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『滴る水』 ~夜道の怪異~

とりあえず書きたいように書いてみました。
ジャンルは…………分類しにくいのですが、一言でいうなら異形モノ、でしょうか。
書きたいように書いたので、全然纏まりがありません。
 
<追記>
この短編は短編連作『滴る水』シリーズの一つに分類されています。
これ以外の『滴る水』シリーズは小説の目次からどうぞ。

 
それでもよろしければ、本編へどうぞ。


『滴る水』 ~夜道の怪異~




 夜の暗闇が世界を覆う頃。
 その若い女性は自宅への帰り道を急いでいた。
 きっちり整ったスーツにすらりとしたパンツ。肩にはハンドバックを提げ、典型的なOLの姿をしていた。仕事が長引き、遅い時間に帰ることになってしまったその女性は、少し早足に帰路を急いでいた。女性が履いている靴が立てるカツカツという音が静かな周囲に響き渡る。
 いつもならそこそこ人通りがある道にも関わらず、その時は彼女以外に誰も通っていなかった。それが彼女の歩みを速めさせている。
「こんなに人通りがなくなるなんて……」
 いくら普段帰っている時間より遅いとはいえ、少し異常なほど人通りがない。しかしそこを通らなければ家に帰れないので女性はそこを通るしかなかった。いつもの倍くらいの早足で、暗い道を急ぐ。
 不意に、女性は視線を感じた。誰かから見られているような感覚。思わず女性は周囲を見渡したが、視線の主になりうる人影は見当たらなかった。なんとなく気味悪く思い、足をさらに早めた。しかし、視線はまだ感じる。
「やだ……なに?」
 ほとんど走るような速度になっても、視線は変わらず追いかけてくる。
 このまま家まで駆け込んでしまおうと、女性がさらに足を速めようとした瞬間――女性は何かに足を引っ掛け、勢いはそのまま、大きくバランスを崩した。
(しまっ――!)
 目の前に迫る固いコンクリートの地面。体を打ち付ければ怪我は免れない。手は走る際ハンドバックが暴れないようそれを強く抑えていたので咄嗟に出せなかった。
 生じるであろう痛みを堪えるため、女性は固く目を閉じる。

