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死神輪舞22

死神輪舞21の続きです。

前回の話はこちら↓
         10
11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
21

 では続きからどうぞ。

死神輪舞22





 調教。
 その言葉を聞くと、具体的なイメージは全然湧かないのに、恐怖だけが湧いてくる。どんなことをされるのか、されてしまうのか。怖い。恐ろしい。
 怯える僕の前で、悪魔は楽しげに準備を始めていた。
「私に協力するつもりになったらいつでも言ってくださいね。止めてあげますから」
 悪魔が手を地面に翳して呪文らしいものを唱える。すると、彼の影が蠢き、分裂して、立ち上がって、人型を取り始めた。
 目を見開く僕の前で、その人型達は徐々に形を明確にしていって――。
「……ッ!!」
 心臓が止まるかと思った。
 人型達が形を持った時、その人型達は、最悪なことに。

 裏路地で僕を犯した、不良達の姿になっていた。

 不自然に呼吸が苦しくなる。戯れに心臓を鷲掴みにされているかのように、心拍数が乱れて喧しいビートを奏でる。椅子に縛り付けられて動けない身体が小刻みに震えて、全身のいたるところで嫌悪感と拒否感が沸騰する。
「ぃ……ゃぁ……!」
 喉が震えて声が勝手に零れる。こんな、こんなことって。
 レイプされた女の子って言うのは、皆こんな気持ちなんだろうか? 今更ながら、僕はあの出来事が自分の心にどれほどの傷を与えていたのか実感した。抉られたあそこや……肛門、口の中にあの時の苦い味が広がったような気がした。
「こ、来ないで! 近づかないで!」
 まさに女の子のように悲鳴を上げて、僕は唯一動く首を左右に振って拘束を解こうと足掻く。みっともないとか、恥ずかしいとかそんなことは考えられなかった。心が恐怖に塗りつぶされてしまったかのようだ。
 悪魔がそんな僕を見て笑う。すると、その悪魔の影から生み出されたあの時の不良達も全く同じ笑顔で笑う。ぞっとする光景だった。
「まあ、そう言わないでくださいよ。せっかくあなたを苛めるのにふさわしい物を作り出したんですから」
 囁くように不良達が笑う。心の中で恐怖がさらに広がった。怖い。怖すぎる。
 口の中に塩辛い味が広がった時、僕はようやく自分が両眼からボロボロと涙を流しているのに気づいた。
 近づいてきた悪魔が僕の顎を軽く持ち上げ、頬を流れる涙を舐めとった。
 思わず顔を逸らそうとした僕の顎を強く掴んで角度を固定し、さらに悪魔は僕の涙を舐めとる。
「ふふっ、いい味ですよ……恐怖と嫌悪に満ちた涙……ああ、この眼球をえぐり出して食べてみたいですねえ」
 悪魔の舌は頬からゆっくりと涙の跡を辿って顔の上の方へと向かい、ついに瞼に達した。思わず硬く瞼を閉じたけど、無理やり指でこじ開けられる。覗きこむようにしている悪魔の瞳が怪しく光っていた。恐ろしく赤い舌が悪魔の口から這い出てくる。
「ああ、本当においしそうだ……食べちゃいたいですよ」
 舌がまっすぐ伸びてきて――直接眼球を舐め上げられた。間違いなく初めての体験だ。目に悪魔の唾液が沁みて痛い。さらに涙が溢れて零れる。眼球の表面を舌が蠢いている感触が気持ち悪くて仕方ない。
 悪魔はさんざん僕の眼球と流れる涙を舐めた後、唾液の糸を垂らしながら眼球から口を離した。
「お楽しみには後にしますか」
 軽く笑った悪魔が、周囲の不良達に命令する。
「彼女が着てる物を剥ぎ取ってください。調教の邪魔ですから」
 腕が伸びてきて、僕に掴みかかってくる。彼らの手が僕を捕らえた時点で、僕を椅子に拘束していた触手は外れた。
 力任せに服が破られる。レイプされた時の記憶が蘇って、喉の奥から悲鳴が溢れた。途端に頬を殴られ、悲鳴を飲み込ませられる。
 乱暴に扱われるその感覚は、まさしくあの時と同じで、体の底からわき上がってくる恐怖に歯がかみ合わなくなってガチガチと音を立てた。抵抗らしい抵抗なんて出来ない。喉が凍りついたように固まっていて声が出ない。
 あっという間に下着だけの姿にされ、その下着もすぐに剥ぎ取られる。両手両足をそれぞれ掴まれ、床にあおむけの状態で抑えつけられた。
 手で隠すことも出来ないのに両足を開かされてしまった。無防備な状態になってしまって、恥ずかしくて仕方ない。顔が赤くなるのが感じられる。
「媚薬を使った方が手っ取り早くて好きなんですけどねえ……うーん、しかし死神には薬物系は利かないですし……それ用に調合した薬の影響がどのように出るか分からない以上、使わない方が無難でしょうね」
 笑う悪魔は何か器具を取り出してきた。
「仕方ないですね。刺激を与える方向で快感を引き出しましょうか。苦痛を与える方向で調教してもいいのですが、精神崩壊を起こされると困りますし。快感であなたの心を従属させてあげましょう」
 悪魔が取り出したそれは、色々とそういう類の知識や経験を知らない、未成年の僕でも知っているアダルトグッズ――ペニスの形を模したバイブだった。
