ。
 前々から俺は女の体でオナニーというものをしてみたいと思っていた。なんかのサイトで『女の快楽には終わりがない』というものを見たからだったが、そんな理由で性転換するわけにもいかず、妄想話として諦めていたのだが……こうして願いを叶えることが出来た。
「香奈には感謝だな」
 どうせなら可愛い女子になりたいと思っていたが、こんなに身近に可愛い女子がいるんだから。
 さて、皮を手に入れるという用は済んだし、香奈に服を着せてやるか。
 せっかくこんな可愛い妹に嫌われていないのだ。わざわざ嫌われるようなことはしたくない。
 そう思ってとりあえず香奈を仰向けに戻した俺だが。
「ううん…………」
 悩ましげなうめき声と共に身を捩った香奈を見ていると、抑えきれない衝動がある。
 皮を一枚脱いだことで、ただでさえ綺麗な肌が恐ろしいくらいに綺麗になっている。ほんのりピンク色に染まる体は、扇情的を通り越して卑猥なほどだ。
「くぅ……」
 犯したい、と思ってしまう。やばい。
 駄目だ駄目だ。そんなことをしたら絶対に嫌われる。っていうか、それ以前に近親相姦は社会的にまずい。
 ここは堪えないと!
 苦渋の想いで香奈の身体から視線を外した俺は、脱がせた服を取ろうとして、香奈から剥ぎ取った皮に手が触れた。
 その瞬間、脳裏に飛来する思いつきがあった。閃き、とはまさにこのことを言うんだろう。
「そうだ……いい方法がある」
 我ながら素晴らしい思いつきだ。
 俺はその思いつきを実現するべく、急いで準備を始めた。




 目が覚めても、どこか意識はぼんやりとしていました。
 自分がいまどういう状況にあるのかわからなくて、混乱してしまいます。
(えっと……わたしは…………)
 晩御飯を食べたことは覚えています。
 そのあと、どうしましたっけ……?
(そう……確か、兄さんが疲労回復ジュースを飲ませてくれて……)
 飲んだら急に意識が遠くなって……?
(…………まさかっ)
 睡眠薬か何かを飲まされたのでしょうか? そしてその眠っている間に何かしら性的な悪戯をしようと?
 ありうる話ではあります。どうも最近、兄さんがわたしを見る目は異常だったような気がしますし。
(そんなっ……貞操は守らなければならないのに……)
 硬いと言われようと、時代遅れだと思われようと、それがわたしの本心でした。
 自慰などもしたことがありません。時折、インターネットでその手のサイトにたどり着いてしまうこともありましたが、妙な気分になってもすぐ抑え込んできたのです。
(兄妹だからまさかそんなことはしないだろうと思っていたのですが……!!)
 もしもそんなことをしていたら許しません。
 わたしはまだぼんやりとする頭を振って、自分の状態を確認します。
 服が着乱れていたら、兄さんがそのような行為に及んだ証明になります。
 そう思い、服を確認しようとして……息を呑みました。
 着衣は着乱れているどころか……そもそも、わたしは服を着ていなかったのです。
 裸でわたしはベッドに寝ていました。
「……!?」
 慌てて胸と股間を腕で隠しながら、わたしは狼狽します。
(ま、まさか本当に兄さん……わたしを犯して……?)
 しかしあそこには特に違和感がありません。
 寝ている間に犯されたのだとしたら、違和感などがあってしかるべきですが、全くないのです。
(……まだ、未遂なのでしょうか?)
 その事実に安堵します。近親相姦は社会的に許されることではありません。まだ間に合います。
(いったい何のつもりなのですか、兄さん!)
 怒りを胸に抱きながら、兄の姿を探します。
 その時です。