――その全身が、柔らかいものに受け止められた。

 痛みは全くない。地面に倒れ込んだはずの女性は不思議な感触に包まれていた。
(あ、あれ……? なんか、変な感じ……)
 地面に接しているはずの身体からは、なんとも言えない感触が返ってきていた。
 例えるなら、ゴム製のマットにダイブしたような感覚だ。しかしゴムのようは反発、あるいは反動はなく、衝撃はそっくりそのまま受け止められていた。
 恐る恐る女性が目を開けて見ると、そこには異様な光景が広がっている。
 つい先程まで黒かったはずの地面は、肌色の妙な物体に覆われていた。それが女性の体を受け止めたようだ。
「な、何これ……」
 物体の正体がわからず、気味悪く思った女性が体を起こしかけたとき、物体に動きがあった。突然表面が波打ち、いままでのゴムのような感触から液体のそれに変わる。液体のように変わったその物体に、女性の体は沈み込んだ。
「な、なにこれっ! 気持ち悪……!」
 慌てて逃げようとして、女性は立ち上がろうとしたが、その手が粘着性を持ち始めた物体に絡みつかれる。
 それは明らかに意志を持った生き物の動き方だった。
「な、なにこれっ! い、っ――んぅぐっ!?」
 思わずあげかけた悲鳴が、口を塞ぐように飛びついてきた液体に押さえ込まれる。
(なに、なんなのこれ……! まるで、生きて……!)
 もがく女性の全身に、その液体がまとわりついていく。まるでアメーバに補食される微生物の心境だった。
「んーっ! むーっ!」
 蠢く液体が女性の全身を包み込む。女性は自分の口の中に液体が無理矢理割り込んでくるのを感じた。
(気持ち悪いっ! 誰か、誰か助けて……っ)
 口をぴったり閉じ、侵入しようとする物体に抵抗するが、液体状の物体はそんな女性の抵抗をあざ笑うかのように口内へと侵入していく。
(うぁっ……! 気持ち悪……い……にが……!)
 一度体内に侵入した液体は、それを契機にどんどん流れ込み、女性の口の中を埋め尽くした。さらに口を大きく開かせるためか、最初に侵入した合間を広げるように、管状になった液体は太さを増していく。顎が外れそうなほど無理に開かされた口の中を、物体は入って出てを繰り返し、女性は口を犯されているような感覚を覚えた。
「んぐっ、むぁ、んぅう……! ッ! ンンンンン―――ッ!!!」
 その感覚に悶えていた女性だったが、不意に眼を見開いて不自由な口で絶叫した。
 いつの間にか服に染み込んでいた物体が、秘部と、ある意味一番触られたくないところ、肛門に触れたのがわかったからだ。
 体の中に物体が入り込んでいくのがわかった。その得体の知れない感覚に、女性はよりいっそう激しく体を捩るが、包み込むように彼女の全身を抑えた物体の力は存外強く、わずかにもがくことしか出来なかった。
 そんな彼女の抵抗さえ楽しんでいるのか、液体は大きくその全体を蠢かせ、彼女の脚を無理矢理大きく開かせる。
(いやああああああ!! こんな格好いやぁ!)
 服は着ているものの、そんなことは関係なく、直接秘部と肛門を刺激する物体に、女性はまるで裸にされて脚を開かされているような感覚に陥っていた。彼女がそんな感覚を味合わされている間にも、液体はさらに彼女の中に侵入を続けている。彼女の体内を大量の物体が埋め尽くし、口内と同じように刺激していく。
「んぐっ、あっ、むぁ……!」
 まるで柔らかい男性根で犯されているような刺激と、排泄物が出入りしているような刺激に、女性は必死になって耐えなければならなかった。
 そうやってしばらく刺激を受け続けていた女性だが、やがて液体の動きが大きく変わった。
 いままである一定以上は奥に入ってこなかったが、まるで中に流れ込むように潜り込んでくる。最初は単なる違和感だったが、徐々に液体の量が増えてくるに従ってそれは苦しみに変わっていった。
(もう……入らない……! 入ってこない、で……!)
 服の上からでもわかるほど、女性の腹部が膨らみ始める。膣の中や腸の中を物体が埋め尽くしているのだ。しかもそれはまだ終わらず、一秒ごとに内容量が増えていく。
 そして、その物体の侵入は舌からだけではなかった。
 口内を埋め尽くしていた物体が、咽の奥へと滑り込む。
「ぐっ――ぅっ、っん――!」
 呼吸が阻害され、苦しみに呻く女性。物体はさらに進み、胃の中へと入り込んだ。どんどん量を増やし、胃はどんどん膨らんでいく。満腹感などすぐに通り越して、腹が割けそうな感覚が生じる。
 女性が着ていたスーツの前ボタンが弾け飛び、お腹が一回り大きく張り出した。
「んがっ!」
 もはや白目を剥き、気を失う寸前の苦しみを味わう女性は、物体に全身を包み込まれたまま、体を痙攣させていた。
 もうこれ以上入ればお腹が爆発する――というところで、物体の動きがまた変わる。女性の体内で胎動し、隅から隅までをその刺激で蹂躙する。
 普通なら絶対にあり得ないその感触に、女性は一際大きく体を経験させ――気を失った。


