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『雑貨店へようこそ』 ~丸薬~ その4

 これは前に書いた『雑貨店へようこそ』シリーズの『丸薬』の続きです。
 前の話はこちら→   

 では、続きからどうぞ。

雑貨店へようこそ ~丸薬~ その4




 ここのホテルは極端なほど高級ではないにせよ、ラブホテルとは違う。一般のホテルだ。
 だから天井に鏡があるということもなく、ベッドに寝かされるとただ白い天井が視界に広がる。その視界の横側から、先輩の顔が視界に入ってきた。
「真樹」
「せんぱ……んっ」
 優しい声で名前を呼ばれる。応えようと口を開こうと思ったら、いきなりキスをされて言葉を封じられた。
 先輩の空いた手が、そっと俺の左胸にあてられる。痛いくらい高鳴っている心臓の鼓動を感じ取っているのだろう。不自然な動きがないか、調べているのだ。触れている意味はそうだとわかっても、裸の胸に触れられているのに変わりはなく、余計に顔が熱くなって鼓動が速くなる。
 唇が離れ、先輩の唇から言葉が零れる。
「大丈夫?」
 声に切迫した様子はない。念のための確認だろう。要らない心配をかけないためにも、大きく頷いた。
 にっこりと笑った先輩が、再びキスを落としてくる。ディープなものではなく、小鳥が啄ばむような一瞬だけ触れるささやかなキスだ。腰を抜かすほどのディープキスをやられたばかりの身としては、物足りなくなるくらいの軽いものだった。
 俺の表情からその思考を察したのか、先輩が苦笑する。
「キスはまたいつでもしてあげる。いまは我慢だよ」
 考えを読まれたこと、そして読まれた考え自体があまりに恥ずかしくて、顔を背けることしか出来なかった。
 仰向けに寝転がる俺の上に、先輩が覆い被さる。圧迫感は感じない。むしろ包み込まれているような安堵感が広がる。先輩は安心させるようにゆっくりと手を握ってくれた。その優しい手付きに脳がとろけそうなほどの安心感を覚えつつ、同時に晒された肌を隠す術を封じられてしまい、恥ずかしさに頬が燃え上がった。
「大丈夫。恥ずかしがらなくていい」
 その頬の熱を冷まそうとしてか、先輩の唇が押し当てられたがそれはどう考えても逆効果だった。頬が溶けてしまわないか心配になる。先輩もわざとだったのか楽しげな笑みを浮かべている。
 先輩の手がゆっくりとこちらの肌を撫でてくる。太股からゆっくりと上へと向かってくる。腰の輪郭に沿うように動いた手が脇腹をくすぐった。思わず笑ってしまう。笑ってしまうと、緊張していた体が解れ、前にも増して先輩の手の動きに合わせて快感を覚えてしまう。
 先輩に比べれば控えめな膨らみを持つ胸に、先輩のしなやかな指がめり込む。まず指先を使って全体を慣らすように揉まれた。軽く引っ張られた拍子にピリピリとした快感が頭に伝わってくる。
 その快感に押し出されて思わず口から洩れてしまった色っぽい吐息。それを聞いた先輩は嬉しそうな笑顔になっていた。
「可愛いよ、真樹」
 どうして先輩の声は、聞くだけでこんなにどきりとさせられるのだろう。心臓が張り裂けそうなほど鼓動を奏でているのを感じる。それはこの体になってから初めてだと確信できるほど激しい脈動だった。最初は心臓だけだった脈動が、徐々に広がっていく。先輩の手が動くたびに、その触れられたところが心臓になったかのように激しく血が行き交っているのが感じられる。
 自分の体が自分の体でなくなってしまったかのような、感覚。不意にそれが不安になった。
「先輩……っ」
「……真樹?」
 よほど情けない顔をしていたのだろうか、先輩が訝しげに眉をしかめるのがわかった。
 先輩はその原因を考えているようだったが、いかに洞察力が優れている先輩だろうとさすがにそれを理解できるわけがない。
 ただ、先輩は黙ってこちらの手を握っていた手を、指を絡める形に変え、力強く握ってくれた。
「……大丈夫だよ、真樹。不安にならないで」
 そっと、壊れ物を扱うように頬を撫でられ、頭を撫でられる。子供扱いされている気分になったが、安心できたのも事実だった。激しく高ぶっていた全身の熱が収まって行く。冷めたという意味ではない。無暗に高ぶっていた熱が落ち着いて、暖かな昂りへと変化していた。
 こちらが落ち着いたのを見てか、先輩が穏やかな口調で求めてくる。
「真樹。先輩じゃなくて、名前で呼んでくれないかな?」
 そういえば、部活動をしているときはともかく、普段の休日などはそう呼んでくれとも言われていたな……どうも、美咲先輩に対しては、『先輩』という意識があるからか、『先輩』をつけた方がしっくりくるんだけど……先輩のお願いなんてそうそう聞けないしな。
「え、えっと……み、美咲、さん……」
「……真樹」
 優しく名前を呼んでくれる美咲さんと、何度目かもわからないキスを交わした。

