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『雑貨店へようこそ』 ~牛~ その6

これは前書いた雑貨店シリーズ『牛』の続きです。
これまでの話はこちら→     

では、続きからどうぞ。


『雑貨店へようこそ』 ~牛~ その6




 ………………。
 僕は…………何を、やっているのだろう?
 ふと、不思議に思う。
 何故か上手く考えが纏まらない。
 自分の体が変なことになっていることは気づいていた。それはとてもおかしいことのような気がするのだけど。
「モモ」
 不意にそんな声をかけられた。僕の名前はそんな名前じゃなかったと思うのだけど…………ここでの名前はそのモモというものだった。
 ……人間に付ける名前じゃないのに。なんでそれを自然として受け止めてしまっているのだろう。
「どうした? はやく仕事に移りなさい」
 優しくも厳しい声が頭上から降ってくる。
「……モォ」
 少し前から、僕は人の言葉を喋ることを禁止されていた。返事は全部『モォ』という牛の鳴き声で答えるように指示を出されている。それがここでのルール、といわれてしまうと、それを自然に受け入れるしかなくなってしまう。訳が分からない……でもそれに従わないといけないと思う……頭が変になってしまいそうだ。
 やけに露出度が高くて動きやすそうな服を着た女の人に引っ張られて、僕は搾乳場へと移動した。
 鼻輪に繋がれたリードを引っ張られたせいで、痛みが走る。慌てて自分から身体を動かす。その場所に来ると、僕の胸の下にバケツが置かれる。僕の胸はまるで女の人のように膨らんでいた。いや……それ以上か。まるで風船を胸につけているかのような感じだ。
「ウモォ……」
 僕は、男で……こんな大きな胸をしているのはおかしいのに……でも……おかしくない……ああ、なんだろう。訳が分からない。
 頭の中で悩んでいる間に、女の人が僕の胸に手を伸ばしてきた。いきなり片手で膨らんだおっぱいを握りつぶすように揉まれて、思わず悲鳴が出る。
「ヴモォ!」
「動かないでください」
 思わず身体を引きかけたけど、女の人に肩を掴まれて止められた。
 僕のおっぱいから、白い液体のようなものがバケツの中に噴出して溜まっていく。乳首のところを液体を通っていく感覚がとんでもない快感となって僕の頭に這い上がってくる。
「ンモオオオオオォ!」
 ことさら強く乳房を揉まれて、勢いよく液体が噴き出したのに合わせて、頭が真っ白になるほどの快感が迸る。
 僕は身体から力が抜けて倒れそうになったけど、すかさず女の人に持ち上げられて倒れ込むのは避けられた。
「しっかり立ってください。バケツがひっくり返ってしまうではありませんか」
 責めるようなその人の口調。僕は何とか手を突っ張って耐えようとしたけど、どうしても肘がガクガクしてしまい、今にも倒れてしまいそうだった。
 僕の様子をじっと眺めていた男の人……確か、この人が牧場のオーナーだ。その人が口を開く。
「あれを使え。あれを使っておけば、倒れる心配をしないで済む」
「了解しました」
 あれってなんだろう。
 僕が不思議に思うのも数秒のこと。すぐに『あれ』の正体がわかった。
 それは、天井からぶら下がっている、革の拘束具だった。首輪のようなものが首を締めつけ、胸の上下にベルトが通される。腰のあたりにもベルトが巻かれ、それらは全部縦に通された棒で繋がっていた。そして、その棒は天井から鎖で吊るされている。長さが調整され、僕の手と膝がわずかに浮き上がった。つまり、これで僕が脱力しても倒れこまないで済む、というわけだ。
「搾乳を続けろ」
「はい、オーナー」
 オーナーの命令に従って、女の人が動く。さきほど絞った方とは別の方の乳房をもんで、乳を噴出させた。倒れ込む心配がなくなった僕は、快感の渦に取り込まれてひたすら叫び声を上げ続けていた。


