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『思い通りになる世界』 ~宝石裸婦像~

『思い通りになる世界』シリーズの第八弾です。

第一弾はこちら ~ウェイトレス鈴~
第二弾はこちら ~ポニーガール理恵~
第三弾はこちら ~変態学校~
第四弾はこちら ~オブジェロード~
第五弾はこちら ~広がりゆく世界~
第六弾はこちら ~性奴の行進~
第七弾はこちら ~実演販売会~

では、続きからどうぞ。
『思い通りになる世界』 ~宝石裸婦像~




 ずいぶん閑散とした売り場だ。
 その売り場を見て、久人はまずそう思った。デパートの改変を続ける彼の目の前にある売り場は、化粧品売り場の隣に存在する宝石や時計などを売るコーナー。ここもこれまで久人のような人間には縁がないところだったので、その様子が普通なのかどうかは彼にはわからなかったが、その場所を見た久人の印象はまず『閑散としている』、といういうことだった。
 整然と並べられた宝石類と、いかにも高価そうな時計。綺麗に磨かれたガラスケースの中に光るそれらの物品は、本来なら久人が生涯手にすることはなかったものだろう。本来なら、その場所にいることさえ苦痛に感じて、すぐに離れてしまっていたはずだ。
 カウンターの向こう側には女性の職員が二人、営業スマイルで立っていた。売り場の内容としてはそれくらいで、それ以外には宝石や時計を身に付けた様子を自分で確認する用に鏡がある程度。ゆったりとしたスペースを確保し、いかにもセレブな人種の趣味の場所、という感じだった。その余裕のあるスペースの取り方を閑散という風に久人は受け取ってしまったのだ。
「……たくっ……こんな宝石のどこがいいのかねえ。形が裸婦像なら、少しは見る価値もあるが」
 久人は何気なくそう呟いた。そして次の瞬間、見ていた宝石が全て小さな裸婦像に変わってしまっていることに気づく。
「――おおっ!? しまった。思わず本気で『思っちまった』のか」
 彼が秘書の役割を与えた夏帆子が、持つメモ帳に何も書いていないにも関わらず、変革が起きた理由は『ルール』とは違うからだろう。久人が物に対して『こうなればいい』と言ったから、メモに書き取られなくても『思い通りになる力』が働いたのだ。
 変わってしまったものは仕方ない、とばかりに久人はその宝石を見て楽しむことにする。
「おお、すげえ良く出来てるな……」
 ガラスケースに顔が接するほど近くに顔を寄せ、宝石の裸婦像を眺める。裸婦像はまるで本物の女性を小さくしたかのような精巧な作りになっていた。ポーズはそれぞれ違うが、股間が見える物はそこの茂みまでが完全に再現されている。材質が違うだけで、本物の女性がポーズを取っているというような錯覚を覚えるほどだ。
 どのくらいの再現率なのか、気になった久人は、先程見た女性の職員を呼ぶ。
 従順にやってきた職員の片方に服を脱がせ、もう片方にはガラスケースの中の裸婦像を取り出させる。取り出させて床に置いた裸婦像に向かって「人間大に大きくなれ」と声をかけた。
 すると手のひらサイズだった裸婦像はあっという間に人間の大きさになり、本当に普通の人間が宝石化してそこにあるような状態になった。裸婦像は両胸を手のひらで隠し、股を軽く擦り合わせるようにして直立する形を取っている。久人はその裸婦像の隣に、服を脱いで裸になった女性職員を並ばせる。
「裸婦像と同じ格好を取れ」
 命じると女性職員はすぐに同じ格好になる。身体の各部の大きさが微妙に違うから完全に同じというわけではなかったが、限りなく近い二つの形が出来上がった。
「全身宝石化しろ」
 そう命じた瞬間、物理法則も化学変化も何もかも無視して、全裸の女性職員の全身が硬く変色する。瞬く間にそれは宝石で出来た裸婦像へと変わり――元々宝石だった裸婦像と区別がつかなくなった。
 目の前で変化を見ていた久人でさえ、気を抜けばどっちが元人間だったかわからなくなるほどだった。
「うーん、オブジェを作るなら宝石とかで作ってもあんまり差はないのか」
 元宝石と元人間のオブジェを何度も見比べた結果、久人はそう結論付けるしかなかった。
 それは彼が得た『力』の凄さを示しているが、同時に少々強力過ぎるということも示している。
「どうせ何でも自由に出来るなら、人間をオブジェにした方が楽しいしな」
 形が寸分違わないとしても、元が宝石ならそれは単に精巧な宝石の造形物だ。普通ならどれほど努力しても絶対に出来ないことをやってこそ、『思い通りになる力』を振るう意義がある。
「元宝石のオブジェは要らねえな。『砕けろ』」
 久人が並ぶ二つのオブジェの片方に向かってそう言うと、そのオブジェはまるでハンマーで叩かれたかのように砕け散る。その拍子に破片が飛んで、危うく久人の顔を掠めた。
「あっぶねえあぶねえ……気を付けねえとな」
 怪我をせずに済んだことに、久人は胸を撫で下ろして――ふと、気付いた。
「あれ? いま砕いたのって……元宝石のほうだっけ?」
 久人は向かって右の方が元宝石だったと思ったのだが、いま改めて考えてみたら元宝石だったのは左のような気がした。
 残った裸婦像を見ても、あまりに出来が良すぎて、元が人間だったのかそれとも宝石だったのか判別が付かない。
「顔なんて覚えてないしな……ま、いっか」
 残った方を元人間だったと思っておこう。そう久人は自己完結して、改めてこの売り場を華やかにする作業を進めた。