 そして、ついにその時が来た。

 先輩の……美咲さんの手がゆっくりと胸からお腹、臍の上を通って下腹部を滑り――たどり着くべき場所に、たどり着く。
 思わず体を固くするこちらを安心させるためか、最初は優しい愛撫が続く。どこまでも優しい手付き。もう片方の手は硬く尖った乳首の先端を擦ってくれている。
 その触れるか触れないかの、絶妙な刺激に、だんだんと高いところへ引き上げられているような感覚がした。
「み、美咲、さ……っ……!」
 あまりに気持ちが良すぎて、心の昂りは限界近くまで高まっていた。
 美咲さんは反応を楽しんでいるのか、秘部に顔を近づけてきた。これに仰天したのはこちらだ。
「美咲さん! だ、ダメです、そんな、近付けたら……!」
 念入りに、ちゃんと洗ったとはいえ、そんなに顔を近づけられたら汚れている部分もわかってしまうかもしれない。そうでなくても、そんな場所に顔を近づけられれば恥ずかしいに決まっている。
「大丈夫。可愛いよ」
 美咲さんは笑ってその懇願を聞き入れてくれなかった。すぐ近くに美咲さんの息づかいさえ感じる。恥ずかしさが限界に達して、目を閉じて両手で顔を覆ってしまう。
「ふふっ……本当に可愛いね……真樹」
 不意に、その場所に、変な感覚が走った。それが指で触られているのではなく、舌で舐められている感覚なのだとわかったのは、小さな水音が響いてきたからだ。
「ふっ、ぁ……!」
 得体のしれない感覚は、すぐに快感へと昇華し――体を仰け反らせてそれに耐える。沿って突き上げるようになった乳首を、美咲さんの指先が摘まんでくる。
「い、ひゃああ!?」
 あまりに強い刺激に、思わず悲鳴を上げて沿った背筋を戻す。
 しかし乳首は相変わらず摘ままれているため、引っ張られて痛い思いをした。さらに、あそこを舐めてくる美咲さんの舌の感覚に体はどうしても震えてしまう。その動きに合わせて乳首がひっぱられて痛い。
 しかしその鋭い痛みにも似た感覚は、馴れてくるにしたがって薄れ、だんだんと快感へと変わっていった。
「んあ……っはぁ、んっ……」
 声を出さないように必死に堪える。別に声をあげたってホテルの構造的に問題はないけど、これはそういう問題ではない。とにかく恥ずかしいのだからどうしても声を出すのを堪える。でもそうすると体の中に熱が篭って、より体が火照ってしまう。
 行き場のない熱を抱えて、悶えて。息も切れ切れになるころ――美咲先輩がゆっくりと、ヴァギナの入り口を慣らすようにかき回し始める。頑なに口を閉じていたそこは指の刺激によって解されて、また、自然と開いていく。
 そして。
「いくよ……真樹」
 美咲さんの優しい声が聞こえた。
 俺は小さく頷いて、それを受け入れる。
「来て……ください。美咲……さん」
 荒い呼吸に邪魔されつつも、何とかそう言えた。
 美咲さんは頷き、人差し指と中指を揃えて、ゆっくりと中に潜り込んで、来た。
 体の内側が、開かれていくような、奇妙な感覚。すぐに美咲さんの指が何かの抵抗に会うのが感じられた。
 一瞬だけ美咲さんの指はそこで動きを止めて。

――抵抗を突き破って、さらに奥へと進んだ。

 その瞬間、中に走った衝撃に体が震える。
「ぁっ……!」
 鈍痛がじわじわと広がっていく。幸い、その痛みは不快なばかりではなく……喜びも伴うものだった。
 美咲さんと繋がった訳じゃない。ただ、こういったものを美咲さんに捧げられたということが、嬉しい。
「美咲さん……」
「真樹、おめでとう。……それから……ありがとう」
 きっと、美咲さんも同じ気持ちでいてくれたのだろう。
「……わたしこそ……ありがとうございます」
 美咲さんはいい加減な人ではないから。
 こうなった以上、ずっと傍にいてくれる。いさせてくれる。