「特別に選ばせてあげましょう。これで犯されるか」
 僕を押さえつけている不良達の一人が、股間の物を僕の目の前に寄せてきた。影から作られた人形とは思えない生々しさに思わず目を逸らす。
 その逸らした先に、いつの間にか悪魔が立っている。
「そっちで犯されるか……どっちがいいですか?」
 酷い。どっちも嫌なのに。どっちか選ばせるなんて……。
 僕が涙目になって口ごもっていると、右頬に不良のそれが、左頬に悪魔が手に持つバイブが押し付けられた。
「ひっ!」
 バイブの方はともかく、不良の方は妙に生暖かくて気持ちが悪かった。それが以前僕の体にもついていた物と同じ物だとは思えない。
 目をつむるとその感触がより鋭敏に感じられるし、目を開けると至近距離からそれを見てしまうことになるし……。
 嫌悪感に身体を震わせていると、悪魔が問いかけてくる声が響いた。
「さあ、どっちがいいですか? 希望がないなら、そちらの方を……」
 そう言って悪魔が示す方には、不良の物がある。
「ば、バイブ!」
「バイブが何か?」
 わかっているだろうに、あえてそう訊いてくる悪魔。本当に性質と意地が悪い。
「バイブの方がいい!」
 頬に触れる気持ち悪いものに耐えかねて、思わずそう叫んだ。叫んでから、自分の言葉に気づいた僕は恥ずかしくなった。悪魔は場違いに爽やかな笑顔を浮かべている。
「そうですか。そんなに欲しがられては、求めに答えるしかありませんね。私、悪魔ですし」
 ほとんど無理やり言わせといてなんて言い草なんだ。
 僕は悪魔を睨みつけたけど、悪魔はますます楽しそうな顔をするだけだった。
「さて、濡らさないと痛いですからね。てっとり早くこれを使いましょう」
 この悪魔は、どうやら『手っ取り早く』ということが好きらしい。何やら瓶を持ってきて、その蓋を開けて中身を自分の掌に取り出す。中に入っていたのは液体のようだったけど、やけに粘っこく見えた。水あめよりは粘っこくないけど、少なくとも普通の水じゃないことはわかる。
「これはローションというものです。これを……」
 僕の目の前に立った悪魔が、そのローションという液体でドロドロになった手を僕の股間に押し付けてきた。ぺちゃり、と冷たくて妙な感触がそこから広がる。
「ひゃあ!」
 思わず悲鳴を上げた僕の反応を楽しむかのように、悪魔が丹念に僕の股間を撫でてくる。ぬるりとした粘液がその手の動きを滑らかにしていて、こちらの感覚に与えてくる奇妙な感触を倍増する。
「ぅ、あ……っ」
 変な感触に頭がしびれて、変な声が口から出た。なに、これ?
「はは……感じてくださっているのですね。ひょっとして、あまりここに触れたことはありませんか?」
 本当に楽しそうに笑う悪魔。もちろん、僕はそこに触れたことなんてほとんどない。オナニー……だってしたこともない。お風呂場で身体を洗う時に触れたくらいだろうか? アルちゃんが封じるまでは普通にシェルちゃんの意識もあったし……封じられてからはそんなに時間もなかったし……そもそも、そんなことする必要もなかったし。
 そう考える僕の思考を読んだのか、悪魔はやれやれというような顔つきになった。
「それはもったいないですね。女の快感は底がないという話は聞いたことがありませんか? 男の快感とは全く違いますよ」
 くちゃくちゃと音が響く。なんだか無性にその音がいやらしく聞こえて、僕は目をつむってその凌辱に耐える。
 悪魔はそんな僕の抵抗を笑い、周りの不良達に指示を出す。
「さあ、彼女に全身マッサージをして差し上げましょう」




~23に続く~

Comment

No.231 / 名無しさん [#-]

さあ、エロくなってまいりました!

ここで選ばせてくれるのは多分悪魔の優しさ
でも調教って確か・・・

2009-06/22 08:08 (Mon)

No.232 / 光ノ影 [#-] Re: タイトルなし

> さあ、エロくなってまいりました!
>
> ここで選ばせてくれるのは多分悪魔の優しさ
> でも調教って確か・・・

 エロ展開中です!(笑)
 選ばせたのは、本当に優しさからなのか……。
 次回もエロ展開で行きますよ~。お楽しみに、です。

2009-06/22 21:31 (Mon)

No.233 / toshi9 [#YK3S2YpI]

じわじわと締め上げるように確実に陥れていく様はまさに悪魔の業ですね。
まず全身マッサージですか、さてどこまでエスカレートしていくのか、そして堪えられるのか。

2009-06/25 00:27 (Thu) 編集

No.239 / 光ノ影 [#-] >toshi9さん

感想ありがとうございます!
これから責めは厳しくなっていく予定です。亮は最後まで耐えられるのでしょうか。
続きは鋭意執筆中です。エンディングに向けて、頑張ります!

2009-06/30 21:27 (Tue)

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