 無残な状態で路上に倒れている女性。
 その女性の身体が、不意に起き上がった。
 腹部は相変わらず破裂しそうなほど膨らみ、目は白目を剥いている。口はだらしなく半開きになっていて、涎がボタリボタリと零れ落ちていく。
 明らかに意識のない状態にも関わらず、女性は立ち上がり、歩き始めた。彼女の全身を纏っていた不可思議な液体は、どこに消えたのかいつのまにか姿を消している。
 泥酔した酔っ払いのような、あるいは生ける屍――つまりはゾンビ――のような、頼りない足取りで、いまにも転びそうになりながらも女性の歩みは止まらない。
 女性は近くの民家に入っていく。普通鍵がかかっているはずの玄関に鍵はかかっておらず、難なく開いた。
 そのままふらふらと女性は民家の寝室にやってくる。そこは本来この家に住む夫婦の寝室だったが、そこには誰もおらず、女性は誰にも咎められることなく、ベッドの上に倒れ込んだ。仰向けに倒れ、天井を白目を剥いたまま見上げていた女性の喉が不自然に蠢く。
 女性の中から溢れだすように、女性を襲った液体が飛びだした。液体は、女性の身体の中に潜んでいたのだ。
 ドロドロとした粘性を持つ液体は、ベッドの上から、床に流れ落ち、徐々に体積を増しながらその場所に聳え立っていく。まるで蝋細工が溶けていく過程を、ビデオの逆再生で見ているかのように、液体は徐々に増え、体積を増し、人型になってゆく。
 そして、完全に人の大きさになったところで、細部が定まっていき、僅か数十秒後には、その場所に一人の女性が立っていた。
 絶世の美女、という表現がしっくりくる極上の容姿に、抜群のプロモーションを持った身体。流れるような黒髪は一部の隙もなく、濡れているかのような光沢を放っている。
 服は着ておらず、素裸ではあったが、卑猥さはなく、むしろ神々しさが増すような、一切の欠点が見当たらない美女が仁王立ちになっていた。美女は髪の毛を掻き上げ、一つ溜息を吐く。
「ふぅ。少し疲れた……やっぱり全身の液体化はしない方が無難か……」
 容姿に反して、呟かれた言葉は男言葉だった。理想的な女性の声質だからこそ、その違和感はより強くなっていた。
 美女はちらり、と地面に視線を向ける。すると、そこから湧き出るように不可思議な液体が溢れだした。最初からその場所に浸透していたのだ。
「だいぶ容量も多くなってきたしな。この身体はこのままにして、予備の『身体』で徐々に増やしていくか……」
 よくわからないことを呟きながら、美女はベッドの上に倒れている女性を見る。
「ふむ。結構可愛い顔をしてるな……吸収してしまうのが少し惜しい気もするが……まあいいか」
 美女が軽く指を振ると、地面から湧きだした液体がベッドの上に登り、女性の身体を取り囲む。
 まるでそれは獲物を狙う群体の生物のようだった。
「さて……と」
 美女はベッドの上に横たわる女性の頬を叩き、目を覚まさせる。
 何度か叩かれた後で、ようやく女性は気がついた。
「う、ぅ……?」
 目をうっすらと開けたものの、どこかその視線は茫洋としていた。まだショックが抜けきっていないらしい。
「さっさと起きろ」
 美女が声を出して呼びかけると、女性の焦点が美女に合った。
 女性は苦しげに呻きながら、身体を起こそうとする。
「あ、あなたは……?」
「動くな」
 美女が指を振ると、女性の周囲に展開していた液体が女性の四肢に絡みつき、ベッドの上に張り付けにする。
「きゃあっ!? な、なに、なんなの!?」
 突然のことに動揺する女性に対し、美女は落ち着いたものだった。
「いまからお前を吸収する。安心しろ。痛みはない」
 突然言われた言葉が理解出来なかったのか、それとも状況に混乱するあまり耳に入らないのか、きょとん、とした顔をして女性は美女を見つめている。
「わからないか? なら――自分の手を見てみな」
 意味がわからないなりに、女性は言葉をなんとか理解し、自分の手の方に視線を向ける。