「よし、こんなもんか」
 改変作業を終えた久人は、ふぅ、と息を吐く。
 久人が手を加えた宝石店は、確かに華やかにはなった。しかし、その華やかさは宝石店という場所には相応しくないものだった。
 店の至るところに宝石で出来た裸婦像が立っている。しかもその裸婦像のポーズはおおよそ普通の裸婦像からは逸脱した卑猥なポーズで、見る男性の劣情を刺激するポーズだった。
 ある裸婦像は両手を使って乳房を持ち上げ谷間を作っており、ある裸婦像は自慰の最中のような格好をしていて、またある裸婦像は台の上に寝転んでM字型に大きく股を開き、挿入を受け入れる体勢になっていた。そして、それらの裸婦像は全て元は人間だった。久人がデパートの前で選別した容姿の優れた女性達のストックの中から、幾人か選んで使用したものだった。
 この世の法則を無視した久人の力で宝石の裸婦像に変えられた女性達は、二十代から四十代まで幅があり、どれも年齢ごとの美しさを保っている。
 久人はその中でも台の上に寝転がって、男を受け入れる体勢になっているものに近づく。その女性の身体は完全に宝石化しており、透けて向こう側が見えるほどだ。実際に身体が透明になったら、内蔵が透けて見えて気持ち悪く感じるところだが、久人の『思い通り』に宝石になったその姿は、グロテスクなものではなかった。外面だけが残って宝石化したように、透けて向こう側が見えているにも関わらず内臓は見えない。内蔵がなくなってしまった、というわけではなく、完全に透明になって見えなくなっているのだ。
 これで外見上は宝石で出来た唯の裸婦像だが、もう一つ久人が仕込んだ特殊な特徴がある。
 久人が指を伸ばして、裸婦像のお腹に触れると、そこからは硬い宝石のような感触が返ってくる。宝石化しているのだから当然だ。人肌の暖かさ、などというものは当然のように存在せず、宝石としての感触と冷たさだけが返ってくる。しかし、久人が指を乳房に移動させ、改めて触ると――人肌に近い、柔らかな感覚が返ってきた。それは暖められた弾力のあるゼリーを触っている感覚に近い。
 久人は女性達の全身を宝石化させたなかで、乳房だけは柔らかな感触になるようにしたのだ。指先で摘まむようにして乳房を握ると、その力に従って乳房が変形する。手を離すと、元の形に戻る。弾力とハリがある乳房を触っているのと同じ感覚だった。さらに久人はもう一つあえて感触を宝石のそれとは変えた場所――裸婦像の股間の間に指を移動させる。
 そこも、また乳房と同じような柔らかさを保っていた。外見はどうみても宝石だが、感触は肉体的な物。その視覚と触覚のギャップが、久人を興奮させる。久人はズボンを脱ぎ、イチモツを取り出して、その裸婦像の穴に挿入してみる。潤滑液など用意していなかったが、その場所はまるで滑るように久人のそれを受け入れた。その滑り心地は確かに材質が宝石であることを思わせる。中のヒダも再現されているのか、挿しこんだ久人のそれからはいくつものすべすべした指に撫でられるような感覚が走る。久人は穴の感触をさらに楽しむためにピストン運動を開始する。
 宝石にして良かったことと言えば、重いために久人がピストン運動をしてもずれないということだった。これが軽かったら、差し込んだり抜きとったりした時に動いてしまい、上手くピストン運動が出来なかったはずだ。
 心置きなくピストン運動に集中する久人。透明な裸婦像の中で、自分のものが動いているのがよく見えた。暫くそうしてピストン運動を繰り返していると、粘り気のある液体が裸婦像の中から分泌され始めた。そこは普通の女性と変わらない。ただし、その分泌液は滑りやすくするというよりは、むしろ粘り気によって抵抗感を増すものだった。最初にすんなりと挿入出来たことからもわかるように、滑りやすさは元からある。だからその液はむしろ抵抗を増すために分泌されているのだ。
