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『あなたの望みを叶えてあげる』 ~復讐賛歌~ 第一章

今回の話は、TS&MCに投稿した『あなたの望み、叶えます』と、このサイトの『あなたの望みはなんですか?』の別バージョンです。
ジャンルはMC・奴隷化。結構ハードな物になる予定です。

では、続きからどうぞ。

『あなたの望みを叶えてあげる』 ~復讐賛歌~ 第一章




 地べたに這い蹲る愛実の頭を踏み躙る。
 彼女に抵抗は出来ない。あまりの喜びに自分の体が小刻みにぶるぶると震えるのを感じて、私はさらに愛実の頭を踏み締めた。彼女はいま、自分が得る最大限の屈辱をその身に感じているだろう。物凄く気分がいい。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」
 彼女の口からはそんな言葉が延々と吐き出されている。たとえ喉が潰れてもいい続けてもらおう。それだけのことを愛実はしたのだから。
 でも、まだだ。まだ許せない。
 私がいままで感じてきた屈辱、羞恥、悔しさ、全てを味わってもらって、その上でこんな形だけのものじゃなくて、心の底から謝ってもらわないと。
「さあ、覚悟しなさい。この薄汚い雌豚が」




 私は、自分がつまらない人間であることを自覚している。
 幼い頃から英才教育――といえば聞こえはいいけど――を叩き込まれて育った私は、学校の成績はこの上なく良かった。テストではいつも一番だし、勉強にかける時間は人の五倍はあると確信できる。けれど、その代償に私は勉強の他は何も出来ないまま育った。
 子供らしい遊びも知らないまま、ろくに他の子と遊ばなかったから、人とどう接していいかわからない。最近の流行りのドラマや音楽、漫画やゲームなんて知らない。勉強だけは出来るものだから、先生には良く褒められる。
 けど、そんな人間が友達なんて作れるわけがない。何でもかんでも上手く完璧にこなせる人間なんて、いやしないのだ。少なくとも私はそうだった。
 友達の輪から外れた私は、外れているからこそ、より長い時間を勉強にばかり打ち込んでいった。
 小学生の間はまだそれでよかった。それが変わり始めたのは、中学生にあがってからのことだ。人の輪に入れない私を、同級生達が攻撃し出すようになったのは。
 仲間同士の結束が一番高まるとき。それは歴史上の合戦を振り返るまでもなく、共通の敵が出来た時だ。そして、私はその生贄に選ばれた。
 ただ、それだけのこと。
 ありがちといえば、ありがちだろう。それこそ、どこにでもありふれた光景かもしれない。
 けど、私にとってそれは他人事なんかじゃなく、自分が弾かれる側というのは凄く辛いことだった。
 教科書や体操服を隠されるのは序の口。直接酷い言葉を投げつけられたり、逆に無視されたり、暴力に訴えられることもあった。あの手この手で甚振られ、何度死のうと思ったかわからない。死ぬ覚悟もなくて、学校に行く。登校拒否をする勇気もなかった。
 中学の間、ずっと続いた苛め。高校に上がる際、ようやくこれで解放されると喜んだ。公立の高校じゃなくて、レベルの高い私立の高校に進んだから、中学からの持ち上がりの人もいないと思っていた。私立の進学校なら、人付き合いをせずに勉強に打ち込んでいても大丈夫だと思っていた。
 けど。
 最悪なことに、中学の時に私を苛めていたグループのリーダーが、同じ高校に進学した。しかも、同じクラス。神様は私のことが相当嫌いなのに違いなかった。想像していた通り、高校でもその苛めっ子グループのリーダー、江橋愛実はすぐにグループを作り、私をまた苛め出すようになった。
 しかも、中学の時と違って、苛め方に性的なものが加わるようになった。
 進学校だからと言って――むしろ、かもしれないけど――周りの者は止めてくれなかった。事なかれ主義の先生は見て見ぬふりをしたし、他の生徒は苛めに加わって勉強のストレスを発散させた。面倒を嫌う一部の生徒は脇でどんなことをしていても無視を決め込んでいた。
 私に仲間はおらず、味方もいなかった。
 プールの授業の際、授業の後には着替えが隠されていて、水着のままだと教室が濡れるという理屈で裸にされて残りの授業を受けたこともある。さすがにそれは注意してくれると先生に期待していたのだけど、先生は無視した。関わり合いになりたくない、という様子で何事もなかったかのように授業を始める先生にはそれ以後、失望しか持てなかった。
 酷かったのが男子を連れてきて、犯させるやり方だ。運の悪いことに――私の場合はそうだった――私は身体のスタイルが良く、顔も決して不美人ではなかったから、男子達も率先して私を犯したがった。大きな胸を握りつぶすように揉まれ、喉の奥まで男性器を突きこまれ、あそこには太い張り子のようなバイブを入れられて抉られ、校門には掃除で使うモップの柄を入れられた。私の処女は誰とも知れない男子に奪われた。
 嬲るだけ嬲った後は放置され、学校中にまき散らされた自分の衣服を一つずつ回収して身に着けていかなければならなかった。
 そんな凌辱を受け、嬲り者にされる日々が続き、二年生に上がる頃には誰もが私のことを知っていて、どこでどんなことをしていても誰も助けてくれなかった。
 新しく一年生が入ってくれば、そこまで大胆なことはできないだろう、と私は思っていたのだけど、愛実は巧妙に私が苛められていることを一年生の間にも浸透させ、一か月も経つ頃には誰も助けてくれない状況になっていた。
 誰もが私が苛められている光景を見てせせら笑い、時に加担して日々の鬱憤を晴らす。
 私はそんな日々に疲れて、自殺するために自殺の方法を調べようと、インターネットの暗部へと踏み込んだ。