 そして、絶叫した。

「いやああああああああああ!!!!!!!! あ、あたし、あたしの手、手が!!!」
 まるで液体に溶かされたかのように、彼女の手は液体に同化し、形を失っていた。その浸食は今も進んでおり、女性は自分の手の感覚が先端から消えていくのを感じていた。その変化は全ての四肢に生じており、液体に包みこまれていった先から、どんどん同化していっている。
 手足を失いつつある女性が悲鳴を上げるのを、美女は楽しげに眺めている。
「痛みはないだろう? 安心しろ。死ぬわけじゃない。ただ俺の一部になるだけだ」
 それは『人として』生きているとは言えないかもしれないが。
 そう呟きながら、美女は浸食を進めていく。
「あ、ああ、ああああ……」
 絶望に呻くことしか出来ない女性を見つめつつ、美女は女性の着ている服に指をかけた。
 そして、その細腕からは想像できない力でボタンも何もなく、ただ力任せに服をはぎ取る。
「ひぎっ!?」
 下着姿にされた女性が、怯えを含んだ顔で美女を見る。
 美女は構わず、残された下着もはぎ取ってしまった。
「ふふ……中々、いい身体をしているな」
 隠されていた茂みは、あまり使いこまれている様子もなく、綺麗な形を保っていた。それは上半身の乳首も同じで、色素が定着していないのか、理想的なピンク色をしている。本来隠しておくべき二つの個所を見られた女性は、四肢を失いつつある状況でも、さすがに恥ずかしく感じ、頬を赤らめる。
 しかし、その顔色は即座に青く変化した。
 美女が何気なく伸ばしてきた手。それは彼女の股間へと向かっていたのだが――その手に、例の不可思議な液体が纏わりついていたのだ。
「な、何する……の……?」
 怯えを濃くした声を響かせる女性。美女は笑いながら女性の股間へと手を触れる。
 液体独特のひんやりとした感触が、女性を貫いた。
「なぁに。ちょっとした余興だよ」
 次の瞬間、美女の手に纏わりついていた液体が一斉に動き、女性の膣内へと入りこむ。
「っ! ぁ、ぁあん!!」
 非常に強い刺激が、一気に女性の中を埋め尽くした。思わず背筋を仰け反らせ、喘ぎ声を上げる。
 同時に、じわりじわりと、中に入り込んだ『それ』が染み込んでくる感覚が生じた。
「な、なに……? 何をして……!?」
「ふふふ……まあ、見てろって」
 美女がベッドの上に上がり、女性の足の間に割り込む。もっとも、すでに足は半分以上が溶けていた。
 足の間に入り込んだ美女は、そこで両手のこぶしを合わせる。神に祈る時のようなポーズだったが、そのポーズがそれを目的としていないことは女性にも簡単にわかった。
 その合わせた拳を、美女は女性の股間へと向ける。
「ま、まさか……!!」
 意図を理解した女性が声を上げる。美女は絶望的な表情を浮かべるその女性を、楽しげに見つめていた。
「そう。そのまさか、だ」
「ま、待って! 絶対無理! 入らない! 裂けちゃう! 裂けちゃう! やめて! お願い!」
 身体をくねらせ、逃れようとする女性。しかしすでに四肢が液体に同化してしまった女性には、逃げる術など残されていなかった。
 いくら細い指とはいえ、両手のこぶしが合わさった大きさは、とてもじゃないが膣に入れるような大きさではない。世の中にはフィストファックといって、体内に拳を入れることが出来る女性も存在するが、いまそれをされようとしている女性はそんな特殊な性癖を持っていない。
 裂けてしまうと考える女性の考えは正しい。実際、普通にやれば拳一つでも穴が裂けて悲惨なことになるだろう。
 美女はその『常識』を把握しつつ、しかし、容赦なく拳を股間にあてがう。
「はははっ。まあ、裂けたらその時だ!」
 勢いを付け、力任せに穴めがけて拳を突きだす。
「やめっ――っ!! ぎゃっ、ぁああああああああぁッッ!!!」
 とても女性らしいとは言えない悲鳴で、女性がのた打ち回る。苦しみは相当な物が生じていた。しかし、予想に反して女性の膣はちぎれることなく、美女の拳を二つ分受け入れている。
「ふふふ……生温かくて気持ちいいぜ。安心しろ。切れねえよ。ちゃんと伸ばしといたから」
 あらかじめ侵入させておいた液体の目的はそれだった。
 秘部の入口やその奥などを弛緩させ、まるでゴムのように伸びるようにしておいたのだ。その結果、本来受け入れることなど望めない太い直径のものでも、ちゃんと受け入れることが出来たというわけだ。最も、体内に大きな異物が入るという苦しみ自体は軽減されていないため、相当な衝撃を女性が感じたことは変わらないが。
「あ、が…………あ…………う…………」
 四肢を失い、膣に美女の拳を受け入れた女性は、白目を剥いて痙攣していた。涎がベッドに零れ、シミを作っていく。
「おいおい、また白目剥いてんのかよ……」
 呆れたように美女は呟き、彼女の体内で拳を回転させた。
 両方の拳を別々の方向に。
「あぐっ! ぅあぁあぐあぁああッッ!!」
 新たな刺激に、強制的に気を戻された女性は激しくもがき苦しむ。美女がさらに穴を押し広げるように両腕の感覚を広げていくと、信じらない大きさに女性の膣は拡張された。女性の悲鳴は人語ではない何かを叫ぶようになり、ただひたすら喧しく叫んでいるだけのモノと化す。
 美女は手首の辺りくらいまで入っていた腕を、さらに押し込んでいく。そうしている内に、膣の入り口まで辿りついてしまった。さすがにそこから先は穴が小さくなっているので、拳の太さをしたものは入りようがない。