 分泌液によって十分な抵抗感を得た久人は、増した刺激を味わいながら、一気にそのまま絶頂に達し、裸婦像の中に精子を注ぎ込む。注がれた精子の様子は、透明な裸婦像の中で浮かんでいるように見えた。イチモツを抜き取った久人は、残った女性のストック達の中で適当な女性にそれを舐めさせ、綺麗にしながら宝石店の職員に声をかける。
「ちゃんと掃除しとけよ」
「はい、わかりました」
 そう答える女性職員もまた、宝石店に相応しく……というべきか、全身が宝石と化していた。その状態で動き、喋っているのだから違和感は計り知れない。彼女達は普段は宝石の裸婦像に混じってディスプレイとなっているが、客が来れば動き出して職員としての責務を果たすことが出来る。
 久人は自分で作り出した宝石店の現状に満足していた。
 その時、不意に久人の視界に入りこんできた二人組がいた。
 楽しげに会話を交わしながら宝石店に近づいてくるのは、若い夫婦だった。仲良く腕を組み、べったりとくっついているところをみると、新婚、あるいはこれから結婚するくらいの間柄なのだろう。
「いいのあるかな?」
 愛らしい顔で微笑む女性は、そう言いながら目をキラキラ輝かせている。顔立ちは美人でスタイルも中々良い。着ている服は露出の高い服ではなかったが、それでも整ったプロポーションがわかるのだから、相当メリハリがあるということなのだろう。
「あんまり高いのは勘弁してくれよ」
 夫の方はそんな妻の甘えに対して苦笑を浮かべていたが、それでも漂う爽やかさはまさに好青年という表現が適切だった。微笑んだら心地よい微風が吹きそうですらある。
 美人と好青年の、クオリティの高い新婚夫婦は、幸せオーラを全開にして振り撒いている。
 異常な状況の宝石店の中に平然と入ってきたその二人は、ガラスケースの中の宝石を眺め始めた。ちなみにガラスケース内の宝石は一時久人の『力』によって裸婦像の形になっていたが、いまは元に戻してある。だからここだけを見れば至って普通の、宝石を見に来た新婚夫婦だが、宝石店の様子が異常なため、かなり浮いた存在になっている。
 久人は暫くの間、その二人を眺めていたが、不意に何かを思いついたのか、二人に近づいて話しかけた。
「ちょっと。そこの人、いいか?」
 宝石を眺めていた二人は、突然話しかけてきた形になる久人に対しても特に不審げな顔は向けず、極自然に応対する。
「はい、なんですか?」
「なにかな?」
 話しかけた久人は、夫の方に目を向ける。
「あんたは別にいい。そこにあるオブジェでも使ってろ」
 そういって久人は先程自分が使ったオブジェを指差す。それを見た好青年は、軽く頷いた。
「ああ、わかったよ。それじゃあ、使わせてもらおうかな」
 そう言ってズボンを脱ぎ、イチモツを取り出してオブジェの中に挿入する。公然とオブジェとセックスを始めたが、妻の方もそれを自然なこととして受け止めている。微かに笑顔を浮かべているほどだ。
 改めて妻の方を見た久人は、無遠慮にその身体を眺めながら口を開く。
「まず……名前は? あと歳」
「あ、はい。東田彩音、二十三歳です」
 尊大な久人の態度を疑問に思うこともなく、はきはきと答える彩音。そのしっかりとした受け答えは、彼女が外見だけでなくない面もしっかりしているということを示していた。あるいは、電話の応対など、そういった受け答えをすることを仕事でしていたのかもしれない。
「二十三か……若いな。新婚か?」
 久人がそう訊くと、彩音は凄し気恥ずかしそうな笑顔になった。
「はい。つい先日結婚したばかりです。今日は新しい宝石を買いに来たんです。宝石好きなので……お揃いのネックレスでも買いたいなって思ってます」