「あら、目覚めたのね?」

 自分の背後から奇妙な声が聞こえてきて、心臓が止まるかと思うほど驚きました。
 ぎこちない動きで背後を振り返ります。
 その人物を視界に入れたわたしは、今度こそ心臓が止まるかと思いました。
「……!!」
 その人は――わたし、だったのです。
 間違いありません。風呂場の鏡などで見るわたしそのものです。
 自分と全く同じ存在が――ちなみに裸でした――ゆっくりとわたしに近づいてきます。
 硬直して動けないわたしを、その存在は背後からゆっくりと抱きしめてきます。
「驚かせてしまったかしら? 大丈夫。怖がらなくていいの」
 優しい声でした。自分の声をこうして聞く機会など滅多にありません。
 最初奇妙な声だと思ったのは、自分の体の中で響く声と、直接耳で聞くのとでは声もずいぶん印象が違うからです。
 確かにそれはわたしの声なのですが、自分で話しているときとは微妙に違って聞こえるのです。
 わたしは驚愕で上手く動かない口を、何とか動かし、目の前のわたしに問いました。
「…………あ、あなたは……なん、なんですか……」
 その『わたし』は、笑って答えます。
「私はあなたよ。そして、あなたは私なの」
「意味がわかりません。詳しい説明を求めます」
 間髪入れずにそう問い返すと、彼女は不満げな顔をしました。
「ダメよー。あなたは、そうやっていっつも堅苦しい考え方をするんだから。たまには何も考えず、受け入れなさい?」
 確かに硬いとはよく言われますが、この状態は何も考えず受け入れられる類の状況ではありません。
「いいえ、説明を求めます。訳がわからなくて、頭がおかしくなりそうです」
 しつこく問うと、彼女は「仕方ないなあ」という顔になり、説明してくれました。
「私はね、あなたの抑圧された人格なの。あなたが我慢したり、不満に思ったりしたことを代わりに処理する人格と言ってもいいわ。誰にでもある、心理的な他人格の一つよ」
「た、他人格……?」
「あなた、お兄ちゃんに特性疲労回復ジュースを貰ったでしょう? どんな成分なのかはしらないけど、あれが引き金となって、夢の中にわたしが出現したってわけ」
「ゆ、ゆめ……?」
「そう。ほら、見てごらんなさい」
 そう言って彼女は壁を指さしました。いえ、正確には壁にかかっている時計です。
 その秒針は止まっていました。少し慌てて部屋の他の時計も見てみますが、全く同じ時間で止まっています。
「夢だってことがわかってもらえたかしら?」
 確かに時間が止まるなんて、夢くらいでしかありえません。
 でも。
「ゆ、夢の中で登場人物がこれは夢、なんていう夢、ありえないです」
 不自然にもほどがある。
 彼女は首を傾げました。
「なんでかしらね? 特製ジュースのせいじゃないかしら? よくはわからないけど」
 そんなことより、と彼女はわたしの体に手を這わせます。
「な、なにをするんですか?!」
「しっ、ダメよ、騒いだら。目が覚めちゃうわよ? ……何をするって、決まっているでしょう? あなたが抑圧していることを、盛大に解放してあげるのよ」
 身体を這いまわる妙な手つきに、わたしは翻弄されてしまいます。
「ちょ、やめてくだ……さい……っ」
 胸もその妙な手つきで弄られます。非常に奇妙な感触が湧き上がってきました。
 それを助長するように股間にも彼女の手は這い出します。
 クリトリスと乳首を刺激され続けたわたしは、やがて体を波立たせてしまいました。それと同時に頭の中で何かが弾けるような感覚があります。
 まさか……いまのがイク、ということなのでしょうか。
 おかしいです。友達の話では、自慰をしてもそうそう簡単にイケない、と言っていました。
 何度もそのような行為をして、性感帯が発達している場合、その限りではないようですが……自慰すらしたことのなかったわたしの性感が発達しているわけがありません。
 なのになぜ、こんなにも感じてしまうのでしょう。
 初めての経験に呼吸を荒げて耐えていると、彼女がわたしを押し倒して、仰向けになっているわたしの上に覆いかぶさってきました。
 乳房と乳房が重なり合い、つぶれてしまっています。僅かに感じるこの感覚は、乳首と乳首が当たっているのでしょうか。
 わたしの腰に足を絡めるようにした彼女は、とても楽しそうな顔をしていました。
「どうかしら? 私の愛撫は? 気持ちよかったみたいね?」
 ぺろ、と舌で頬を舐められます。
 思わずびくり、と顔をそむけてしまいましたが、彼女は両手でわたしの顔を挟んで正面に向け、唇に唇を重ねてきました。
 経験などもちろんありませんが、濃厚なディープキスのようです。
 無理やり侵入してくる生暖かいものは、舌、でしょうか。
 どろりとした唾液が流れてきて、変な気分です。口の中に溜まり、あ触れ出そうになった唾液を飲み干してしまうと、なぜか体が熱くなりました。
 唾液の糸を引いて、彼女がわたしから離れます。
「ふふっ。どうかしら? ディープキスの味は?」
「けほっ、こほっ……はぅ……」
 味も何も、先ほどから畳みかけるような刺激に何を考える暇もありません。
 そのままの体勢でじっとしていると、体の上で彼女が動く気配がありました。
 どうしたのだろうと思って閉じていた目を開けると、視界にグロテスクな何かが一杯になって映っていました。
 一瞬呆けてしまったわたしですが、それが股間……あそこが目の前にあるということに気づくと、思わず悲鳴を上げてしまいます。
「ひっ」
「シックスナインって奴よ。知らない?」
 知るわけがありません。
 わたしがそう答える前に、彼女はわたしの股間に顔を埋めてしまったようです。
 股間を舌で舐めているようで、経験したことのない感触が湧き上がってきます。
「はぅ……あっ……ぃ……」
 ぺちゃぺちゃ、という音が部屋に響くようになった頃、頬に何か水滴のようなものを感じて驚きました。
 どうやら、わたしの股間を舐めていることで興奮した彼女のあそこが濡れ始めたようです。
「はぁ……はっ…………ねえ、あなたも私のそこを舐めてくれないかしら?」
 一緒にイキましょうという誘惑に、彼女の愛撫にすっかり翻弄されていたわたしは抗うことができませんでした。
 舌を伸ばして、目の前にある彼女の股間を舐めます。奇妙な味のするねっとりとした液体が舌に移って、とてもいけないことをしていると嫌でも認識してしまいます。
 彼女の方は少しの刺激でも感じてしまうらしく、わたしが一舐めするごとに体をびくり、と跳ねさせていました。
 そしてだんだん高まってくるに従って、彼女の舌使いは大胆になっていき、こちらの高まりも最高潮に達しました。
「ああっ、いく、い、イクわっ!!」
「い、いい、イキますっ」
 二人同時に痙攣し、絶頂に達しました。
 いままでは僅かに浮いていた彼女の腰が落ちてきて、顔に彼女の股間が当たります。
 しばらくその態勢は続きましたが、実に変な気分でした。
 やがて起き上がった彼女は、またわたしの上に覆いかぶさってきて、わたしと彼女は間近で見つめ合いました。
「気持ちよかったかしら?」
「…………はい」
 正直な気持ちを告げると、彼女はとても嬉しそうな顔をします。
「それならよかったわ。あのね、真面目なのもいいけど、たまには羽目を外しなさい。特に受験勉強なんていうストレスが溜まりそうなことをしているなら、なおさらね。羽目の外し方がわからない時は……また特製ジュースを飲ませてもらいなさい。そしたらまたわたしがあなたを解放してあげる」
 わたしは絶頂を経験し、少し痺れる頭でなんとかその言葉の意味を受け取り、頷きます。
 微笑んだ彼女は、いつのまにか傍に置かれていたペットボトルの中の液体を口に含み、口移しでわたしにそれを飲ませてくれました。
「じゃあね。また会いましょう」
 その彼女の輪郭が歪んで――わたしはまた意識を失いました。




