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『思い通りになる世界』 ~夢のレンズ~

『思い通りになる世界』シリーズの第十弾です。
(ジャンル:MC・人形創造・感覚リンク)

<本編>
第一弾はこちら ~ウェイトレス鈴~
第二弾はこちら ~ポニーガール理恵~
第三弾はこちら ~変態学校~
第四弾はこちら ~オブジェロード~
第五弾はこちら ~広がりゆく世界~
第六弾はこちら ~性奴の行進~
第七弾はこちら ~実演販売会~
第八弾はこちら ~宝石裸婦像~
第九弾はこちら ~人皮服飾店~

<番外・一人旅編>
第一弾 ~ローカル線で~
第二弾 ~田舎町で~

<外伝>
第一弾 ~はじまりは喫茶店~


では、続きからどうぞ。

『思い通りになる世界』 ~夢のレンズ~




 久人は眼鏡店があるフロアにやってきた。ここではまず最初にやることは決まっていた。秘書の夏帆子に命じ、その内容を早速メモに書き込ませる。
 それが終わると、久人は適当な眼鏡を手に取ってかけてみた。そこにある物はディスプレイ用で、度はついていないので特に問題なく見える。
 まだこの店の従業員は通常の格好をして、通常の様子を見せている。夏帆子を始めとした奴隷達の姿を見ても驚かないのはそういう風に久人が命じているからだ。
 しかし、普通のはずのその従業員達は、久人の視界では裸になっていた。
「男の夢だよな。これは」
 久人はここで売っている眼鏡に『服が透けて見える』効果を付与したのだ。なお、この効果は女性は意識できないが男性は普通に意識することが出来るようにしてある。つまり、何も知らないでここで眼鏡を買った男性は、幸運にもそういった眼鏡を手に入れられるというわけだ。久人なりの『幸せのおすそ分け』と言える。ただし、『裸が見える』ということは認識出来ても、それが『どういう理屈で起こっているのか』やそういう眼鏡があることに対して『どうこうしよう』とは思わないようにしてある。あくまで自分の中で完結するようにしてあるのだ。でないと、大きな騒ぎになりかねないからである。
 久人はこんな眼鏡などかけなくても、女性に向かって「服を脱げ」といえばいつでも裸が見れるから、彼自身にとっては別にあってもなくても構わない代物である。単純に力を『おすそ分け』しているような感覚であることは明白だった。
「ま、こういう眼鏡は、一度はかけてみたかったしな……」
 久人は眼鏡をかけたまま周囲を見渡す。男女問わず、服が透けて見える。
「…………女性限定にしておくべきだったか……まあ、俺は使わねえからいいや」
 修正するのも面倒くさくなり、久人は眼鏡を外し、元のようにその場においておく。
 他に眼鏡店で何か出来ることがないかと、久人は考え込む。
 ふと『面白い』というよりは『便利になる』ことを久人は思いついた。
「これなら俺にとっても便利だな。……夏帆子!」
 思いついたことを実践するべく、久人は一つの眼鏡を持ったまま夏帆子に呼びかける。夏帆子に行う内容を書かせた久人は、早速その眼鏡をかけて、夏帆子を見る。
 すると、夏帆子の身体の各所から線が伸び、コメントボックスのような形で説明が出た。近未来SFのように、色々と情報が映像として眼鏡に映っているのだ。
 身体のサイズは基本として、アソコの使用回数や現在どの程度濡れているか、腹の中にどれくらいの物が溜まっているのか、などという、外見からはわからないデータが目に見えるようになっていた。夏帆子が『感じるポイント』なども紅い点で示されている。頭の上にはフルネームで名前も出ており、一々本人に訊かなくても名前がわかるようになった。
「こういう情報が目に見えるっつーのは、やっぱ便利だな。俺には関係ないが、生理の周期もわかるし……」
 鏡で自分を見れば、自分のデータもわかるだろう。久人は自分自身のデータは見る気がしなかったが、女性にとっては色々便利かもしれない。
「これに関しては男女とも認識出来るでいいか。データが見えるだけっつったら見えるだけだしな……」
 久人はデータが見える眼鏡をかけたまま、眼鏡店の従業員を見る。意外なことに、その従業員は中々豊富な経験を持つようだった。
「男性経験五十四回……フェラチオの回数……おお!? 二百一回!? すげえなこいつ」
 副業で何かやっているんじゃないかと思うくらいの回数だった。もしかしたら本当にやっているのかもしれないが。
