FC2ブログ
  1. Top
  2. » スポンサー広告
  3. » 『死神輪舞』
  4. » 死神輪舞7

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  • ジャンル :

死神輪舞7

死神輪舞6の続きです。

 前回の話はこちら→      

 では続きからどうぞ。

死神輪舞7




 男たちに追いつかれた僕は、さっきぶつかったリーダーらしき男に腕を掴まれ、無理やり立たされた。
 掴まれているところが痛い。
「おい、こら。いきなり逃げるたあ、舐めた真似をしてくれんじゃねえか」
 不良です、と自ら言っているようなドスの効いた声。
 僕は思わず体を縮ませた。
「ご、ごめんなさい!」
 嫌な笑みを浮かべた取り巻きの一人が、口を開く。
「へっへっへ。馬鹿な女だぜ。さっきの道をまっすぐ行ってたら、ポリ公に助けてもらえたのになあ?」
「つーか、交番に気づいていながらわざわざ横道に逸れたって感じだったぞ? こんな人気のないところによ」
「誘ってんのか?」
「いや、俺はなんか訳ありで警察に助けを求められないんじゃないかと思う」
「確かにそりゃ言えてるかもな」
「家出か何かか? いずれにせよ、何をやっても警察に通報されることはないってことか?」
 なんで不良のくせにそんな理路整然と物事を考えてるんだよ!!
 さ、最悪だ……隙をみて逃げだそうと考えてたのに、隙がないし……。
 腕を掴んでいた男が、僕の顎に手をかけて無理やり上を向かせる。
 近距離から覗きこまれる。か、顔が近い。強面だから正直怖い。
「……よくみりゃ、可愛い顔してんじゃねえか。こりゃ、楽しめそうだぜ」
「い、嫌っ」
 ぐいっ、と腕を引かれる。抵抗しようとしたけど、力の差は明らかだ。
「叫んだらおまわりが来ちまうぜ?」
 そう言われ、思わず口をつぐんでしまう。
 しかし、考えてみたらとにかく警察に彼らから保護してもらえば、その後警察から逃げるのは簡単だということに気づいた。まさか警察が縛り付けて捕まえるなんてことはしないだろうから、逃げるチャンスはその方が多い。
 そう考え、改めて叫ぼうと口を開いたけど――。
「おっと」
 一歩遅かった。取り巻きの一人に口を押さえられる。
「んーっ!」
「もうちょっと奥いくぞ。そこなら人は先ず来ない」
 路地裏の暗がりに引き込まれていく。
(ちょっと! なんとかしなさいよ!)
 頭の中で、焦ったシェルちゃんの声が響く。
(無茶を言うなよ! そっちこそ、何とかしてよ! 移動魔法は地面に魔法陣を描けばいいんでしょ!?)
 動きが止まればいけるはずだ。
(そ、それはそうだけど……移動魔法は魔法陣の上に乗っている対象を転送するから……)
 一緒に男たちまで転送しちゃうってこと!? 意味ないじゃん!
 だ、大ピンチだ。打つ手がない。
 僕とシェルちゃんが頭の中でそんなやり取りをしている間に、体は完全に裏路地に引き込まれた。
 表通りからは決して見えない位置だ。悲鳴も表通りには届かないかもしれない。
「んじゃまあ、さっそく楽しませてもらうか」
 腕を取られたまま、足払いをかけられて、僕は地面に転がった。
 そして、片手で僕の両手を押さえたリーダーは、空いた手で服を引き裂き始める。
「やめ、やめてよ!!」
 なんとか逃れようと足をばたつかせて暴れる。
 リーダーが取り巻きに指示を出した。
「おい、足を押さえとけうっとおしい」
「へい!」
 一人の取り巻きが暴れる僕の足を器用に受け止め、そのまま地面に押さえつける。
 身体をくねらせ、なんとか逃れようとするが、男と女の腕力の差は歴然で、びくともしない。
(やああああああああ!! 逃げてよ!! 早く!!)
(無茶言うなよ!! とても、じゃないけど、こっの、状態じゃあ……!)
 全力を込めて拘束を解こうとしても、叶わない。
 ビリビリ、という音がして、上の服が破かれた。
 ブラジャー(着るときにはコルドガルドさんに手を貸してもらった)が晒される。
 ひゅう、と取り巻きの一人が口笛を吹いた。
「結構いい胸してるんじゃないすか? めちゃくちゃ白い肌……いい感じじゃないすか」
「ああ、結構な上玉だ。ほれ、鬱陶しいもんは全部取っちまいな」
 ブチブチッ、という音が響き、ブラジャーが剥ぎ取られる。
「ひっ」
「綺麗な乳首だ……それほど使い込んではないようだな」
 言いながらリーダーがその乳首を指先で押しつぶす。
 ものすごく痛かった。体がびくんっ、と跳ねる。
「いっ! や、やめてよ! 放して!!」
 もちろん、男たちが聞き入れるはずがない。
 ここまでの状態になった以上、最後まで行くはずだ。
 頭の中で、シェルちゃんはほとんど恐慌状態になっていた。
(死神だから……こんな経験、全然なかっただろうしな……)
 僕がまだ頭の中では冷静でいられているのは、元男で犯される恐怖というものがいまいちわからないからだろう。
 しかし頭の中にいるシェルちゃんの感情は伝わってきて、その不安と恐怖がじわりじわりと僕にも伝わってきていた。
「おい、誰か手を押さえろ」
 リーダーがまとめて握っていた僕の腕を示す。
 すかさず取り巻きの一人が代わり、手を押さえつけた。万歳のような格好で、僕は身動きが取れなくなる。
 裸の胸が無防備に揺れて、かなり恥ずかしい。
 いや、恥ずかしいと感じているのはシェルちゃんか? いや、僕か?
 いままでは比較的シェルちゃんが冷静だった――イソギンチャクの時は僕もかなり狼狽していた――からわからなかったけど、どうやら彼女の感情は僕の心にも影響を与えるようなのだ。
 特に言葉で言い表せない感情などは伝わりやすくなっている。
 いまも、声にならないシェルちゃんの恐怖心がよくわかってしまう。
 そのせいで余計に気が焦り、上手く考えを纏めることが出来なかった。
 リーダーは下のスカートのホックを外し、そのあとは力で腰からそのスカートを剥ぎ取ってしまう。
 ショーツが丸見えだ。男たちの顔が不気味に歪む。
「これも邪魔だな」
 力づくで引き千切られるショーツ。
 僕は体に服の切れ端を纏わりつかせているだけの、酷く卑猥な格好になってしまった。
 これでは逃げたとしても人目のつくところに出られない。いや、服は具現化すればいいのか……って、そうじゃなくて! それ以前に逃げられないんだ! まずい、頭が混乱してきた。
 なんとか自由になる体を暴れさせるけど、胴体くらいしか押さえられていないところはない。
「おー、腰が跳ねまわる動きが誘ってるみたいだぜ」
「そんなに早くヤってほしいのか?」
 リーダーが自分のズボンを脱ごうとしていた。
「いいんすかアニキ? 前菜もなしで入れちゃって」
「痛いのは俺じゃねえしな」
 最低だお前ら!!
 そう怒鳴ってやりたいけど、そこまで神経を逆なでするようなことをいったら殺されてしまいそうで、なんとも言えなかった。
 これはシェルちゃんが感じている恐怖か、それとも僕自身が感じているのか……とにかく、歯が上手く噛み合わなくなってガチガチと音を立てる。
「い、いやっ…………」
 本能的な恐怖――それが僕にも生じたのか、頭の中が恐ろしさと何か嫌な気持ちで一杯になった。
 ずるり、とリーダーのズボンの中から何か得体のしれないものが出てくる。
「それじゃあ、いただきまーす」
 下品な笑いを浮かべた男が、無理やり開かされた股の間に入ってくる。
 なにか生暖かいものが股間に添えられる気配がした。
「いっ……んんっ……!」
 叫ぼうとした口を、誰かが塞ぐ。
「黙ってろ」
 そして。