 意識を失った香奈を尻目に、俺は急いで後始末に動いた。
 まずはベッドのシーツを元の物に変え、電池を外しておいた時計を時間を合わせて動かす。
 全ては夢だと思わせるための舞台だった。
 普通に考えれば、時計が止まっているだけでは時が止まっている証拠にはならない。しかしあの時香奈は目の前に『自分』というあり得ないものを見ていたせいで、判断力が低下していたのだ。香奈は全ての出来事は夢だと思ったはず。
 あとは香奈が目覚めないうちに全ての証拠を消してしまえば、完璧だ。
 香奈をうつ伏せにして、もう一度皮を剥ぎ取る。これで身体に疲労も残らず、跡も残らない。ついでにもう一枚皮がゲットできるし。
 そして香奈にきちんと服を着せて、香奈に関してはこれで終わり。
 全ての痕跡が部屋から消えていることを確認してから、俺は香奈の部屋を出て、今度は自分の部屋に行く。
 まずは新しい皮をクローゼットの奥にしまっておいて、ペットボトル――飲み薬が入っている――の液体を一口飲む。
 すると体全体がむずむずし始めて、着ていた『香奈の皮』が剥がれて落ちた。
 実はこの薬、自分自身の皮を剥く時は気を失ってしまうのだが、すでに誰かの皮を着ている場合に飲むと、その皮が剥がれるだけで気は失わないで済むのだ。自分自身の皮か、人の皮かの違いがあるからだと思われる。
 それはともかく一度着て、脱いでしまった皮は再利用できない。
 生ごみの日にでも捨てなければならないだろう。とりあえずゴミ袋に詰めておいた。
 よし、これで完璧だな。
 妹に嫌われることなく、自分自身の願望を満たす。
 香奈自身の体なのだから襲ったことにならない。嫌われることはない。こっちも女の快感を味わえる。さらにこれから先、香奈が自分から飲み薬(香奈は特製疲労回復ジュースと思っているが)を飲みたいと言うだろう。しかもちゃんと香奈は受験勉強の疲れが取れる。そして俺は自由に使える香奈の皮を一枚所持している。
 一石二鳥どころの騒ぎではない。