 赤裸々な情報が、訊き出すまでもなくわかるようになった久人は、暫くその眼鏡をかけたまま行動することにした。
「しかし……ON/OFFの切り替えは任意で出来るようにしとくか……色々情報が出過ぎて目がチカチカしやがる」
 訂正を加えて、目の焦点を合わせた相手のみ、望んだ情報が見えるようにした。また、眼鏡の縁にボタンをつけ、それを押すことによって機能を発動するかしないかを設定できるようにした。不必要な時は切っておけば余計な情報に気を摂られないで済む。
「よし、これでずいぶんマシになったな……」
 訊きさえすれば何でもわかるとはいえ、その手間を省いてくれる『眼鏡』は非常に重宝しそうだった。
 人の情報がわかるようになる眼鏡をかけながら歩いて行くと、中々楽しくなってくる。視線を向けた相手の情報が素早く表示される様は、まさにロボットか何かになったかのようだった。
「経験人数……四十五人……ゴミめ」
 道行く人を見ては、そんな呟きを落としつつ、久人は楽しんでいた。見た目で大体の予想はつくとはいえ、純情そうな女性でも経験人数が酷く多かったり、逆にいかにも遊んでそうな女性が全く経験していなかったりと、『予想通りの意外』というのは案外あるものなのだと久人は思った。
「ん……眼鏡店の横はカメラ屋か」
 同じレンズはレンズでも全然違う。久人はそのカメラ屋の壁に貼られている有名芸能人のポスターを見た。企業のイメージキャラクターに起用されているのか、久人も知っているアイドルの姿もある。そこに視点を合わせた時――その移っている芸能人の情報が表示されて、久人は驚く。
「おおっ? この眼鏡、写真でも情報出せるのか。すげえな」
 ただし、写真ではその映っている部分に関連する情報しか出せないようだった。限定されるとはいえ、有名人の情報さえ『眼鏡』は丸裸にしてしまう。
「ほお……やっぱ芸能人にもなると結構経験してる人数も多いな……逆にめちゃくちゃ少ない奴もいるけど」
 いずれ芸能人や有名人を『思い通りになる力』で凌辱するのも楽しそうだな、と久人は頭の片隅で思った。
 とはいえ、今はカメラ屋でいかにして楽しむかということを考えるべきだった。
「そういや……昔見たエロ小説サイトで、『ファインダー越しに見た相手を自由に動かせる』っていうカメラがあったな……あれは中々良かったけど……俺にはあんまり関係ねえしな……」
 全ての人間が命令を訊くのは当たり前だからだ。まあせっかく思いついたのだからと、久人はそういう効果を持ったカメラも作っておく。
 他にどんな効果を持つカメラが考えられるか、久人は考え込んだ。
「被写体が全裸になる……眼鏡のところで似たような物作ったしなー。逆に服を着せる……? いや、それだとどこぞの秘密道具と同じか」
 何か着想を得ようと、久人が店内を歩いていると、ふと懐かしい物に目が止まった。
「おお。インスタント、カメラか……これも一時期すげえ流行ったよなー」
 デジカメや携帯できるプリンターが普及した今となっては、すでに古い道具と言える。少なくとも、久人はそれを誰かが使っているところを最近見た覚えがなかった。
「インスタント…………よし、こんなのはどうだ?」
 思いついたことを早速実行に移した久人は、ある効果を付けたインスタントカメラを、ついてきている奴隷の内の一人に向ける。奴隷をファインダーの中心に捉え、全身が写るようにして、シャッターを切った。
 すぐに排出されてきた写真を手に取って、軽く振って乾かす。インスタントカメラならこの動作は御約束だろう。
 徐々に黒一色だった写真に色が付いていく。程良く色がついてきたところで、久人はそれを表を上にして床に置いた。完全に写真に色がついた――というところで、写真に変化が生まれる。
 写真が物理的に盛り上がり、その盛り上がりは徐々に大きくなっていった。いまさらだが質量保存の法則などまるで無視して、その盛り上がりは大きくなって行き、ふと気づけば、それは一人の女性の形になっていた。
 所有時間わずか一分。撮った被写体と瓜二つのドールが完成していた。それは直立不動の体勢で、人間というよりはマネキンに近い物があった。しかし触れてみれば体温があり、身体は柔らかい。眼球もちゃんと湿っていて、『限りなく生き物に近い』人形といえた。
「使ってみるか……おい、舐めろ」