 彩音の笑顔からは、物理的に輝いていると錯覚しそうなほどの、幸せオーラが滲み出ていた。
 久人はその彩音の極上の笑顔を眺めながら、質問を続ける。
「毎日旦那とセックスしているのか?」
「はい」
 突然の不躾な質問にも動じずに軽く頷く彩音。久人は少し意外だと感じたのか、片方の眉を持ち上げた。
「……ふぅん。まあ、相当仲がいいみてえだし、そんなもんか。毎日、ねえ……羨ましいことだな」
 改めて久人は彩音の肢体を眺める。服を着ていてもわかるプロポーションの良さは、確かに男を興奮させるものだろう。彩音の夫である青年は、夜が来るたびにこの彩音を抱いているわけだ。
 久人は視線をずらし、宝石のオブジェとのセックスを続ける好青年を見る。もうすでに一度射精に及んだのか、宝石のオブジェの中に異物が入っているのが見えた。それでも青年はセックスを止めていない。それは久人が「セックスでもしてろ」と命じたからであり、久人が別のことを命じない限りは永遠に、それこそ死ぬまで続けるのだろう。それは久人にとって、あまり関心のあることではなかったが。
 再び久人は彩音の方に目線を戻す。
「よし、まずは服を脱げ。とりあえず上だけでいい」
「わかりました」
 そう素直に答えた彩音は、その場で恥ずかしがる様子もなく服を脱ぎ始める。羞恥心を普通にすれば普通に恥ずかしがるのだろうが、今はそれが目的ではないので盛大に脱いでもらうことにする。
 身に着けていた上着を全て脱いだ彩音は幸せそうな笑顔のまま、その場に立ち続けている。ブラなども脱いでしまったため、彩音は裸の胸を惜しげもなくさらしている状態だ。
「ふむ……思った通りスタイルがいいな」
 彩音のバストはかなり大きい。だがその形は整っていて、品がないほど巨乳でもない。美しい巨乳、と表現するのが適切なものだった。たわわに膨らんだ乳房は、微かに彩音が身じろぎすると、その柔らかさを示すかのように震える。乳輪は綺麗なピンク色で、乳首がその頂点に屹立している。別に興奮しているわけではないだろう。恐らく直接空気に触れた刺激のせいだ。
 久人はその胸に手を伸ばし、無遠慮に鷲掴みにした。手のひらが乳房に沈み込むような感覚がして、柔らかで暖かな感触に手が包まれる。
「おお……中々いいおっぱいじゃねえか」
「んっ…………ありがとうございます」
 暫くそうやって掌全体で彩音の乳房を楽しんでいた久人は、早速興奮が収まらなくなってくるのを感じる。
「彩音。そのでかい乳でパイズリをしろ」
 久人が彼女の乳房から手を放して命ずると、彩音は即座に行動に移った。久人の前に屈みこみ、久人のズボンを優しい手つきで脱がす。出てきた久人の物を、軽く手で撫でた。まるで恋人のそれにやる手つきで触られた久人は、背筋をぞくぞくと快感が這い上がる。
 彩音は続けて両手を使って自分の乳房を下から持ちあげ、寄せて谷間を強調する。その間に挟み込むようにして久人のそれを受け入れた。
 柔らかですべすべしたその物体に挟まれた久人のペニスからは、いままで以上の快感が湧きあがる。
「っぅ……!」
 久人が予想していた以上の快感だった。それは、彩音が上下に動き始めるとより一層強くなる。
 長い時間耐えることが出来ず、あっという間に絶頂に達した久人は、彩音の顔面と谷間を精液で汚してしまう。もっとも、それは久人にとってどうでもよく、射精に達してしまったせいでペニスが萎えてしまうことが問題だった。
「ちっ…………仕方ねえ。俺がいいと言うまで、何度でも射精出来るようになれ」
 自分自身のペニスに向かって、久人が言うと、射精したために萎えかけていたペニスが復活する。
「彩音。俺がいいというまでパイズリを続けろ。俺が満足したら止める」
「はい、わかりました」
 彩音は精液に塗れた顔のまま、パイズリを続行する。その顔には相変わらず幸せそうな笑顔が浮かんでいた。