 それが何よりも嬉しかったし、幸せだった。




 初めて女性の秘部深くに美咲さんの指を受け入れてから数日後――その日もまた、美咲さんと一緒にホテルに泊まっていた。
「……っ、ぁ……ん、あっ……ふぅっ……!」
 喉の奥から出そうになる声を堪えようとしても、どうしても声が出てしまう。突かれるとお腹の中が圧迫されるような感覚が生じてくる。
「大、丈夫? 苦しく、ない? 真樹」
 一言一言を、区切るようにして美咲さんが訊いてくる。美咲さんを安心させるため、なるべく大きく頷いた。
「は、い。だい、じょうぶ……です。もっと……お願い、します」
「わかった」
 軽く応じた美咲さんが、動きを再開する。腰を前後に振って、こちらの身体に快感を叩き込む。美咲さんの両手は、最初はこちらの股を割り開くように足をM字型に押し広げていたが、いまは乳房や首筋などを、思わずぞくりとくる手つきで触っていた。
 ここ数日で開発された身体は、その美咲さんの動きに快感を生じさせ、頭がビリビリと痺れるような感触を覚えさせる。
 美咲さんがペニスバンドを身につけており、それを使って繋がっているのだ。力強い美咲さんの手で色々と身体を弄られていると、まるで本当の男性とやっているかのような錯覚が生じてくる。しかし目の前に見える美咲さんの一糸纏わぬ体は間違いなく女性の体つきであり、元が男である俺には非常に興奮する材料になった。
 なにせ、腰を振る美咲さんの動きに合わせて、豊かな乳房が目の前で揺れているのだ。精神は否応なく興奮する。さらに股間から直接叩き込まれている快感によって、肉体的にもどんどん高みへと持ち上げられていく。おまけに補助として身体の各部を弄る美咲さんの手まであり、こちらの許容量はとうの昔に越えている。
 もう何度、気をやったかわからない。
 今の自分の体が持つ持病の関係上、与えられている快感は激しいものではなく、あくまでも穏やかなものだったけど、その穏やかな快感も高まるところまで高まれば、ほとんど苦しいほどのものになっている。
 ようやく美咲さんに解放してもらった時には、ほとんど動けないくらいだった。ペニスバンドが抜き取られた後のむき出しのあそこに当たる空気の感じから、自分がだらしなく股を開いたままになってしまっていることはわかっていたけれど、足を閉じる程度の動きすら出来ない。
 荒くなった呼吸を整えるのに必死になっていると、美咲さんが足を閉じさせてくれた。
「す、すいません……」
 思わず謝るこちらに対し、美咲さんは極上の笑顔を浮かべてくれる。
「いいんだよ。ゆっくり休んでくれ。添い寝してあげるから」
 ガウンを肩に羽織っただけの美咲さんが隣に寝転ぶ。そして優しく頭を撫でられた。
 子供に対するような手つきだったけど、それがとても温かく感じられたのも事実で、つい甘えるように美咲さんの方にすり寄った。すると頭を撫でてくれていた美咲さんの手がこちらの背に回り、柔らかく抱き締めてくれる。
 こうして、美咲さんの一番傍にいれる。

 これから続いて行く未来が、どれほど幸せなものか想像しながら――目を閉じた。 




『雑貨店へようこそ』 ~飲み薬~ その4 終わり


Comment

No.275 / ゆりりん [#-] 感想

ひとまずお疲れ様でした。
ラブラブっぷりにあてられそうです。貴重なほんわか作品ではないでしょうか?
物語的には、次は「転」でしょうか?二人の関係を乱す別の人物の登場が待ちどおしいです。

2009-10/11 16:36 (Sun)

No.276 / 光ノ影 [#-] 感想ありがとうございます。

 ゆりりん様、わざわざ感想をくださって、誠にありがとうございます。

 この二人は本当にラブラブでいてもらおうと思っていて、書いてる方の背中がこそばゆくなりそうなくらい甘くなればいいな、と思って書いています。
 次は「転」……確かにそうですね。まだ構想は全く練れていませんが恐らくそういう展開になると思われます。

 少し書くのは先になりそうなのですが、気長に待っていてくださると、幸いです。

2009-10/11 21:57 (Sun)

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