 そうドールに向かって命じると、ドールは命令に従って久人のイチモツを舐め始める。さほど上手くはなかった。久人がモデルの方を『眼鏡』で見ると、フェラチオの経験がほとんどないことが明らかになる。
「……ちっ、もっと対象を選ぶべきだったか……まあいい」
 しっかりイチモツに唾液が行き渡り、久人も気持ちが高ぶって来たところで、ドールに対して、自分の物を膣に挿入するように命じた。
 ドールは言われるまま、自分の唾液で濡れた久人のイチモツを自分の膣へと導き、一気に挿入した。久人の方はともかく、乾いているドールのそこは狭く、擦れて久人の方にも痛みを生じさせる。ドールの方も同等の痛みを感じているはずだが、まるで意に介する様子がない。
「っ! 濡れろ!」
 咄嗟に久人がそう命じると、その瞬間ドールの膣は濡れ始めて十分なほど潤滑油が噴き出した。そのため、一時は痛みを覚える程だった抵抗もなくなり、すんなりと久人のイチモツが咥え込まれる。だが、それだけではすまず、あとからあとから愛液が流れ、ドールの太ももや膝まで垂れて行った。濃厚な女性の香りがその場に充満する。その嗅覚に訴えてくる感覚に、久人のイチモツはさらに膨張度合を強めた。いまにも暴発してしまいそうになるのを、堪えつつ、ドールへと命じる。
「おい、俺は動かないから、お前が腰を動かせ」
 久人が命じたその瞬間から、ドールは動き出し、ピストン運動を繰り返す。内壁のヒダが久人のそれに絡み、吸い上げられるような快感を久人は感じた。
「……中々、上手い、じゃないか……っ。いい感じだ」
 ドールは何も言わない。久人に言われた通り、無言で動き続け、濡れ続ける。そこに人としての意思はなく、久人の意のままに動く人形があるだけだった。
(俺が命じれば誰だって人形みたいな物だが……こいつは、なんというかそれとはまた違う気がするな)
 このドールには感情がない。写真から生まれたのだから、命令に絶対服従する他の奴隷達とは一線を画する存在なのだ。奴隷達はそこに意思がある。それは主人である久人に喜んでもらおう、気持ち良くなってもらおう、という意思であり、感情だ。それはただ久人の命令を聞くというだけの人形とは全く別種の『仕え方』だった。
 対してドールは、先程の挿入の一例を見てもわかるように、久人が痛みを覚えるほど速く挿入した。それは優秀な奴隷ならあり得ない行為だ。自分の側の準備もある程度は整えてから、挿入に入るのがよく訓練された奴隷という物だ。だが、ドールはそんなことを考えない。所有者の命令は即座に聞くが、言われた命令をただ聞くだけだ。『膣にペニスを挿入しろ』と言われたら、本当にそれだけしか実行しない。それは奴隷としては良くないことだったが、ドールとしてはそれで良かった。使う側が『そういう物だ』という前提で扱えばいいからだ。
 ゆえに久人は、ドールをドールとして存分に楽しむことにする。
「一回やってみたかった体勢があるんだよな……おい、一端抜け。それから、まんぐり返しの格好になれ」
 久人がそう命じると、ドールは相変わらずドロドロに濡れている膣から、久人のペニスを抜き取った。抜き取る際、反射的な動きなのか、内壁のヒダは久人のそれに絡みつき、久人は危うく絶頂に達してしまうところだった。力がある以上、元気を取り戻すのはいくら簡単だと言っても、出来れば自然の快楽を堪能し、追求したいと思っている久人は、なんとか射精を堪えた。
 ペニスを膣から抜き取り、自由になったドールは、早速その場でまんぐり返しの格好になった。何の支えもない状態でまんぐり返しの格好をしようと思えば、普通の人間ならものの数秒と持たずに倒れてしまうだろう。しかし、あくまで命令を忠実に実行するドールは、人間には不可能な体勢維持を可能にする。
 何の支えもない状態でも、ドールはまんぐり返しの体勢を維持していた。久人はその体勢にあるドールの膣に目掛けて、挿入を開始する。普通ではない体勢での挿入は、イチモツが感じる感覚などが違い、普通の挿入に飽き始めていた久人に、新しい快感を与えた。
「くぅ……少し窮屈だが……これはこれでいいな」
 濡れろ、という最初の命令はまだ続いている。ゆえに、ドールの恥部は愛液を垂れ流し続け、それは逆さまになっているために、上半身へと流れて行く。全身がドロドロになるのも時間の問題だろう。下腹部から腹部へ、腹部から鳩尾へ、鳩尾から胸の谷間を通って、喉元まで――愛液が垂れてその身体を卑猥に濡らして行く。
 明かりを反射して輝くその筋は、ドールの白い身体を恥ずかしく彩っていた。