 我ながら最高過ぎる結果に、暫く高笑いが止まらなかった。




~その2へ続く~

Comment

No.35 / 名無しさん [#-]

これは良い脱皮薬ですね
疲労回復としても使えるとは・・・
欲しいですw

2008-08/28 14:02 (Thu)

No.36 / 光ノ影 [#-]

コメントありがとうございます。
私もこんな疲労回復薬があれば欲しいです。
ただ、別に自分自身の皮はいりませんけど(笑)。

2008-08/29 01:11 (Fri)

No.38 / tamago [#K8enJE0I] 僕も欲しい薬ですね

こんばんは、tamagoです。僕にも妹がいますが、妹にはなりたいとは思いませんけど、近所の高校の女子高生に飲んでもらって皮を着てみたいですね。あのリクエストいいですか?性同一性障害者か、同性愛者の高校生の少年が片思いの好きな少年と恋人になりたくて、他人の身体に憑依する薬を手に入れて、同じ高校の少女に憑依して、告白して恋人になって楽しい思い出を作る物語、でもいつまでも憑依し続けられるわけではなくて、切なくて最後は悲しみのある、そんな純愛物語読んでみたいです。光ノ影さん、新作小説楽しみにしています。では

2008-08/29 19:30 (Fri) 編集

No.40 / 光ノ影 [#-] リクエストありがとうございます

 tsmagoさん、コメント、リクエストありがとうございます。
 なかなか面白いリクエストですね。
 切なくて、最後も悲しみで終わる感じですか……うん、大体イメージは出来ました。
 出来る限り早く書きたいと思います。
 思えば雑貨店シリーズで憑依は初めてですね。頑張ります。

2008-08/29 23:48 (Fri)

No.48 / [#] 管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2008-08/30 13:03 (Sat)

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