 柔らかな感触に包まれながら達するのはかなり気持ちが良かった。久人は何度も何度も射精に達する。明らかに人一人が出す量ではなかったが、久人の力によりペニスは無限の精子を吐き出し続ける。
 何度も射精に達するほどの絶頂を感じ続けた久人は、彩音の乳房の間からペニスを逃す。
「……ふぅ。もうそろそろいいか。もういいぞ。止めろ」
「はい」
 彩音の顔は精液に塗れてドロドロになっていた。胸の谷間も散々精子が吐き出されたため、精子が溜まっていた。パイズリを止め、彩音が手で谷間を作るのを止めると、溜まった精液は流れ落ちて床に精液溜まりを形成する。
「床が汚れちまったな……おい、そこの旦那。ここ掃除しとけ」
 ずっとオブジェを使ってセックスをしていた彩音の夫に向かって久人が言うと、彩音の夫は動きを止め、オブジェの中からペニスを抜き取る。
「ああ、わかったよ。……掃除用具はどこかな?」
 掃除用具の場所を、宝石のオブジェとなっている宝石店の店員に聞く。
 宝石の像にしか見えないその店員は、夫の質問に応じて掃除用具を持ってきた。
『どうぞ。掃除用具です』
 宝石の身体になっているのだから当然だが、硬質の声が響いた。彩音の夫はそんな宝石で出来た店員に向かって御礼を言う。
「ありがとう」
 久人はそんな異様な光景を横目に見つつ、改めて彩音に向き直った。
「彩音。今度は下の口で奉仕してもらおうか」
「はい」
「台の上に寝転がって……っていうのは、さっきのオブジェと同じだしな……」
 どうせなら、別の体勢でやりたいと久人は思った。しかし、この場所には当然ながらベッドもなければソファもない。変わった体位を試そうにも、出来る体勢はそう多くなかった。
 その時、あることに気づいた久人は、床の精液を掃除している彩音の夫を呼ぶ。
「そうだ。おい、旦那」
「なんだい?」
 命じられた掃除を淡々とこなしていた彩音の夫は、久人の呼びかけに応じて掃除用具を投げ出し、久人に近づいてくる。そんな彼に対し、久人はこともなげに命じた。
「彩音を抱え上げろ」
「ああ、わかったよ」
 すぐに応じた彩音の夫が、彩音の膝下と肩の辺りを持って抱え上げようとする。久人はそれを制した。
「待った。そうじゃない。背後から両方の膝を持つようにして、抱え上げるんだ」
「え? えーと……こう、かな?」
 ちょうど小さな子供を抱えてトイレをさせる時のように、彩音はM字開脚の体勢のまま持ちあげられる。その股間に存在する秘部を無防備に晒す格好になった。ちょうど久人の腰がある高さに秘部が来る形になる。
 直立している久人は自分からは動かず、彩音の夫に命じる。
「よし、俺のペニスが挿入されるように、彩音の身体を移動させろ」
「わかった。えーと……こうかな……?」
 彩音を抱え上げたまま、彩音の夫が前に歩みを進める。徐々に久人のペニスに彩音の股間が近づいていき――ペニスの先端が彼女の股間に当たる。
「ん……っ」
 微かに声を上げる彩音。それに構わず、彼女の夫は角度を調整していた。
「んー、この角度……かな……」
 上手く先端が秘部にめり込み、中に入っていく。
「んっ……ぁっ……!」
 別にパイズリをすることで感じていたわけではないだろうが、精液の匂いという物に身体が反応したのか、彩音の秘部は少し濡れていた。それが潤滑液となって、ペニスの先端を中に受け入れていくことになった。
 ペニスが彩音の秘部の奥まで入った後、久人は改めて別の命令を出す。
「よし、俺は動かないから、ピストン運動をさせろ。彩音の方は股間に集中して、しっかり咥え込め」
「はい」
「わかった」
 自分の妻が他人とセックスするのを手伝う夫。
 そんな常識ではあり得ない状態を作り出した久人は、満足しながら彩音の中の感覚に集中する。