 そして、そのサイトを見つけたのだった。




「あなたの望み、叶えます……?」
 自室でパソコンに向かっていた私は、そう呟いた。
 パソコンの画面には、そんな文面で始まるサイトが映っている。
 死ぬ方法を知ろうとぼんやりとして適当にサイトをめぐっていたら、知らない間にこんなサイトにたどり着いていたのだ。
 サイトタイトルは『天使の店』。
 呟いた文面がトップに表示されているサイトは、その下に以下のようなことが書かれていた。

『ようこそ、願いを叶えるお店へ』
『当店ではあなたのお望みを叶えさせていただきます』
『わたくしどもは悪魔ではありませんので、魂は頂きません』
『わたくしどもは魔女でもありませんので、報酬もいただきません』
『わたくしどもは天使です』
『あなたの望みを叶えるのは修行のためです』
『願いを叶えさせていただければ、死後の安寧は約束いたします』
『願いを叶えさせて頂けるのなら、下記の番号に電話をかけてください』
『わたくしどもスタッフの中の誰かに繋がります』
『その結果、スタッフによっては未熟である場合がありますが、それは寛大なお心を持って御許しください』
『番号は538-085-089-482-456-444です』
『それでは、ご依頼、お待ちしております』

 ふざけている。
 いたずらにしても性質が悪い。
 何の代償もなしに願いを叶えてもらえたら、そんなに楽なことはない。馬鹿馬鹿し過ぎて、こんな悪戯に引っかかる人がいるとはとてもじゃないけど思えなかった。
 詐欺にしたって、もうちょっと上手く考えるだろう。
(でも……いっか)
 仮にこれが詐欺であったとして――この電話番号にかけたら取り返しのつかないことになったとしても……そんなのは、別にどうでもいいことのような気がした。どうせ、死ぬんだし。
 それに、もし、万が一。
 本当に願いを叶えてくれるのなら、叶えて欲しいことがある。
「…………」
 私は携帯を取り出した。その表面には私自身が卑猥な格好をして映っているプリクラが張られている。もちろん、私の意思じゃない。愛実に言われて、仕方なくやっていることだ。そうしなければ携帯を壊すと言われて、そうするしかなかった。すでに携帯は何十回と壊され、事実を言うことも出来ないから、親にこっぴどく怒られているのだ。また壊した、なんてことになれば買ってもらえないだろうし、そうなったら連絡がつかなくなって愛実を怒らせる結果になる。
 その時、携帯がメールの着信を告げた。愛実の趣味で勝手に設定された、趣味の悪い着信音が流れる。
 思わず身体を硬直させて、恐る恐るメールの画面を確認すると、そこには思った通り、愛実の名前が表示されていた。
 震える指で携帯を操作し、文面を見る。
 そこには『明日は、解放的な格好で来なさい、』という短い文章があった。私は唇の端を噛みしめる。この、一見何の問題もないように見えるメールの裏には、愛実の醜悪なまでに周到な意図がある。この解放的な格好というのは、ノーブラ・ノーパンのことを指すのだ。そして最後の句読点「、」は、バイブを膣の中に入れたまま来い、という意味。
 万が一私が警察や親に相談しても、「そんなことは言っていない」と惚けるために愛実は決して直接的な文章を書かない。
 どうやったらそんな卑劣なことを考え付くのか。愛実はそんなことを平然とやってのける。
「もう、いや……!」
 私は携帯をゴミ箱に放り捨て、いっそ窓から飛び降りたい気分になった。けどその前にパソコンを見て、そもそもなぜ携帯を取り出したのかを思い出した。
(……なんだっていいわ……この地獄から、救って……!)
 私はやけくそになって、乱暴にサイトに表示されていた番号を押して、発信ボタンを押し込む。
 耳に携帯を当てて、呼び出し音を確認――出来なかった。