 とはいえ、そんな常識は美女にとって何の意味もないことだったが。
 すでに入り込んでいた液体が、その小さな膣の穴に潜り込み、染み込んで、伸びるように調整する。それを確認してから、美女がさらに拳を押し込んで行くと、見事に穴が広がり、その中へ拳が入り込んで行く。
「―――ッ――――っっ!――ぁッ――!!!!!」
「おー。肘まで入っちまった。すげえすげえ」
 美女の両手の肘が、ぴったりと密着するほど、美女の腕は女性の奥に入り込んでいた。軽く美女が腕を蠢かせると、それに従って女性の腹部が蠢く。中から身体の形が変わるほど抉られた女性は、もはや悲鳴が形にならず、圧迫感もあって呼吸すら出来ずに口を開閉することしか出来なかった。
「さて……と」
 さすがに呼吸まで阻害した状況だと、女性が死んでしまう。
 美女は片腕を引きぬくと、入れっぱなしにしていた片腕の形状を変化させた。極太のディオルドのような、至るところに突起がある形状だ。それによってピストン運動を行い、女性の内壁を手前から奥深くまで弄ぶ。
 中を弄びながら、今度は女性の乳房に自由になった片腕を触れさせた。液体塗れの手に触れられ、新たに生じた感触に女性は身体をすくませる。
「今度はこっちで遊ばせてもらうぜ」
「な、何を……これ以上、何を……する気……?」
 恐怖に満ちた視線を、美女に向ける女性。美女はあくまで楽しげだった。
「ふふ……こうするのさ」
 美女の手に纏わりついていた液体が、女性の乳房に移っていく。乳首に液体が触れた、と女性が思った瞬間、激痛がそこで弾けた。
「ぎゃあッ!?」 
 乳首の穴に液体が潜り込んだのだと気づくのに、数秒かかった。女性が目を見開いて見つめる前で、液体はどんどん入り込んで行き、乳腺を支配していく。どんどん増える液体は、女性の乳房を中から膨らませていった。
「痛いっ! 痛い! やめてやめて! 痛いの!」
 風船のように膨らんで行く乳房からは、同じように痛みも膨らんでいく。
「ははっ。みろ、漫画みたいなロケットおっぱいになったぞ。面白いじゃないか」
 女性は痛みでそれどころではなかったが、美女は楽しげに笑ってその乳房を軽く揺らす。
「いぎぃ!!!」
 揺れた拍子に、女性はまるで乳房が千切れるかと思った。張り詰めた乳房の皮は、特にその根元の部分の皮は限界まで張り詰めており、少し強い力で捻れば千切れてしまいそうだった。
 両方の乳房を同じように膨らまされた女性の身体は、四肢を失ったことや膣内に太い物を受け入れたこともあり、異常な状態になっていた。
「よし。自分がどうなったのか、よーく確認しな」
 美女はそう言いながら、指を振って液体を女性から遠ざける。
 いままで液体に全身を包まれていた女性は、ベッドの上でもがく。その彼女を美女は細腕にはありない怪力で抱えあげ、姿見の前に持って行く。当然片腕は女性の中に挿したままなので、それを起点に持ちあげたため、女性は身体の中を自重で抉られる羽目になった。
 姿見の前に立つまでの短い間の歩く動作で揺すられた女性は、その度に小さく悲鳴を上げた。美女は姿見の前に立つと、女性が自分の身体を良く見えるように、女性の身体を回転させ、姿見の方を向けさせる。
「て、手が…………足、が…………お、おっぱい……が……これが……私……?」
 両手両足が根本から消えてなくなり、身体の幅近くに大きくなった乳房が二つぶら下がっていて、股間から腹部にかけては不自然な盛り上がりがある。
 その状態が、自身の感覚も合わせて、紛れもない現実であることを、女性は否応なく理解させられた。
「中々、素敵な身体になっただろう? どうだ? この姿のまま飼ってやろうか?」
 美女が女性の耳元でそう囁く。女性はそれに答えず、うつろな目で自身の身体を見つめていた。
「違う……こんなの……夢……夢……夢よ…………本当じゃない……違う……」
 ぶつぶつと呟いている女性は、もはや正気を失っていた。
 美女はそんな女性の様子を観察しつつ、呟く。
「壊れたか。早いな。やれやれ。もうちょっと遊びたかったけどな」
 興味を失ったかのように、美女は女性の身体を挿していた自分の腕ごと放り出す。女性の身体は地面に向かって落下し――そこで待ちかまえていた液体の中に沈んだ。あっという間に女性の身体は肌色の液体の中に埋もれて、見えなくなる。
 僅かな痙攣があったが、すぐに液体そのものの動きのみになった。
 肌色の液体は今度は美女の身体に纏わりつき、同化していく。完全に液体が美女へと同化した時――美女の姿はがらりと変わっていて、先程まで美女が虐めていた女性の姿へと変わっていた。
 女性はくるりとその場で一回転をし、姿見で自分の姿を確認する。
「……うん。結構いい感じだな。いままでの姿はちょっと大人っぽすぎて可愛い系の服が似合わなかったからな……これなら、可愛い系の服も似合うだろ」
 女性は満足げに頷きつつ、あらかじめ用意してあった服を取り出して身につけていく。
 少し少女趣味が入っている、可愛らしい服を身に纏った女性は、改めて姿見の前に立って満足げに頷く。
「よし。またいい身体をゲット出来たぜ。次はどんなのを吸収しようかな」
 次の獲物を考えつつ、女性は悠然とした足取りで家から出ていく。