 新鮮な形で行う性行は久人に新しい快感を覚えさせていた。
 立ったまま、しかも自分は一歩も動かない。これだけなら相手に動いて貰っているだけで大した差がないが、いまは相手も――つまり彩音も、自分の力で動いていない。
 その背後から抱え上げている男が、上下に動かすことでピストン運動を実現していた。しかもそれをしている男は彩音の夫。新婚ほやほやの愛しい妻が他人とセックスするのを自ら手助けしている形だ。
 その倒錯的な状況も合わせて、久人の興奮は高まり――やがて、熱いものを彩音の中に吐き出した。
 さらに何度か吐き出したのち、久人は彩音の中からそれを抜き取る。
「おい、お前。綺麗にしろ」
 ペニスから精液が垂れるのを嫌がった久人は、近くにあった宝石の裸婦像に命じる。
 硬質だったはずの裸婦像はその言葉を聞くや否や動き出し、久人の前に来ると口を開いて久人のそれをくわえ込む。裸婦像の口の中は程よく冷えていて、クールダウンにはちょうどよかった。口の中で動いているのが透けて見えている。
 台の上に横たわっていた像を使ったときもそうだったが、よく漫画イラストなどである断面表現のようで、視覚的に興奮を増す材料になった。
 綺麗になったのを感じた久人は像の口の中からそれを抜き取り、いまだに彩音を抱えて久人に妻の秘部を晒している夫に声をかける。
「もう降ろしてもいいぞ」
 言われた通り彩音を床に降ろす夫。
「彩音。大丈夫かい?」
「ええ。ありがと」
 軽く微笑みながら、会話を交わす二人。
 久人は仲睦まじい様子の二人を眺めていたが、不意に面白いことを考え付いた。
「彩音。気を付けの姿勢から手を真っ直ぐ上に上げろ」
 即座に応じた彩音がそのポーズを取ると、久人は次の指示を出す。
「両腕は絡める方がいいな。足も交差させろ」
 久人は目を閉じ、自分の中でイメージを固める。思い通りになる世界とはいえ、しっかりイメージを固めなければまともなものにはならないだろうと思ったからだ。いや、別の意味でまともにはなっただろうが、それは久人の考えとはかなりずれる。
 頭の中で完全にイメージが固まったと思った久人は、目を開き、目の前に立つ彩音に向かって口を開いた。
「『指輪になれ』」
 そう言った瞬間、不思議な力が働いて彩音が空中に浮かんだ。体が関節を無視した滑らかな角度で、後ろ向きに反り返る。
 手の先と足の先がびったり重なると、彩音の体は綺麗な真円を描いた。頭は横向けられ、蠱惑的な表情を浮かべる。
 その体が端から硬質へと変わっていく。ほとんどは指輪のリング部分のような、普通の金属へと変わったが、一部はそれと違い、綺麗な色の宝石に変わる。
 宝石に変わったのは目の部分と乳房全体だ。宝石と台座の部分の結合は最初からそうであったことを示すように継ぎ目に当たるものはなかった。
 形が整うとどんどんサイズが小さくなっていき、最終的に指に嵌める普通の指輪の大きさとなった。久人が上を向けて広げた手のひらに落ちる。
「ふむ。中々良くできたな」
 久人は異様な形をした指輪を見つめる。いまさっきまで人間だったとは誰も思わない指輪を指先で弾いて空中に打ち上げる。キィン、と金属が鳴る音がした。
「さすがに俺は指につける気にはならねえな……ほれ」
 そう言って、久人は彩音だった指輪を、彼女の夫に向かって放る。
 夫はそれを慌てて受け取った。
「そいつを交際したい奴に渡せば、100%の確率で相手があんたを愛してくれるようになるぜ。好きに使いな」
「ええ!? それはすごい! ありがとう!」
 元夫は、元妻だった指輪を大事そうにしながら、久人に場違いなお礼をいう。
 久人は「気にするなよ」などと嘯きながら、笑いを堪えるのに必死だった。
 元妻だった彩音は、元夫が交際したいと思った相手に渡され、元夫とその相手を結んでしまうのだ。
「ま、夫は幸せになるんだし、それで彩音も幸せだよな」
 そう呟いた久人の台詞に、彩音の元夫は不思議そうな顔になる。それはすでに彼の中から『彩音』という存在がいないことを示していた。
 なんでもねえよ、と久人は言い、宝石店から離れる。
「さて……そろそろ別の場所に行くか」
 久人はのんびりと、次の場所へと歩みを進めた。