 久人は射精に達し、膣の中へ精液を注ぎ込んで行く。逆さまを向いているゆえに、精液は垂れ流れることなく、そのまま体の中へと浸透していった。久人が後ろに下がってペニスを引きぬいた後も、ドールはそのまんぐり返しの形を維持し、愛液を垂れ流していた。まんぐり返しの形で放置されたドールは、愛液や精液に彩られ、卑猥に輝いている。
 久人はそれを見て、あることを思い付いた。
「普通の人間にはありえねー体位が取れるつーことは、つまりありえない形のオブジェが出来るってことだよな」
 オブジェはこのデパートに来る前に道に作っていたが、あれはあくまでも人に出来る体位だった。まんぐり返しの形にしたオブジェも作ったが、ちゃんと支えを作ってあった。
「しかし、まあわざわざオブジェを作るのも面倒か……」
 とりあえずいまあるドールはそのまま放置することにして、久人はインスタントカメラを使って他に何かできないか考える。
 ふと、先程眼鏡で見たアイドルの写真が目に入った。
「……そうだ! こいつでこれを取れば」
 早速思い付いたことを実行に移す久人。インスタントカメラを構え、アイドルのポスターを撮る。
 すぐに写真が吐き出されてきたが、ふと久人はわからないことがあることに気づいた。
「待てよ……写真を写真に撮った場合、どうなるんだ?」
 被写体を立体的な人形とするのが久人の作った『インスタントカメラ』の能力だ。それはつまり、写真をそれで撮った場合、『元々の被写体』が人形となるのか、インスタントカメラが撮った被写体である『アイドルのポスター』が人形となるのか。
 久人はインスタントカメラが吐き出した写真を地面に置いて、どうなるのか待つ。
「思い通りになる世界……とはいえ、どうなるかは俺にもわからねぇな……」
 久人はどちらでもありだと考えていた。元々の被写体が人形とならなければ意味がない。しかしインスタントカメラが撮った被写体はポスターだからポスターそのものが具象化されるのが妥当な気もする。
 久々に味わう『どうなるかわからない』感覚を楽しみながら、久人は結果を待つ。
 先程と同じように、写真が急激に盛り上がり、人の形を作っていく。どうやら久人にとって都合の良い側が適用されたようだ。
(よしよし……これでその場にいないアイドルだろうと、犯し放題……)
 どんどん人形が完成に近付くにつれ、久人は妙なことに気付いた。
「……おいおい」
 完成した人形は、確かにポスターのアイドルの形をしていた。余計な文字が体に転写されているということもない。
 問題は。
「眼鏡の時と、同じかよ」
 具象化された人形には、元のポスターに写っていた部分しか具象化されていなかったのだ。
 今回の例でいうと、腰から上しか具象化されていない。幸い切断面はのっぺりとした白いものになっていて内臓が溢れて凄惨な状態になることはなさそうだったが、出来損ないのマネキンのようだった。
 久人はその中途半端な形のアイドルを机の上に立てておいてやる。そういう風に置くと、美術でデッサンに使う石膏像のようだった。
「……美術の授業とかで使えそうだな……あとは……受付とか、説明だけするところを省スペースに出来るか」
 久人はあまりする気のない活用法を考えてから、改めて自分のためにどういう活用法があるか考えて見る。
「あえて写す箇所を限定すれば、便利でリアルなオナホとして使える、か」
 例えば腰だけを写したり、頭だけを写したりすれば、それは軽くて取り回しがしやすく、オナホとして活用できるだろう。
「やってみるか」
 丁度写真屋の傍には催し物スペースがあり、いまはあたりさわりのない風景写真の展示がされているが、そこにインスタントカメラを使った展示をさせることにする。かなり面倒な準備が必要になりそうだったので、久人はついてきている奴隷達に準備を命じた。細かな指示は秘書役の夏帆子にさせることにして、久人は暫く休むことにした。デパートの中の喫茶店に足を運んだ。。
 その喫茶店では特に何かをするわけではなく、のんびりとコーヒーを飲んだだけにしておいた。久人の対象になるような容姿の優れた者がいない訳ではなかったが、これからの楽しみのために精力を残しておきたかったのだ。
 そうして時間を潰すこと暫く。
 夏帆子が久人を呼びに来た。
「ご主人様。準備が整いました。ぜひご覧ください」
「ああ。わかった」
 久人は立ち上がり、催し物スペースへと向かった。