 搾乳が終わった後、僕は牛舎の外へと連れ出される。
「さて……モモ。いつも通り、放牧の時間だ。今日は特に念入りに草を食べて置きなさい」
 なんでそんなことを言うのかわからなかったけど、僕は頷いた。予定などを考えるのはオーナーであるこの人の仕事で、家畜である僕は言われた通りのことを言われたままにやることが仕事だったから。
 今日はとてもいい天気だった。青い空にほんの少しだけ白い雲が浮かんでいる。
 風も穏やかで、全身を撫でるように通り過ぎていく。胸に風が触れると、ゾクゾクとする感覚が這いあがってくる。それを耐えつつ、僕はゆっくりと放牧地へと足を進めた。当然体勢は四つん這いだ。顔のすぐ近くに草が生い茂っている。
 僕が柵の中に入ると、後ろで仕切りを閉める音がした。別にそんな仕切りがなくても逃げるつもりはないんだけど……なんでそんな仕切りを作ってるんだろうか?
 良く分からなかったから、思考を放棄することにする。オーナーからも、わからないことは考えないでいいと言われている。考えるのは人間の仕事だ。
 だから僕は僕の仕事をするために、良さそうな場所を探して歩いた。ここの牧草地はどこも美味しそうな草の匂いがする。だからどこでもいいといえばいいのだけど、やっぱりどうせならその中でもより良い草を食べたかった。
 でも、そういうところはほとんど他の牛達がすでに口をつけている。彼女たちは僕よりも牛としての行動に慣れていて、すぐにいい草を取られてしまうのだ。僕も早くいい草をすぐ見極められるようにならないと。
 草に鼻をつけて、匂いを嗅ぐ。中々良い草のようだ。僕はその草を噛みちぎり、口の中で咀嚼する。ある程度噛んだら一度飲み込み、胃の中で少し消化する。それからまた反芻して咀嚼し直さなければ、中々いい牛乳が出るようにはならない。
 反芻なんてこと、出来たっけ?
 今までの自分のことを思い出し、少し疑問に思った。そういえば、この牧場に来る前は、普通に人間として活動していた気もする。体も二本脚で立っていたし、胸もこんなに大きくなかったような……。
 でも、家畜である自分が人間の行動を出来るわけがないし、そんな身体を持っていたわけがないので、きっと気のせいだろう。
 いまの自分の身体を見ればそれは一目瞭然だ。
「ンモォ」
 ばかばかしい自分の考えを追い払い、僕は草を食べることに集中する。
 数十分後には、だいぶ沢山の草を食べた。お腹の中に入った草の重みが感じられる。そろそろいいかな。
「ンッ……ム」
 胃の中にある草を口に戻し、半分溶けかかってグズグズになったそれを再度咀嚼する。何となく、気持ち悪いと感じるときがあるけど、これは牛の仕事であり、しなければならないことだ。気持ち悪いはずがない。
 僕は反芻した草を咀嚼しながら、より良い牧草を目指して歩みを進める。大きく垂れ下がった胸が草の先端に擦れて、ピリピリと心地よい感覚が生じてくる。そうして歩みを進めていると、他の牛が垂れ流した糞尿があった。それは草を成長させてくれるいい肥料にはなるんだけど、この状態では臭いだけだ。
 避けて歩く必要はなかったため、糞尿を踏み潰して先に進む。こうした方が早く土に還る、とオーナーも言っていた気がするし。べっとりと糞尿が手足にこびりついたけど、家畜である僕が汚いなんて思うことはない。オーナー達にとっては問題があるかもしれないが、そのために放牧の後は身体を洗ってもらうことになっているのだから。
 そうして牧草地を闊歩し、草を食べ、反芻して咀嚼し、時折糞尿を踏み潰し、また気が向いたら尿や糞を垂れ流していると。
 牛舎の方から、カランカランというベルの音が響いてきた。
 これは牛舎に戻ってこいという合図だ。僕は慌ててその方向に向かって走り出す。
 遅れたら罰が待っているので、他の牛達も必死だ。
 牛舎の横の、コンクリートが敷かれた洗い場で、世話役二人とオーナーが待っていた。
「よーし、よし。集まってきたな……1,2,3,4……」
 オーナーが放牧していた牛の数を数えている。今日は二十二匹放牧されていたらしい。