 股間から、激痛が走った。

 ずん、とそこから頭の先までを貫くような衝撃。
「んん――ッッッ!!!」
 あまりの痛みに、体を動かせる範囲で動かし、痛みを分散させることを試みる。
「はははっ! なかなかいい動きだ。気持ちいいぞ!」
 どうやら僕の抵抗は相手にとっては心地よい刺激にしかならないようだった。
 意味がないとはわかっていても、体が動くのが止められない。
 身体の中に何か棒状の物が突き刺さっているような感覚は、本来ならあり得ない感覚で、吐き気がした。
 やがて、いやらしい笑みを浮かべていたリーダーが驚いたような顔に変わる。
「なんだあ? こいつ、処女だったのか?」
 接合部から流れ出る鮮血を見たようだ。
「うわー、そりゃおいしいっすねアニキ!」
「ラッキーじゃないですか。最近の奴らは皆さっさと卒業しているもんだと思ってましたが……」
 何がらおいしいだ! 何がラッキーだ!
 悔しい。
 こんな奴らにシェルちゃんの初めてを奪われたのも悔しいけど、こんな風に自分のことしか考えてないこんな奴らがいるなんて。
 腹立たしい。
 こんな奴らがのうのうと生きているなんて。
 僕は……死んだのに。
「ほれ!」
「んうっ!!」
 リーダーが突き込んでくる度に生じる激痛に悶える。
 突き込まれるたびにそこからぐちゃぐちゃと音がして、そんな場合ではないと思いつつも――その音はとてもいやらしく感じられた。




8へと続く

Comment

Comment Form
コメントの投稿
HTMLタグは使用できません
ID生成と編集に使用します
管理者にだけ表示を許可する

Page Top

Trackback

Trackback URL

http://kuroitukihikari.blog60.fc2.com/tb.php/15-563544f9

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

Page Top

カウンター
投稿先サイト
『小説家になろう』ノクターンノベルズ
(ユーザーページに飛びます)
運営サイト
暁月夜色
 どんなジャンルでもOKな投稿小説サイトです。お知らせには必ず目を通してください。

黎明境界
 自己満足小説の展示サイトです。
 注意事項には必ず目を通してください。
 以下、連載中の作品概要


『私の名前はまだない』
(MC物、ペット化、女性視点)
(最終更新日:2013/12/07)

『思い通りになる世界 ~forガール~』
(カオスジャンル、世界改変系)
(最終更新日:2016/02/28)

最新記事
カテゴリ
最新コメント
リンク
プロフィール

光ノ影

Author:光ノ影

連絡先は kuroitukinokage×yahoo.co.jp (×を@にしてください)

つぶやき
作品紹介
検索フォーム
FC2アクセス解析
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。