 催し物スペースでは、現実にはありえない催し物がなされていた。そのスペースに入る手前の場所、入口付近の机の上に、久人が実験で作ったドールである、上半身だけのアイドルが置かれていた。久人が近づくと、そのドールは久人に向けて頭を下げた。
「いらっしゃいませ。ゆっくりしていってくださいね!」
 にこやかな笑顔を浮かべ、上半身だけのドールは言う。写真から出てきたばかりの時はちゃんと元となったポスターで着ていたトップスを身に着けていたが、いまはそれは脱がされており、裸の胸を露わにしている。久人はそれを見て、少し首を捻った。
「……夏帆子。お前の考えか?」
 このドールを受付のところに配置しろ、という命令を出した覚えは久人にはなかった。問われた夏帆子は軽く頷く。
「はい。せっかくありましたので、活用した方が良いかと思いました。……余計なことだったでしょうか?」
 少し不安そうに夏帆子は久人に尋ねる。有能そうな女性が不意に見せたその不安げな表情は、久人の感情を刺激する。
 しかし絶対の支配者であるつもりの久人は、あえて冷静さを装って応じた。
「いや、いい。……むしろ、よくやった。さすがは俺の秘書だな」
「恐れ入ります」
 深く頭を下げる夏帆子に対し、久人は非常に高い有用性を感じ、同時に愛情にも似た感情を覚えていた。
(気の利く奴だぜ。……全く、本当にいい拾いものをしたもんだ)
 夏帆子にはあとで相応のご褒美をやることにして、久人は改めて催し物スペースを見渡す。
 そこには、たくさんのドールが設置されていた。ただ、普通に全身を撮ってドールを作っているのではない。それでは単にそのアイドル自身を集めただけだ。集められたドール達。その状態はある意味悲惨なものだった。