『思い通りになる世界』 ~宝石裸婦像 終~



Comment

No.305 / 名無しさん [#qirFS1mI]

「人間」とセックスする話は一話以来ですね

2010-05/30 01:11 (Sun) 編集

No.306 / 名無し [#szTeXD76]

さすが久人さんマジ鬼畜!
ぶっとんだ能力を使うんだから、これくらいぶっとんだ話が丁度いいかもしれませんね。

2010-05/30 06:50 (Sun) 編集

No.307 / 疾風 [#ew5YwdUc] 感想です

 今回もとても面白く,引き込まれました。
 内容的に,以前リクエストした宝石化と様々な年代というネタを使ってくれたのかなと思いました。もしそうならとても嬉しいです。
しかもそれに留まらず,新婚夫婦の妻を指輪に変えてしまい,夫に恋愛成就のアクセサリーとして渡すなど,物語としても状態変化としても楽しめる内容でした。鬼畜ながら誰も不幸にならない(自覚できない)というストーリーは大好きです。
 尚,ネタとして,今回出てきた指輪を沢山作り,もてない男(の子)に配布するというものと,女(の子)に犬や猫・牛等の耳や尻尾を生やしたり,下半身を魚にした人魚にしたりしてペットとして(牛は搾乳可),あるいはそれをさらに石等にして売るというものが出たので報告いたします。
 後,更新のペースですが,今のように三~四日に一回の更新なら十分に早いペースだと思っています。今後も楽しみにしています。

2010-05/30 20:05 (Sun) 編集

No.308 / 名無しさん [#-]

毎回、想像もつかないようなシチュがでてきて、とても楽しませてもらってます。
今回は宝石化した上で、「動く」というのがとても衝撃的でエロスを感じました。
MCとかそういう次元の話じゃないですが、
普段は展示品になっていて客がきたら応対するという行動が、
常識変換及び、思考を操られてるというのが感じられて良かったです。

2010-06/01 04:09 (Tue)

No.310 / 光ノ影 [#-] 皆さんありがとうございます。

沢山のコメント、本当にありがとうございます!

>「人間」とセックスする話は一話以来ですね
 ついでみたいにセックスした時は『変態学校』でもあったのですが、メインの相手とセックスしたのは確かに久しぶりです。
 まあ、恐らく久人が相手するのは今後人じゃない存在が多くなりそうですが(笑)

>さすが久人さんマジ鬼畜!
>ぶっとんだ能力を使うんだから、これくらいぶっとんだ話が丁度いいかもしれませんね。
 全くこんな鬼畜なことを次々やって……人間としてどうなんでしょうね。久人は(笑)
 完全に理屈や代償抜きのぶっとんだ能力なので、これくらいやらないとダメかなー、もっとした方がいいかなー、と思いながらネタを考えています。
 せっかくこんな凄い能力を自由に振るえるわけですしね。中途半端じゃもったいない。

>疾風さん
 毎度感想ありがとうございます! はい、実はあなたからいただいたネタを参考にさせてもらいました。自分の頭で考えるのは限界があるので、かなり助かっています。
 そしてまた色んなネタをありがとうございます! 動物化は、私が好きなネタの一つなので、遠からず書くと思います。ご期待ください。
 更新頻度に関するご意見もありがとうございます! それでは、またお越しくださいね!

>毎回、想像もつかないようなシチュが~
 宝石化した上で動く、というのは久人の能力がなければ絶対に出来ないことなので、書いてみました。実際にこんな感じで宝石像が動く世界があればいいのに。
 状態変化などは結構やってますが、MCなどの要素が若干足りない気もするので、今後の『思い通りになる世界』での課題にしたいと思います。ある意味『久人の思い通りに行動する』というのは最大のMCと言えますが、もう少しピックアップしてみたいです。


 それでは皆さん、沢山のコメント本当にありがとうございました!

2010-06/06 17:16 (Sun)

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『思い通りになる世界 ~forガール~』
(カオスジャンル、世界改変系)
(最終更新日:2016/02/28)

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