――あとには、無残に引き裂かれた服だけが残った。
 
 
 
 
『滴る水』 ~夜道の怪異~ 終わり
 
 
 
 

Comment

No.315 / 名無しさん [#-]

この液体は、人に取り付いたり出来ますか?

2010-07/15 08:24 (Thu)

No.316 / 光ノ影 [#-] Re: タイトルなし

> この液体は、人に取り付いたり出来ますか?
 出来ます。ただし、ある一定の量が必要です。
 取りつくのには体力を消耗しやすいため、基本的には取り込んで吸収してしまいます。

2010-07/18 23:48 (Sun)

No.1106 / Torainu [#CNtCm3fU] No Title

過去に読んだ記憶がありますが、自分のコメントがないので、今コメントさせてもらいます

スライム化というのは私の好みにぴったり合いました

今までにどこのサイトでも見たことがないのでリクエストというか提案させてもらいたいのですが、溶け込まれた側にも意識は残っているというストーリーはいかがでしょうか?
もっとも、自分の好きなように身体(スライム)を動かすことはできませんが、何か変な感覚で身体は動かされていて…という感じです
嗅覚や視覚などは残っています
頭に対応する部分(スライム)が、誰かの身体や乳腺に入ったりすると考えていると興奮するのですが…(笑)

自分で書けたらいいのですが、あいにく私には想像力などがなく…
今述べたあらすじを思いついたことにさえ、我ながらびっくりしているところです
ぜひ、光ノ影さんに参考にしていただけたらと思っています

では

2013-05/10 19:09 (Fri) 編集

No.1108 / 光ノ影 [#-] Re: No Title

Torainuさん、結構前の作品にも感想ありがとうございます!