 全ての牛が集まってきたことを確認したオーナーは、世話役達に指示を出して次々牛達を洗っていく。全身をざっと流されて、水を少し出しっぱなしにしたホースを肛門に突き込む。ホースが繋がっている蛇口が捻られて、大量の水を注ぎ込まれていた。お腹が十分膨らんだところで、一気にホースが引き抜かれる。ドバッ、と溢れた汚水がコンクリート敷きの洗い場にぶちまけられた。人間なら脱腸するか、そうでなくても肛門が傷ついてしまうだろうけど、牛は色んな意味で丈夫なのでそれだけ乱暴なやり方をしても大丈夫なのだ。
 そうこうしている間に、僕の番がやってきた。
「モモ、もう少し前に出てきなさい」
 鼻輪を無造作に引っ張られて、僕は前に進み出る。痛いから引っ張らないでほしいんだけど、そんな文句をいうことは家畜に許されない。
 コンクリート敷きの場所に引き出された僕の肛門に、実に無造作にホースが突っ込まれた。
「モ……」
 どんどん水がお腹の中に入ってくる。蛇口から直にだから物凄く冷たい。どんどん水は奥の方まで入っていき、気づけば妊娠しているくらいにお腹が膨らんでいた。
「モモは特に念入りにな」
「了解です。オーナー」
 さっきまでの牛ならもうすでにホースが引き抜かれている頃合いになっても、まだ水が注入されていく。苦しくて倒れてしまいそうだったけど、なんとか堪える。でもさすがにこれ以上入れられるとお腹が破裂してしまいそうで怖かった。
 人間でいえば臨月を過ぎたくらいにまでお腹が膨らんだ。ちょっと針か何かで突けば弾けて中身が飛び出しそうなほど、皮が張っている。膨れ上がった大腸や小腸が身体の中を圧迫しているのか、呼吸が苦しくなってきたような気もする。
「もういいだろう。抜いてやれ」
「はい、オーナー」
 オーナーの合図に従って、世話役の人がホースを勢いよく引き抜く。摩擦で肛門に痛みが生じたけど、それをはるかに越える噴出の感触にそんな感触はかき消されてしまった。
 最初は透明な水だけだったのが、途中から茶色く色が付き、柔らかな排泄物が肛門から飛び出す。いまさらながら物凄い匂いが周囲に立ち込めた。世話役の人達はその端正な顔を歪ませることもなく、淡々と作業を続けていたけど、さすがにオーナーはマスクをしていた。それでも臭うのか少しだけ眉をしかめている。
 あまりにも大量の浣腸をされたため、全部の便が出るまでは時間がかかりそうだった。自力だけでは全て吐き出せるかどうかもあやしい。そこで世話役の人達は僕をその場であおむけにひっくり返し、素足になって僕のお腹をふみ付けてきた。その圧迫に押されて肛門からまた汚物交じりの水が飛び出す。
 二人がかりで何度も踏まれて、汚水が出なくなった頃、ようやく僕は四つん這いの状態に戻してもらうことが出来た。汚れたコンクリート敷きの場所で転がされたものだから、全身が汚物で汚れている。頭から水をかけてもらって、ようやく少しはマシになった。
 オーナーがそんな僕に声をかけてくれた。
「さて、モモ。あとはもう牛舎の中で休んでもらうだけなんだけど……明日のことについて、少しだけ話しておくよ」
「……?」
 なぜ家畜に明日の予定、などということを話すのか、理解できなかった。とにかく聴いていればいいと判断して、オーナーの言葉を待つ。
 オーナーは、楽しげに明日の予定を口にする。
「明日は、牧場見学にとある学校の生徒達がやってくる。君には搾乳の実演をしてもらおうと考えているから――くれぐれも、生徒達を傷つけないように。怪我をさせたら責任問題になるからね? 危害を加えたら食肉に回すよ?」
 なるほど。そういうことか。もちろん人間に危害を加えるつもりなどない僕は頷いた。
 満足げに頷いたオーナーは去って行った。色々と忙しいのだろう。
 僕は牛舎の中の自分のスペースで丸まって眠りながら、明日来るという生徒達が楽しんでくれればいいな、と思った。




『雑貨店へようこそ』 ~牛~ その7へ続く



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