『あー、もしもし?』

 いきなり、粗野な女の子の声が聞えてきたから。
 どこかにつながったことに私は驚く。絶対に唯の悪戯か何かだと思っていたから。
 しかし、現実として電話は『誰か』に繋がったまま。
『あー、なに? 天使だけど。願いがあるならさっさと言いなさいよ』
「…………!」
 咄嗟のことに、声が出ない。
『もしもーし? ……聞こえてるんだったら返事ぐらいしなさいよっ!!」
 訝しげに、ダルそうにしていた声が、一瞬でドスの利いた激しい物に変わった。私の背筋は思わず伸びる。
「は、はい!!」
『聞こえてんじゃない。さっさと願いでも何でもいいなさいよ。あたしは暇だけど、余計なことにダラダラ時間を取るのは好きじゃないの』
 不機嫌そうな自称・天使の声。私はそこでようやく、驚きから普通の精神状態に戻ることが出来た。
「ほ、ほんとに願いを叶えてくれるの……?」
 悪戯じゃないんだろうか。
 不安に思ってそう電話の向こうに問いかけた私の頭を、いきなり誰かが叩く。
「いっ……!!」
 思わず携帯を取り落として頭を押さえる。
「疑うくらいなら、初めから電話かけんじゃねーって話よ」
 その声が真後ろから聞こえてきて、私は本気で驚愕した。いつの間に現れたのか、神々しい衣装に光り輝く翼を携えた女の子が現れていた。外見は天使らしいものだったけど、表情や言動があまりにも想像していた天使と違い過ぎる。
 あまりにも堂々と、しかも威圧的に言われて、私は怯えてしまう。いじめっ子達に共通するようなところがあった。
「……そ、そんなこと言われたって……」
「ああん? いいから、さっさと望みをいえって言ってんのよ」
 なんて一方的な。
 私が狼狽していると、その自称・天使は私が取り落とした携帯を拾って、プリクラを見た。眉が訝しげに細められる。
「あ、それは!」
 慌てて取り返そうと手を伸ばした私の手を軽くかわし――ほんとにいじめっ子みたいだ――その天使は呟く。
「なに? こういう趣味あんの? ……まあいいけど。年がら年中この格好をしていても大丈夫なようにしてあげようか?」
「ち、違う!!」
 趣味? 私がそんな格好を進んでするって? 言いがかりにも程がある!!
「そんなわけないでしょ!!」
「じゃあ、なんでこんな……あー、めんどいから説明はいいわ」
 言うや否や、その天使の指先が鋭く私の額を突いた。
 思わず動きを止めた私の前で、その天使の表情が憤怒の形相に一変する。
「はああっ!? あんた、こんな無様なことを受け入れてたっての!? ふざけてんじゃないわよ!!」
 なんで私が怒られるのか。というか、記憶を読まれたんだろうか?
 私はこの子がこの部屋に現れた時点で、天使であるということを疑っていなかったけど、いまそれを改めて確信した。彼女は、本当に何らかの『力』を持っている。
 私の前で、天使は拳を握り締めて高らかに吼えた。
「いいわ! こいつら蹂躙するのに協力してあげる! あんたが受けた屈辱と恥辱以上のものを与えてやりましょう! 復讐よ!」
 復讐を高らかに宣言する天使。……ほんとに天使なのだろうか。
 彼女が本当のところ、天使であっても、天使でなくても――彼女は私に向けて強く言い放った。

「あなたの望みを叶えてあげる!」




『あなたの望みを叶えてあげる』 ~復讐賛歌~ 第二章に続く


Comment

No.219 / とら [#CjlWd7YA]

 初めてコメントさせていただきます
性転換などでない女性主人公、ハードなMCものと聞き、今後の展開がとても楽しみです。

2009-06/06 23:15 (Sat) 編集

No.221 / 光ノ影 [#-] Re: タイトルなし

>  初めてコメントさせていただきます
 とらさんはじめまして。コメント本当にありがとうございます!

> 性転換などでない女性主人公、ハードなMCものと聞き、今後の展開がとても楽しみです。
 性転換でない女性主人公は、初めて書くかもしれません。……あ、雑貨店シリーズのカプセル薬がありましたね。
 楽しみにしていただけるように頑張ります。
 では、またどうぞお越しください!

2009-06/07 23:46 (Sun)

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