> スライム化というのは私の好みにぴったり合いました
私も好みなんですー。
って、これだけシリーズ化したり短編でも書いたりしてればバレバレでしょうけど。

> 今までにどこのサイトでも見たことがないので~
ふむ。それは確かにあまりない系統かもしれません。
相手の意識を残した上での乗っ取りに近いものになるんでしょうか。ただ、その身体の感覚が人の範疇に収まらないものになる、と。そのため、Torainuさんがおっしゃるようなあり得ない状態にも置かれてしまうというあわけですね。
乳腺の中に詰めて放置とか……詰められる側が苦しむのと、詰め込まれる側が苦しむのを同時に楽しむ……と。
うん、こう書いているとなんだか面白い話が書けるような気がしてきました(笑)
ちょっと考えてみますね。

> 自分で書けたらいいのですが~
そこは初めての経験にトライしてみるのはいかがでしょう?(笑)
ほらほら、ちょうど先日投稿サイトもオープンしていますし。と、これ幸いにと勧誘させていただきましょう。……半分冗談です。半ば本気ですが(笑)
自分もこのシリーズを書くときには、参考にさせていただきますね。ありがとうございます。

それでは、どうもありがとうございました!

2013-05/10 22:10 (Fri)

No.1109 / Torainu [#CNtCm3fU] No Title

光ノ影さんの返信を見て、身震いしました
液体になった身体を思い通りに動かすのもいいですが、液体になった身体を望んでもないのに実感させられるのもまた一興かと思います
スライムの身体ってどんな感じなんでしょうねぇ…
安定した形をとれないのは気持ち悪いのでしょうか
液体ですから、何かのはずみで分裂しちゃったりして
「他の人の身体に吸収されて…」というのも思い付いたのですが、これは書き辛いですね
上手くそれを表現できればいいのですが…
液体の特徴として、カーペットに染み込んでしまったり、なんてのも面白いかもです

残念ですが、今のところは自分で執筆するつもりはありません
先ほど述べたような大枠以外、思い付かないんですよ
こういうネタだったら、思い付き次第コメントにて光ノ影さんにお伝えしたいと思います
企画などで忙しいとは思いますが、もし気に入ったネタがあれば、是非とも参考にして頂きたいです

それでは

2013-05/11 00:33 (Sat) 編集

No.1110 / 光ノ影 [#-] Re: No Title

Torainuさん、毎度ありがとうございます!

> 液体になった身体を~
確かに一興ですね。強制的に身体を動かされるというのは、ある種の調教とも言えるかもしれません。

> スライムの身体って~
んー、どんな感じなんでしょうね……不定形なわけですから……案外、逆に気持ちいいかもしれません。肩こりとか無縁でしょうしね(笑)
分裂しても特に痛くはないでしょうね。触れられるところが多い=性感帯になりうる場所が増える……と考えれば、その快感の規模は人間の体の比じゃないかと思われます。

> 「他の人の身体に吸収されて…」というのも~
た、確かに面白そうではありますが、表現をどうしようか悩みますね……。
意図的にやっていることであれば、じわじわと相手の身体に浸透して支配して行く感を出せば良さそうですが……意図的でないとすれば、食物のように相手の身体の中を通って行く感じでしょうか。……ああ、でもこれはさすがにちょっとスカトロ的になりすぎでしょうか。

> 液体の特徴として~
なるほど、カーペットに染み込んだ人を上から踏みつけるわけですね。
文字通り絨毯の気持ちが味合わせることが出来ると。
Torainuさんも中々に鬼畜なご様子……ふっふっふ、貴方も悪よのぅ(笑)

> 残念ですが~
むぅ、残念。元々冗談のつもりでしたし、無理強いする気は全くないので気にしないでください。
ネタの提供ありがとうございます! 色々な意味で活かしきれるかどうかはわかりませんが(執筆時間+筆力)、可能な限り参考にさせていただきたいと思います。

それでは、どうもありがとうございました!

2013-05/11 11:25 (Sat)

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