 全てのドールには、下半身しかなかったのだ。

 より正確にいえば、足の付け根辺りから腰の位置までの範囲しかないドール。あえてその範囲を限定して撮ることで、リアルで、かつ有名人のオナホール(女性の腰がそのまま形になっているタイプ)が出来あがっていた。もちろんその部分だけの状態になってもドール達はちゃんと生身の人間と同じように生きていて、人肌の感触と体温がある。どういう理屈かはわからないが、いまさら理屈を考える必要もない。
 久人の腰の高さに合わせた長机の上に、整然と並べられたオナホール達。それらの元になったのは、最近流行りの大人数構成型のアイドルグループのものだった。それぞれのオナホールの傍にはバストアップの写真や、本人の個人情報が余すことなく書かれた書類が置かれていた。ざっと全てのアイドルオナホールに目を通しながら久人は考え込む。
「ふーん……アイドルの実情つーのは何となく、もっと悲惨なもんかと思ってたけど……案外処女も多いな」
 イメージ戦略上の問題もあるだろうし、スキャンダルになればグループ全体に迷惑がかかるからかもしれない。
 いずれにせよ、久人にとって大事なのはそこでは無かった。久人は催し物会場全体に向けて言う。
「この場にある全オナホールども。それぞれ、最高の快感を感じろ」
 途端、沢山並べられたオナホール達が、びくり、と小さく痙攣した。体全体がないため今一つ分かりにくかったが、それぞれ快感を堪えているはずだ。
 それぞれのオナホールの感度を確かめるために動きかけた久人だが、ふと悪戯心が芽生える。
「夏帆子」
「はい。なんでしょうか」
 ただし、悪戯は悪戯でも、それは悪魔的な悪戯だ。
「この場にあるオナホールに与えられる感覚は、そのまま本物にフィードバックされるようにしろ」
 それはつまり、現在何をしているかもわからないアイドル本人達は、ここにあるオナホールの影響を受けて、快感を感じてしまうと言うことだった。夏帆子は躊躇うことなく、さらさらとメモ帳に久人の思い付きを書き込んでいく。
 しっかり書き込みが終わったのを確かめてから、久人はオナホールの具合を確かめ始めた。
 久人は手始めに、すぐ近くにあったオナホールに手を伸ばす。いきなり挿入すると濡れていないため自分が痛くなると思った久人は、まず指で準備を整えさせることにした。すでに前の命令で『最高の快感を感じろ』と言われているそれは、刺激に対して非常に強い反応を示した。ぴくりと全体が震え、一気に体温が上がる。じんわりと液体が奥から滲み、それはそのラビアを湿らせ、自然と開かせた。それはまるで挿入を待っているかのようで、受け入れる体勢が十全に整ったのを示しているかのようだった。その卑猥な状態のそこを見た久人は、十分準備が整ったと判断し、イチモツをその場所へ付き立てた。
 ぐちゃり、ぐちゃりとオナホールが音を立てる。
「これは中々……名器だな」
 少々狭い気もするが、愛液の粘度が高く、イチモツに絡みつくような心地よさがある。久人はオナホールに手を添えながら挿入していたが、触れている尻は、僅かに痙攣している感覚があった。
「いい具合に快感を感じているのか? 感度も中々っつーことだな……アイドルやってるのが勿体ないくらいだな」
 さらに久人はピストン運動を速め、与える快感を強めていく。今頃、このオナホールの元になったアイドルグループの一人は、突然湧きあがった快感に悶えているはずだ。いまの状態はわからないが、もしも仕事中だとしたら、公の場で感じまくる変態として認知されてしまうかもしれない。
 久人はその想像に満足し、自分が射精に至る前にその中からイチモツを抜き取った。腰だけしかないオナホからはその元となったアイドルがイったかどうかはわからない。
「折角たくさんあるんだ……これ以上の名器があるかもしれないし、全部試させてもらうぜ」
 隣に並ぶオナホールへと、挿入の対象を変えた。そのオナホールはまだ処女の者のコピーだったため、挿入にはかなりの抵抗があった。だが、すでに前のオナホールの愛液で濡れていた久人のイチモツはそれを潤滑油として、中へと侵入する。
 処女膜の抵抗を突き破り、久人はそのオナホールの奥まで侵略した。
「こいつは……狭すぎるな……処女っつーのも、あんまり良くねえもんだなぁ……」
 何気なく、久人はそのオナホールの尻を平手で叩いた。すると。
「……おおっ!?」
 挿入していた穴が締まり、強い圧迫感が生じる。そうすると中のヒダが的確にツボを抑えてきて、思わず久人は射精しかけた。
「ただ狭いだけかと思ったら……案外いいじゃねえか。うらっ」
 ぱしん、ぱしん、と何度も叩く。その度にオナホールがぴくりと跳ね、締め付けは気持ち良くなる。
 それに前後の動きも加えると、快感は何倍にも高まった。
「……っ、中々……だ!」
 思ったよりも気持良くなれたため、久人は一度目の射精をそこで行った。熱いそれを膣内に浴びることになったそのオナホールは射精された瞬間、久人にはっきり伝わるほど大きく痙攣した。
 久人はその調子で、アイドルの秘部の複製であるオナホールを楽しみ続けた。

 数時間後。
 全ての処女を奪い、好き勝手に蹂躙した久人は、ようやく満足したのか事後処理を夏帆子にさせていた。夏帆子のフェラによって綺麗にさせてから、久人はズボンを履く。
「さて……さすがに疲れたな。ちょっと休むか……」
 力を手に入れてからほぼ動き通しだった久人は欠伸を落とし、伸びをした。それから、ふと気付いたように催し物スペースを見渡す。
「うーん。俺は一回やれば十分だな……やっぱり結局は人形って感じだしな……やられている間の、『元』の姿が見れれば面白かったかもしれないが……まあいいや。ここは一般に解放しよう。性欲を持てあました奴は、いつでも、何度でもここに置かれているオナホールで性欲処理が出来る。もちろんオナホールに付与した『元となった人物を感覚がリンクする』特性はそのままでな」
 そんな久人の言葉を受け、夏帆子がメモに残していく。
 久人はそれきり興味を失ったのか、振り返ることもなくその場を後にした。


 その後、とあるアイドルグループが紙面を騒がせた。
 グループのメンバー全員が原因不明の病にかかり、解散を余儀なくされた、という話だった。




『思い通りになる世界』 ~夢のレンズ~ 終




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(最終更新日:2013/12/07)

『思い通りになる世界 ~forガール~』
(カオスジャンル、世界改変系)
(最終更新日:2016/02/28)

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